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群馬の無料〜ワンコイン温泉11湯|共同浴場・外湯【日帰り】

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群馬の湯めぐりは、実は財布がほとんどいりません。

草津には観光客が公式に入れる無料の共同浴場が3軒。四万温泉の街なかには無料(寸志)の共同湯が3つ。沢渡は300円、六合の応徳は500円。日本有数の名湯地帯・群馬の源泉かけ流しに、入浴料ゼロ〜ワンコインで浸かれてしまう。

私は島根の美又温泉や温泉津(ゆのつ)温泉といった中国地方の共同浴場で「安くて本物のかけ流し」に開眼した口です。群馬に来てからも同じ嗅覚で外湯(そとゆ=温泉街にある地元運営の共同のお風呂)を巡ってきました。この記事は、実際に入ってきた9湯+未訪問1湯(尻焼温泉・川の湯)を1枚にまとめた総覧です。各湯の分析書の数値や浴室の詳細は、それぞれの個別記事に書いてあるので、気になった湯からリンクで飛んでください。

草津・湯畑の湯滝。樋を流れ落ちる湯に黄色い湯の花が析出している
草津・湯畑の湯滝。この湯に無料で浸かれる共同浴場が徒歩圏に3軒ある

先に結論|11湯ひと目比較表

エリア料金入れる時間ひとことキャラ
白旗の湯草津無料8:00〜23:00草津最大。pH約2の酸性硫黄泉がぴりっと肌を刺す
地蔵の湯草津無料8:00〜22:0042℃前後で入りやすい。たまごのにおい
千代の湯草津無料6:00〜23:003軒で唯一、湯畑源泉に入れる
御夢想の湯四万無料(寸志)9:00〜15:00四万発祥のお社風。pH8.7の硫酸塩泉
上の湯四万無料(寸志)9:00〜15:00湯口に厚い白析出。塩気のあるpH7.2
河原の湯四万無料(寸志)9:00〜15:003湯で最も濃く最も熱い(溶存2.04g/kg)
沢渡温泉 共同浴場沢渡300円9:00〜20:30「一浴玉の肌」。石膏の白析出とあつ湯
応徳温泉 くつろぎの湯六合500円12:00〜20:00(水曜休)加水・加温・循環・消毒すべて「なし」。白い湯の花
尻焼温泉 川の湯六合無料いつでも(増水時は不可)川がまるごと露天風呂 ※未訪問
王湯(川原湯温泉)長野原500円10:00〜18:00(最終受付17:30)八ッ場ダムで高台に移転・復活した含硫黄泉。湯かけ祭りの外湯
金井旅館(大塚温泉)中之条・大塚400円9:00〜20:00(2時間以内・延長1時間100円)32.8℃の自噴ぬる湯を源泉槽に非加熱かけ流し。無人受付の料金箱に前払い

※料金・時間は2026年7月時点。清掃時間や行事で入れない時間帯があります。草津以外では、四万3湯・沢渡・応徳・尻焼・大塚の7湯が中之条町、王湯(川原湯温泉)は長野原町です。

11湯のpH・溶存物質・主要イオンをもっと細かく見たい方は、群馬の温泉データ比較表に分析書ベースの数値をまとめています。

「無料の湯」は観光施設ではない|先に作法だけ

安いから雑でいい、の逆です。無料〜寸志の共同浴場は、地元の組合が自分たちの生活のために維持しているお風呂を、好意で観光客にも開いてくれているもの。スーパー銭湯の感覚で行くと戸惑うはずなので、先に共通の作法だけまとめます。

  • かけ湯をしてから入る。体を流すマナーであると同時に、熱い湯に体を慣らす安全策でもあります
  • 石鹸・シャンプー類は基本なし。ドライヤーもなし。タオルは必ず持参
  • 貴重品を持ち込まない。鍵付きロッカーがない湯がほとんどです
  • 浴室内では撮影しない
  • 寄付箱(善意の箱)があれば気持ちを入れる。無料の湯を無料のまま残すための、観光客なりの参加方法です
  • 長湯しすぎない。入浴時間の目安を掲示している湯もあります。混み合う夕方は地元の方の時間、という意識で

草津|無料で入れる共同浴場3軒(白旗・地蔵・千代)

草津温泉で観光客が公式に入れる無料の共同浴場は、白旗の湯・地蔵の湯・千代の湯の3軒。すべて湯畑から歩いて回れます。pH(ピーエイチ、ペーハーとも=酸性・アルカリ性の度合い)約2の強酸性硫黄泉という、日本でも指折りの個性の湯が入浴料ゼロ。正直、初めて知ったときは「いいのか草津」と思いました。

