PR

観音山サウナ蒸寺|薪108℃で煩悩を蒸す高崎の日帰りサウナ

記事内に広告が含まれています。

入口の暖簾には「悟りへの旅」と書いてあって、その下にサウナへの矢印が伸びている。ふざけているのか本気なのか、入る前から少しおかしい。けれど、子どもの頃から銭湯やサウナに通ってきた身として言わせてもらえば——ここの「蒸され方」は、わりと本気で“悟り”に片足を突っ込んでくる。

入口の暖簾。「悟りへの旅」の下に sauna への矢印が伸びる
入口の暖簾。「悟りへの旅」の下に sauna への矢印が伸びる

高崎・観音山のふもとにある観音山サウナ蒸寺(かんのんやまサウナ むしでら)は、お寺の世界観でまとめあげた男性専用のサウナ専門店だ。利用客は「サトラー」、サウナ修行は「蒸行(じょうぎょう)」、水風呂は「水行(すいぎょう)」と呼び、館内は完全黙浴。サウナ室は3つ、それぞれに仏教めいた名前がついていて、水風呂は一桁℃のシングルを含めて2槽。源泉かけ流しの温泉ばかり巡っている当ブログでは少し毛色が違うけれど、これは「群馬で日帰りサウナ」を本気でやりにいく一軒として、どうしても書いておきたかった。

この記事では、3つのサウナ室の蒸し分け、ガツンとくる水風呂、そして高崎の夜景を見ながらの“ととのい”まで、実際に全部入ってきた体感でまとめる。

※浴室・サウナ室は撮影・スマホの持ち込みが禁止なので、中の様子(浴室・サウナ室)は実際の写真ではなくイメージイラストで雰囲気をお伝えします(外観や入口は実際の写真です)。設備の細部は実物と異なる場合があります。料金・営業時間・男性営業日は変わることがあるので、お出かけ前に公式サイト・公式SNSで最新をご確認ください。

観音山サウナ蒸寺(高崎)ってどんなところ?

場所は高崎の観音山エリア、白衣大観音(びゃくえだいかんのん)のお膝元。高崎の街を見下ろす標高190mほどの高台にあり、お寺をモチーフにした内装と「悟りへの旅」というコンセプトで全体がまとめられている。サウナ室の名前も「空の間」「釈迦炎舞」「蒸観音」と、ひとつひとつが説法のよう。般若心経まじりのBGMとお香が流れ、会話はせず黙って蒸される。サウナ室のドアの取手は錫杖(しゃくじょう=僧侶が持つ杖)の形で、入る前には壁の「心得」を読んで禅定印を結ぶ作法まで案内される。ふざけた名前と、その奥の作り込みのギャップが、ここのいちばんの面白さだと思う。

お寺のような佇まいの建物外観。手前が無料駐車場
お寺のような佇まいの建物外観。手前が無料駐車場

基本は男性専用で、レディースデーが不定期で設定されることもある(くわしくは後述のFAQと実用メモに)。利用はおひとり様120分制。アクセスは車が基本で、駐車場は無料で30台分ある。

項目内容
施設名観音山サウナ蒸寺(かんのんやまサウナ むしでら)
住所群馬県高崎市石原町2340-1(観音山エリア・白衣大観音の近く)
営業時間13:00〜23:00(最終受付22:00)。料金は入館時間帯で変動
料金平日 13:00〜21:00入館 ¥1,700/21:00〜 ¥1,500|土日祝 13:00〜21:00入館 ¥2,000/21:00〜 ¥1,800(いずれも120分制・延長30分ごと500円)
サウナ空の間(薪ストーブ・セルフロウリュ)・釈迦炎舞(乾式90℃〜・オートロウリュ)・蒸観音(スチーム)の3室
水風呂2槽(シングル〜9℃/マイルド14℃前後)
温浴槽湯船2つ(左41〜42度/右43〜44度・水深約90cm)
ととのい高崎の街と夜景を望む室内ととのいエリア(外気浴はなし・屋内から夜景)
利用男性専用(レディースデーは不定期・SNS告知制)/120分制/完全黙浴
駐車場無料30台(アクセスは車が基本)
飲食館内に食事処なし・飲食物の持ち込み不可。ドリンク(500円ほど)あり・給水器あり
電話027-384-8821

※料金・営業時間・男性営業日は変動します。新規開業店で値も流動的なので、お出かけ前に公式サイト・公式SNSで最新をご確認ください。

サウナは3室(薪・高温ドライ・スチーム)を「蒸し分け」る

蒸寺のいちばんの贅沢は、性格のまるで違う3つのサウナ室を、その日の気分で行き来できることだ。薪の炎でじっくり整える薪サウナ、ガツンと攻めてくる高温の乾式、視界が霞むほどのスチーム。同じ「蒸される」でも、体への入り方がそれぞれ違う。私のおすすめは、空の間でじっくり温まり、釈迦炎舞で攻めて、最後に蒸観音を短く——という順番。いきなり高温に飛び込むより、体が驚かない。

