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四万温泉「山ばと」貸切「滝見の湯」日帰り入浴|露天オンリーの源泉かけ流し

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ゴールデンウィーク終盤、5月3日。ジュピターズキッチン LULUD のハンバーガーランチ を済ませたあと、四万温泉の「湯の宿 山ばと」へ。前回入らなかった貸切「滝見の湯」を予約しての再訪でした。

露天クールダウン派の自分にとって、滝見の湯は内湯がなく露天のみで構成された貸切風呂。「露天しかない=休憩がてら岩に腰かけて外気で整う構造」で、外気浴ガチ勢にはむしろご褒美。湯と風だけで湯あたりを調整できる、相性ど真ん中の選択でした。

そして帰り道、群馬県指定天然記念物「四万の甌穴(しまのおうけつ)」にも立ち寄り。露天オンリーの貸切と青く澄んだ甌穴の渓流で、想像以上にゆるんだ午後になりました。

山ばとの基本データと料金体系

項目
正式名湯の宿 山ばと(やまばと)
所在地群馬県吾妻郡中之条町大字四万
アクセス関越自動車道 渋川伊香保ICから車で約60分/四万温泉街の奥
駐車場店の前に2台、裏手に4台ほど(日帰り利用可)
Googleマップ湯の宿 山ばとを開く ↗
料金体系入浴料 1,100円/人 + 貸切利用料 1,100円/組(人数分の入浴料に貸切料が加算)
湯使い源泉100%・かけ流し(加温あり・加水なし・循環なし・消毒なし)
泉質カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉(アルカリ性
源泉名四万温泉「山鳥の湯」+「湯の泉の湯」の2源泉ブレンド
源泉温度49.4℃(浴槽温度約42℃)
pH8.76(アルカリ性/温泉法基準ではpH 8.5以上)
浴槽貸切3種:滝見の湯(露天のみ)/こしきの湯(内湯のみ)/美晴の湯(内湯のみ)
訪問日2026年5月3日(日)13時〜(貸切1時間枠)

ポイントは2つ。

  1. 2源泉ブレンドの自家源泉を循環なし・消毒なしでかけ流していること。山鳥の湯と湯の泉の湯を混合して使う運用です。
  2. 滝見の湯は露天オンリーという構成で、内湯派と露天派で貸切3種の好みが綺麗に分かれます。

山ばとという宿について|山あいの隠れ家ペンション

山ばと外観・通り側
山ばと外観・通り側

「湯の宿 山ばと」は、四万温泉の温泉街から少し奥に入った静かな立地にある小さなお宿。白基調の3階建てで、新緑の山を背負って建つ落ち着いた佇まい。温泉旅館というより、山あいの隠れ家ペンション寄りの雰囲気です。

フロント・ロビー
フロント・ロビー

館内に入ると、フロント前にちょっとしたカフェ/待合スペース。木の椅子と観葉植物に囲まれた空間。

館内案内図・各階のお部屋配置
館内案内図・各階のお部屋配置

1階に こしきの湯/美晴の湯/滝見の湯 などの貸切風呂が集まっていて、宿泊者・日帰り利用者ともにここで予約制で借りる方式です。

貸切は「3種・キャラ違い」構成

貸切構成雰囲気キーワード
滝見の湯露天のみ谷側に開いた石組みの露天、外気で完結
こしきの湯内湯のみ御影石の内湯、緑の借景
美晴の湯内湯のみ明るい内湯(晴れ間の意)
こしきの湯 暖簾
こしきの湯 暖簾

通路には各湯の暖簾やプレートが並んでいて、雰囲気だけでも違いが伝わります。

予約は液晶モニター式

貸切風呂の液晶モニター予約表
貸切風呂の液晶モニター予約表

面白かったのが、貸切風呂の予約表が液晶モニターで掲示されていること。時間ごとに「〇〇さま予約済」と各湯の枠が一目で分かります。

今回予約したのは、外気でクールダウンする派の自分にド真ん中の 「滝見の湯」。露天オンリーの構成は、整い系というより「湯と風だけで完結する湯あたり調整」が好きな人にとって、迷う余地のない選択でした。

滝見の湯レポート|湯と風だけで湯あたりを調整する

脱衣所+洗面所

脱衣所+洗面所
脱衣所+洗面所

脱衣所+洗面所はこじんまり清潔で、洗面台にはアメニティ一通り。化粧水・ヘアスプレー・ヘアアイロンまで揃っていて、湯あがりにそのまま身支度して出られる仕様でした。

⚠️ ドライヤーは見当たらなかった可能性があり、要確認。日帰り入浴で予約する際に ドライヤーの有無を電話で事前確認 しておくと安心。必要なら持参を。

露天:石組みの湯船+新緑の借景+風

露天風呂・自然石と新緑
露天風呂・自然石と新緑

メインの露天。自然石を組んだ小さな湯船で、ちょうど少人数で使うのにいいサイズ感。奥には木の柵があって、その向こうに新緑の谷が広がります。

ここの何が好きって、標高と谷地形のおかげで、湯につかりながら常に風が抜けていくこと。5月初旬の山あいの空気は冷たすぎず、肌寒すぎず、湯で温まった半身を風がスーッと冷ます絶妙なバランス。