白旗の湯の外観。湯畑脇に建つ和風の湯小屋
白旗の湯。湯畑の目の前に建つ、草津最大の共同浴場

3軒の使い分けはこうです。

  • 白旗の湯:いちばん大きく、いちばん草津らしい。「ぬるめ」「熱め」の2槽。酸がぴりっと肌を刺す鋭さは、群馬の他の湯では出会ったことがありません
  • 地蔵の湯:湯温42℃ほどで3軒では入りやすい。まわりは「裏草津 地蔵」として整備され、顔湯・足湯・手洗乃湯が24時間無料
  • 千代の湯:3軒で唯一、草津の顔である湯畑源泉に入れる。ぬるめで当たりがやわらかく、私が3軒でいちばん長く浸かれた湯

強酸性ゆえの注意がひとつ。肌の弱い人や乾燥肌の人は、ぴりぴりが強く出ることがあります。無理せず短めに切り上げ、上がり湯で流すかどうかも体調と相談を。3軒それぞれの浴室の様子・源泉の数値・湯めぐりの順番は、個別記事に全部書きました。

→ 詳細:草津温泉 無料で入れる共同浴場3選|白旗・地蔵・千代【日帰り】
→ 有料施設も含めた草津の日帰り全体像:草津温泉の日帰り入浴まとめ

四万|街なかの無料(寸志)共同浴場3湯(御夢想・上の湯・河原の湯)

四万温泉の街なかには、御夢想(ごむそう)の湯・上の湯・河原の湯という3つの共同浴場が点在しています。料金は無料。ただし入口に管理費に充てる善意の箱があるので、私は「寸志(すんし=気持ちのお金)を入れる湯」だと思って、入るたびに小銭を入れています。開放時間は3湯共通で9:00〜15:0015時で閉まるので、四万では共同浴場を先に回すのが鉄則です。

御夢想の湯の外観。「四万温泉発祥の湯」の紫暖簾がかかるお社風の湯屋
御夢想の湯。お社のような建物に「四万温泉発祥の湯」の暖簾

面白いのは、徒歩圏の3湯なのに源泉の顔がはっきり違うこと。

  • 御夢想の湯:四万発祥の伝承を持つお社風の湯屋。カルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉(pH8.7・アルカリ性)。3湯ではいちばんやわらかい入り心地でした
  • 上の湯:湯口に厚い白い析出物(温泉成分が固まったもの)。塩化物(Cl⁻504mg/kg)が前面に出たpH7.2で、キリッとした塩気
  • 河原の湯:3湯で最も高温・最も濃い(溶存物質2.04g/kg)。石段を下りた川沿いの半地下という立地も秘湯感があります

温泉街のド真ん中で「無料の共同浴場文化」が維持されている希少例です。数値の細かい比較や、はしごして分かった3湯の違いは個別記事に譲ります。

→ 詳細:四万温泉の共同浴場3湯比較|御夢想の湯・上の湯・河原の湯【源泉かけ流し】

沢渡|共同浴場(300円)で「一浴玉の肌」

ワンコイン圏に入って、まずは沢渡(さわたり)温泉。「一浴玉の肌」と讃えられ、強酸性の草津で湯治した肌をここで整えたことから「草津の仕上げ湯」と呼ばれてきた湯です(いずれも古くからの伝承・キャッチコピーで、効能の根拠ではありません。このあたりの整理は温泉の効能記事で)。その本家本元が、地元組合運営の共同浴場で300円

沢渡温泉 共同浴場の外観
沢渡温泉 共同浴場。街にひとつだけの外湯

浴室は「あつ湯」「ぬる湯」の2槽で、源泉かけ流し100%。湯口には白い析出物がびっしり付いていて、正体は硫酸カルシウム=石膏(分析書の主要イオンとも一致)です。pH8.32・カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉。営業は9:00〜20:30、入浴は2時間以内のルール。源泉の持ち帰り(10L 200円・浴用)が公式に認められているのも珍しいポイントです。

→ 詳細:沢渡温泉 共同浴場 日帰り入浴レビュー|「一浴玉の肌」を300円で味わう

応徳|くつろぎの湯(500円)は「4つのなし」がそろう優等生

六合(くに)の道の駅にある応徳温泉 くつろぎの湯は、大人500円(町外)。この記事のワンコイン上限ですが、中身がすごい。掲示の湯使い(加水・加温・循環・消毒)がすべて「していません」で揃う、正真正銘の源泉かけ流しです。

応徳温泉くつろぎの湯の外観(くつろぎの湯の看板)
道の駅六合の敷地にある「くつろぎの湯」

泉質は含硫黄-ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉(pH8.1)。緑がかった湯に白い湯の花が浮かび、加温なしで浴槽42℃前後という「ちょうどよさ」も源泉の実力そのままです。12:00〜20:00・水曜休・現金のみ。配管トラブルでの休業歴があるので、遠くから行くならひと電話を。

→ 詳細:応徳温泉くつろぎの湯 日帰り|白い湯の花と源泉かけ流し

大塚|400円で32.8℃のぬる湯に長湯(金井旅館)