空の間|薪ストーブの炎を見ていたら、煩悩が抜けた

結論から言うと、いちばん良かったのは薪ストーブの「空の間(くうのま)」だった。

ここはセルフロウリュ(自分でサウナストーンに水をかけ、蒸気を立てる方式)ができる薪サウナ。ロウリュ用の水はほうじ茶で、薪のはぜる音に低い説法の声が重なる、照明を落とした瞑想空間だ。電気ストーブの乾いた熱とは違い、薪は炎の輻射(ふくしゃ=放射される熱)でじわっと深いところに来る。目の前で薪が爆ぜて燃えていて、その炎をぼーっと見ているうちに、頭の中の雑念がすうっと抜けていった。仕事のこと、明日の段取り、どうでもいい考えごと。火を見つめる時間そのものが、ちょっとした瞑想になる。せっかく無心になりかけたところで話しかけられては興ざめなので、黙浴のルールはここではむしろありがたい。

おまけに室温が体感で108度くらい。公式の表示は90度強だが、薪ストーブは体感が上下しやすい。……108。煩悩の数かよ、と一人で笑ってしまった。「悟りへの旅」を掲げる寺サウナで、薪の炎を見ながら煩悩を一個ずつ蒸し落としていく——できすぎた温度設定だ。座面がストーブより高い位置にあって、足先までしっかり温まるのもいい。

空の間(薪ストーブのサウナ室)のイメージイラスト。黒い薪ストーブで炎が燃え、木のベンチが並ぶ。実際の写真ではなく、雰囲気を伝えるためのイメージ図です
空の間(薪ストーブのサウナ室)のイメージイラスト。黒い薪ストーブで炎が燃え、木のベンチが並ぶ。実際の写真ではなく、雰囲気を伝えるためのイメージ図です

釈迦炎舞|25人規模の大箱、20分おきの自動ロウリュが痛いほど熱い

「釈迦炎舞(しゃかえんぶ)」は、3室でいちばん大きい乾式サウナ。25人ほど入れる大箱で、いわゆる王道のドライサウナだ。公式の表示は90℃〜だが、体感はもっと攻めてくる。

ここの主役は20分おき(毎時00・20・40分)にやってくる自動ロウリュ(オートロウリュ=機械が自動でサウナストーンに水を落とし、熱い蒸気を立てる仕掛け)。これが、はっきり言って痛いくらいに熱い。蒸気が回りはじめると肌がピリピリして、思わず姿勢を低くしたくなる。最上段は耐久戦が好きな人向けなので、初めてなら中段〜下段から入るのが無難だ。空の間が「静のととのい」なら、こちらは「動の熱量」。両方あるのが蒸寺の強みだと思う。窓からは高崎の市街地が見渡せる。

釈迦炎舞(大型の乾式サウナ室)のイメージイラスト。段々のベンチが並び、奥にストーンヒーター。実際の写真ではなく、雰囲気を伝えるためのイメージ図です
釈迦炎舞(大型の乾式サウナ室)のイメージイラスト。段々のベンチが並び、奥にストーンヒーター。実際の写真ではなく、雰囲気を伝えるためのイメージ図です

蒸観音|スチームと侮るなかれ、視界が霞むほどの蒸気

3室目の「蒸観音(むしかんのん)」はスチームサウナ。よもぎや薬草の香りをまとった蒸気で満たされていて、お香を焚く常香炉(じょうこうろ)のイメージだという。

ところが、これがスチーム=やさしい、と思って入ると裏切られる。室温は90度ほどと数字は釈迦炎舞と変わらないが、湿気がとにかく濃くて1メートル先が霞むほど。湿度が高いぶん体感の熱さは乾式以上で、入った瞬間は息をするのもつらい。ただ、ひと呼吸ふた呼吸して慣れてしまえば平気で、そこからはじっくり蒸される。口コミでは「火傷しそう」と賛否も分かれる。施設側も「サウナハットとタオルは必須、入る前にタオルで口元を覆うといい」と案内するほどで、責任者の方でも長くて3〜4分だという。乾いた高温が得意な人でも最初は無理をせず、3室の中では最後に、様子を見ながら入るのがおすすめだ。