長湯派の自分は、「あつくなったら肩を風に当てて休む → またゆっくり浸かる」を繰り返して、貸切時間いっぱい露天で過ごしました。内湯と露天の往復ではなく、外気だけで湯あたりを調整するスタイルは、滝見の湯の「露天オンリー」構成だからこそ成立する過ごし方。水風呂で整う系とはまた別の、湯と風だけで完結するクールダウンができるのが、滝見の湯の何よりの魅力でした。

なお、温泉水の持ち帰りはなし(小さな宿の貸切スタイルなのでそういう運用)。湯あたりを記憶に焼き付けて帰る、シンプルな日帰り入浴です。

「源泉100%・かけ流し」の堂々たる宣言

窓ガラスの「源泉を100%使用しています。源泉掛け流しです」表示
窓ガラスの「源泉を100%使用しています。源泉掛け流しです」表示

今回いちばん「いいな」と思ったのが、これ。露天の窓ガラスに直接、こう書いてあります。

源泉を100%使用しています。 源泉掛け流しです。

派手なPOPでも、額装された証明書でもなく、入っている人の目線にそっとシール。お湯への姿勢がいちばん率直に出るのは、こういう「目立たない宣言」だと思っています。

成分表(後述)には「加温あり・加水なし・循環なし・消毒なし」と明記されていて、宣言と内容が一致している。このブログのスタンス的には、ここまでハッキリ書いてくれている宿はそれだけで信用が一段上がります。

次回は内湯系(こしきの湯/美晴の湯)も試したい

内湯のみ構成・参考カット
内湯のみ構成・参考カット

通路や入口から見えた、内湯のみ構成(こしきの湯/美晴の湯)の浴室。御影石の浴槽と、目の高さの窓いっぱいに新緑が広がる構図で、こちらは「腰を据えてじっくり浸かる」用途にハマりそうな明るい浴室。日帰りだと貸切は1枠なので、次回はぜひ内湯系も試してみたいところです。

数字で読み解く山ばとのお湯|御夢想の湯との源泉系統考察

温泉成分等掲示表・アップ
温泉成分等掲示表・アップ

館内に掲示されていた温泉成分等掲示表から、しっかり拾ってきました(写真:浴室名「滝見の湯(露天風呂)」表示あり)。

  • 温泉利用施設名:山ばと
  • 浴室名:滝見の湯(露天風呂)
  • 源泉名:四万温泉「山鳥の湯」+「湯の泉の湯」(2源泉の混合)
  • 泉質:カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉(アルカリ性
  • 泉温:源泉 49.4℃ / 利用施設(浴槽)約 42℃
  • pH:8.76(アルカリ性/温泉法基準ではpH 8.5以上)
  • 湯使い:加温あり、加水なし、循環なし、消毒なし
  • 特徴成分:硫酸イオン 651 mg/kg、メタけい酸 49.5 mg/kg
  • 蒸発残留物:1.07 g/kg

数字で見るとこの湯の特徴は:

  • pH 8.76 のアルカリ性メタけい酸 49.5 mg/kg の組み合わせ → 肌当たりがやわらかく、湯あがりにしっとり残る系の湯触り(実際そう感じました)
  • 硫酸イオンが多い(651 mg/kg) → 「塩の湯」系の四万温泉らしい数字、温まり方がしっかりして湯上がりの汗が引きにくい
  • 加温あり・加水なし・循環なし・消毒なし → 浴室窓の「源泉100%・かけ流し」宣言と完全一致

派手な数字ではないけれど、「正直に書かれた成分表 × 控えめな自己宣言」が揃っている時点で、自分の中での山ばとの評価はだいぶ高めです。

御夢想の湯と「源泉系統を共有」する関係

面白いのが、四万温泉街最奥の 共同浴場「御夢想の湯」も同じ「山鳥の湯」と「湯の泉の湯」を引いている こと(御夢想の湯はそこに「御夢想の湯」源泉を加えた3本ブレンド)。

ただし、山ばとと御夢想の湯が「同じ湯」というわけではありません。同じ源泉系統を引いていても、混合比・浴槽サイズ・加温の度合いで仕上がりは別物。山ばとは2源泉ブレンドで貸切露天、御夢想の湯は3源泉ブレンドで地元管理組合運営の共同浴場——同じルーツを共有しつつ、提供されるかたちが完全に違うのが面白いところです。