中之条町の大塚地区、一軒宿「金井旅館」の日帰り湯です。32.8℃の掘削自噴泉を、源泉槽には加水・加温・循環・消毒なしのまま張る湯治場で、受付は無人。木の料金箱に400円を前払いする方式です(2時間以内・延長1時間ごと100円)。ぬるさを活かした長湯が身上で、加温された上がり湯で温まってから出られます。詳しくは大塚温泉 金井旅館 日帰りレビューへ。

尻焼|川がまるごと露天風呂(無料)※ここだけ未訪問です

正直に書きます。尻焼(しりやき)温泉の川の湯だけは、まだ入れていません。 ここから先は中之条町公式サイトなどの公開情報の整理で、実体験ではありません。訪問したら、この記事に体験を追記します。

尻焼温泉は応徳と同じ六合エリアの奥、長笹沢川の川底から温泉が湧き、川そのものが天然の露天風呂になっている場所です。町公式サイトによると、入浴は無料でいつでも可能。泉質はカルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉と案内されています。ただし自然の川なので、大雨や雪解けで増水すると入浴できません。脱衣所らしい脱衣所はなく、男女の区別もない混浴の川なので、水着の着用が推奨されています。

ひとつ大事な最新情報。川沿いにあった小さな内湯小屋は、2025年5月上旬に、管理していた地元組合により解体されました(中之条町公式サイト・2025年6月更新)。古いブログや動画には湯小屋が写っていますが、現在は川の湯だけです。行かれる方は最新状況を町公式で確認してください。

モデルコース|無料・ワンコインだけで組む日帰り2案

① 草津デー(入浴料0円)
朝イチで白旗の湯 → 裏草津 地蔵で顔湯・足湯 → 地蔵の湯 → 湯畑を散策して千代の湯。これで草津の3源泉(白旗・地蔵・湯畑)を制覇して0円です。物足りなければ、仕上げに有料の大滝乃湯で合わせ湯という贅沢も。

② 中之条デー(寸志+800円)
午前に四万の3湯(9時開放・15時終了に注意)→ 国道353号を戻って沢渡温泉 共同浴場(300円)→ 暮坂峠を越えて六合へ、道の駅の応徳温泉(500円・12時開館)で締め。全部かけ流しで計800円+寸志。さらに奥に進めば尻焼温泉の川の湯もこの動線の先ですが、私は未訪問なので、行かれる場合は町公式で最新状況の確認を。

ただし体験談として言うと、1日のはしごは2〜3湯までが現実的です。コース②をフルで回るのは正直やり過ぎで、私なら四万を御夢想+河原の湯の2湯に絞ります。名湯ほど体力を持っていかれるので、入浴の合間の水分補給と休憩は必ず。

持ち物と小ワザ

  • タオル:レンタルなし前提。何湯もはしごするなら、絞ってすぐ乾く速乾系のタオルが便利です
  • 小銭:善意の箱用の100円玉と、沢渡・応徳の入浴料。応徳は現金のみ
  • 石鹸・シャンプー:必要なら持参。ただし共同浴場は「浸かる湯」と割り切るのも手
  • 沢渡の源泉持ち帰り(10L 200円・浴用)を使うなら、ポリタンクを。持ち帰った源泉は浴用に、当日中に使い切るなど衛生面にも気をつけて。使い道は自宅風呂の温泉化記事に書きました

よくある質問

Q. 群馬に無料で入れる温泉は本当にあるの?
あります。草津の白旗の湯・地蔵の湯・千代の湯の3軒は観光客も無料で入れる共同浴場です。四万温泉の御夢想の湯・上の湯・河原の湯の3湯も無料(善意の箱への寸志推奨)。尻焼温泉の川の湯も無料です(中之条町公式の案内による。増水時は入浴不可)。

Q. 観光客が入っても迷惑にならない?
この記事で紹介したのは、いずれも観光客に公式に開放されている湯だけです。ただし地元の生活の場をお借りする意識は必要で、かけ湯・貴重品を持ち込まない・浴室内で撮影しない・清掃時間を避ける、といった作法は守りましょう。

Q. 石鹸・シャンプー・タオルはある?
基本的にありません。タオルは持参必須。石鹸類は置いていない湯がほとんどで、ドライヤーもない前提で行くのが無難です。

Q. 尻焼温泉は今も無料で入れる?
中之条町公式サイトによると、川の湯は無料でいつでも入浴可能です。ただし増水時は入浴できず、水着の着用が推奨されています。川沿いの内湯小屋は2025年5月に解体されたため、現在は川の湯のみです。

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この記事の11湯のうち7湯(四万3湯・沢渡・応徳・尻焼・大塚)は中之条町にあります。中之条町ふるさと寄附の感謝券は、応徳温泉「お宿 花まめ・しらすな」などの町内取扱事業所で使えます(2026年4月(令和8年)時点)。

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