水風呂は2槽|一桁℃のシングルと14℃台のマイルド槽

蒸寺は水風呂が2つあるのもうれしい。

ひとつは一桁℃(10度弱)のシングル水風呂(シングル=水温が1桁℃台の、とくに冷たい水風呂のこと)。もうひとつはもう少し穏やかに冷ませる槽で、公式の表示は順に「9℃以下」と「14℃」。実測は時期によって幅があるようで、私が入った日の体感は10度弱と15度ほどだった。

この2槽あるのが効いてくる。シングルでいきなり締めてもいいし、まずマイルドな槽で慣らしてからシングルへ、という段階的な入り方もできる。一桁台の水は、入った瞬間こそ刺すように冷たいけれど、そのあと頭の芯までシャキッと冴える感じが強くて、熱でゆるんだ体がキュッと現実に戻ってくる。

ただし、一桁台の水風呂は心拍や血圧への負荷が大きい。サウナで温まったあとはかけ水で手足から慣らしてから、無理のない範囲で。冷たい水が苦手なら、無理に入らず休憩で火照りを抜くだけでも十分だ。

なお、サウナと水風呂とは別に、温かい湯船も左右に2つある(左41〜42度・右43〜44度で、熱めの右はそれも「修行」のうちらしい)。源泉かけ流しを巡る身としては湯そのものは今回試していないが、水深90cmほどと深い。さらに頭を冷やすための「清めの滝」まであって、世界観は細部まで徹底している。

高崎の夜景を見下ろす“ととのいエリア”

蒸して、締めて、最後は休む。蒸寺のととのい(整い)エリアは、高崎の街あかりを望む屋内の休憩スペースだ。外に出て風に当たる外気浴はなく、大きな窓ごしに夜景を眺める。リクライニング式のインフィニティチェア(背もたれが深く倒れ、ほぼ水平になる椅子)に身体をあずけ、日が落ちてからの街あかりを眺めていると、サウナのいちばん幸せな時間が静かにやってくる。この日は水風呂で締めたあと、あまみ(サウナのあとに肌へ出る赤と白のまだら模様)がふくらはぎのあたりまで出た。いつも通っているサウナでもここまで出たことはなく、それだけ強く蒸されて、しっかり水風呂で締まったのだと思う(あくまで個人の体感)。夜景を見下ろすこのととのいが、蒸寺いちばんのハイライトだ。ひとつ難を言えば、夜景の手前に電柱が入るのが少し惜しい。とはいえ、高台から街を見下ろす開放感は十分にある。

ただ、正直なマイナスも書いておく。ととのい用のインフィニティチェアは、座るとどうしても前の人の汗の名残のようなにおいが気になった。これは最後まで慣れず、せっかくの夜景のととのいがそこだけ惜しい。みんなが汗だくで使う場所なので仕方ないとはいえ、気になる人は自前のタオルを一枚敷くだけでだいぶ快適になる。

高崎の夜景を望むととのいエリアのイメージイラスト。大きな窓の外に街あかり、リクライニングチェアが並ぶ。実際の写真ではなく、雰囲気を伝えるためのイメージ図です
高崎の夜景を望むととのいエリアのイメージイラスト。大きな窓の外に街あかり、リクライニングチェアが並ぶ。実際の写真ではなく、雰囲気を伝えるためのイメージ図です

アクセスと当日の実用メモ

料金・営業時間は前述の基本データ表のとおり(13:00〜23:00・最終受付22:00、料金は入館した時間帯で変わる)。臨時のメンテナンス休館が入ることもあるので、ここでは現地での動き方をまとめておく。

  • 男性専用・レディースデー:基本は男性専用。レディースデーは曜日固定ではなく不定期のSNS告知制。「自分が入れる日か」を訪問前に公式Instagramで必ず確認しておくと安心。
  • アクセス・駐車場:車が基本で、駐車場は無料30台。高崎駅からは車で約10分(タクシーで約1,800円)、白衣大観音からも車で5分ほど。ただし駐車場の入口がわかりにくい。観音山の頂上へ上がる途中で左折するのだが、私はそこを見落としてそのまま頂上まで上がってしまった(頂上側からも入れるので、行きすぎても焦らなくていい)。バス+徒歩だと急な上り坂のちょっとした山登りになるので、車かタクシーがおすすめ。
  • 飲食:館内に食事処はなく、飲食物の持ち込みも不可。提供はデトックスウォーターなどのドリンク(500円ほど)のみで、給水器はある。サ飯目当てなら、帰り道の店でどうぞ。
  • 設備・アメニティ:シャンプー類・ボディソープ・ドライヤーは備え付け。サウナマットは入口で貸してくれる(退館時に返却)。専用タンブラーを使えばサウナ室内にもドリンクを持ち込める。
  • 撮影・黙浴:浴室・サウナ室は撮影・スマホ持ち込み禁止で、館内は完全黙浴。だからこの記事の室内はイメージイラストにしている。
  • 足元:濡れた床や段差で滑りやすいという声もあるので、移動はゆっくり。
山頂側にある3階の入口。高崎の街を見下ろす高台に立つ
山頂側にある3階の入口。高崎の街を見下ろす高台に立つ