3湯の共同浴場の比較は 四万温泉の共同浴場3湯比較記事 で別途まとめました。

中国・九州との比較で見ると

過去に島根の 美又温泉(pH 9.7前後) や温泉津の元湯で源泉かけ流しに開眼した自分の物差しで言うと、山ばとはまた別系統の湯。美又のヌルヌルしたアルカリ性の単純温泉とは違って、山ばとは硫酸塩・塩化物の ガツンとくる温まり方 で、湯上がりの汗の引きが遅い。温泉津の元湯のような塩味の効いた強烈さはなく、四万らしい上品でしっかりした湯あたり という位置づけでした。

温泉ビューティー研究家・石井宏子先生監修「山ばとおすすめの入浴法」掲示
温泉ビューティー研究家・石井宏子先生監修「山ばとおすすめの入浴法」掲示

ちなみに脱衣所には、温泉ビューティー研究家の 石井宏子先生監修の「美と健康の入浴法」 掲示も。「分割浴」「美と健康の四万温泉の活用法」など、日帰り利用でも参考になります。

帰り道|四万の甌穴(おうけつ)に寄り道

四万の甌穴の看板+石碑
四万の甌穴の看板+石碑

山ばとを後にして、四万温泉から下る道すがら。道路沿いに「群馬県指定天然記念物 四万の甌穴」の案内が出ています。

甌穴(おうけつ/ポットホール) とは、川底の岩のくぼみに小石が入り込み、流水で長い年月をかけてぐるぐる回り続けることで岩が削られてできるまん丸の穴のこと。四万の甌穴は、昭和46年(1971年)に群馬県の天然記念物に指定された自然遺産です。看板にはいくつかの甌穴の寸法(深さ・幅・長さ)が一覧で出ていて、確認できる甌穴だけで複数。

川の色がとにかくきれい

甌穴付近の渓流・段差ある滝
甌穴付近の渓流・段差ある滝

甌穴そのものももちろん見どころですが、周辺の川がとにかくきれい。「四万ブルー」という言葉で語られる、青みがかった透明感のある水色がそのまま見られます。

甌穴上流側・段差の滝
甌穴上流側・段差の滝

橋の上から覗くと、澄んだ水の底に石ころが一個一個見えるほどの透明度。湯あがりで火照った体に、川風がちょうどよく当たってきます。

アクセス・所要時間

  • 山ばとから車で約5〜10分(温泉街を出てすぐの道路沿い)
  • 駐車スペースは数台分のみ。ハイシーズンは譲り合いが必要そうな規模感
  • 看板から川岸までは短い遊歩道。雨上がりは滑りやすいので運動靴推奨

まとめ|こんな人におすすめ

山ばと(貸切「滝見の湯」・露天のみ)

  • 2源泉ブレンドの自家源泉(pH 8.76 アルカリ性)を貸切で独占したい人
  • 「水風呂で整う」より「外の風でクールダウン」が好きな人(滝見の湯は露天オンリーなので相性◎)
  • 新緑(or 紅葉)の借景を眺めながら浸かりたい人
  • 大型の温泉施設ではなく、小さな宿の落ち着いた空気が好きな人
  • 「源泉100%・循環なし・消毒なし」をハッキリ宣言してくれる宿に安心したい人

注意点:

  • ⚠️ 滝見の湯には内湯がないので、内湯派は こしきの湯/美晴の湯 を選ぶのが正解
  • ⚠️ 浴室・浴槽は大型ホテル感覚ではない。「貸切のいい湯にじっくり浸かる」目的で行くのが正解
  • ⚠️ 日帰り利用は予約必須・枠も限られるので、事前確認推奨
  • ⚠️ 温泉水の持ち帰りはなし

四万の甌穴

  • 湯あがりに自然のスケールを感じたい人
  • 写真好き(青い水と新緑のコントラスト)
  • ⚠️ 駐車スペースが少ないのでハイシーズンは早めの時間帯がおすすめ

訪問データ

  • 訪問日:2026年5月3日(日)13時〜(貸切1時間枠・再訪)
  • 料金体系:入浴料 1,100円/人 + 貸切利用料 1,100円/組
  • 利用枠:貸切「滝見の湯」(露天のみ構成)
  • ランチ:四万温泉「Jupiter’s Kitchen at LULUD」
  • 立ち寄り:四万温泉の共同浴場3湯比較 御夢想の湯と源泉系統を共有
  • 帰り道:四万の甌穴(群馬県指定天然記念物)

ジョーモ
群馬の源泉かけ流し日記

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