サウナを安全に楽しむために

サウナと冷たい水風呂は、体に負荷のかかる温冷の刺激でもある。気持ちよく“ととのう”ためにも、最低限の注意だけ押さえておきたい(消費者庁も「サウナ浴での事故に注意」と呼びかけている)。

  • 持病のある人は無理をしない:心臓・血圧に不安のある人、妊娠中の人などは、サウナ・冷水浴の前にかかりつけ医に相談を。飲酒後のサウナも避ける。
  • 水分補給をこまめに:サウナでは思った以上に汗をかく。入る前と休憩のたびに水分をとる。
  • サウナ室は下段から:いきなり最上段に行かず、下段で体を慣らす。汗や動悸が出たら我慢せず出る。
  • 一桁℃の水風呂はとくに慎重に:冷たい水に急に入ると血圧・心臓に急な負担がかかることがある。かけ水で手足から慣らしてから、短めに。冷たい水が苦手なら無理に入らず、休憩で火照りを抜くだけでもいい。
  • “ととのい”は体感の話:サウナ後の爽快感や眠気は人それぞれで、健康効果を保証するものではない。あくまで自分の体と相談しながら、心地よい範囲で楽しむのがいちばん。

よくある質問(FAQ)

Q. 観音山サウナ蒸寺の料金は? A. 120分制で、平日は13:00〜21:00入館が¥1,700・21:00〜が¥1,500、土日祝は13:00〜21:00入館が¥2,000・21:00〜が¥1,800です(延長30分ごと500円)。新規開業店で改定されることがあるので、公式で最新をご確認ください。

Q. 女性も入れますか?男性専用ですか? A. 基本は男性専用です。レディースデーが不定期で設定されることはありますが、曜日固定ではなくSNS告知制です。女性が利用したい場合も、男性が当日入れるか確かめたい場合も、訪問前に公式Instagram等で最新の営業をご確認ください。

Q. サウナは何種類ありますか?水風呂の温度は? A. サウナは「空の間」(薪ストーブ・セルフロウリュ)、「釈迦炎舞」(乾式・90℃〜・20分おきの自動ロウリュ)、「蒸観音」(スチーム)の3室。水風呂は2槽で、一桁℃のシングル水風呂(公式9℃以下)と、15℃前後のもう少しマイルドな槽があります。

Q. 外気浴はできますか? A. 外に出て風に当たる外気浴はありません。大きな窓ごしに高崎の夜景を眺める、屋内の「ととのいエリア」で休むスタイルです。日が落ちてからの夜景がとくにきれいで、インフィニティチェアでゆっくり余韻に浸れます。

Q. 会話はできますか?写真は撮れますか? A. 館内は完全黙浴で、浴室・サウナ室は撮影・スマホの持ち込みが禁止です。静かに自分と向き合う「修行」の世界観なので、おしゃべりや撮影を楽しむタイプの施設ではありません。

Q. アクセス・駐車場は? A. 車が基本で、駐車場は無料30台。高崎駅から車で約10分(タクシーで約1,800円)、白衣大観音からも車で5分ほどです。駐車場の入口は観音山の頂上へ上がる途中の左折で少し分かりにくいので注意(行きすぎても頂上側から入れます)。バス+徒歩は急な上り坂になるので、車かタクシーがおすすめです。

まとめ|「悟りへの旅」は、わりと本気だった

観音山サウナ蒸寺の中身は、看板のふざけ方に反してよく作り込まれている。薪の炎でじっくり整う「空の間」、20分おきの自動ロウリュが痛いほど熱い「釈迦炎舞」、視界が霞むほどの蒸気で攻めてくる「蒸観音」、そして一桁℃のシングルを含む2槽の水風呂。最後は高崎の夜景を見下ろしながらととのう。源泉かけ流しの湯ばかり追ってきた身にも、ここの蒸され方はちゃんと刺さった。

ひとつ実用的なアドバイスを。蒸寺は釈迦炎舞も蒸観音もかなり熱いので、頭や髪を守るサウナハットがあると体感がぐっとラクになる(サウナマットは入口で借りられる)。このあたりのサ活グッズは、別記事に実体験でまとめている。

群馬のほかの日帰りサウナと合わせて検討したい人は、サウナ案内のハブ記事もどうぞ。

あわせて読みたい

コメント

タイトルとURLをコピーしました