温泉旅館の暖簾をくぐり、靴を脱いで座敷に上がる。そこで出てくるのは——焼き餃子だ。群馬・老神温泉(おいがみおんせん)の「ぎょうざの満洲 東明館(とうめいかん)」は、埼玉発のチェーン「ぎょうざの満洲」が営む温泉宿。座敷で餃子をつまみ、そのまま源泉かけ流しの湯に入って帰れる一軒だ。日曜の昼に立ち寄ってきた。

ぎょうざの満洲 東明館とは|メニューと値段、温泉旅館がそのまま餃子の満洲
「ぎょうざの満洲」は、埼玉・川越を発祥とする中華・餃子のチェーン店。「3割うまい!!」のキャッチで関東に店を構える、おなじみの存在だ。看板では「餃子の満洲」「満州」と表記されることも多いが、正式には「満洲(まんしゅう)」と書く。その満洲が、群馬の山あいの温泉地・老神温泉で温泉旅館「東明館」を営んでいる。
宿泊だけでなく、日帰り入浴も、そして食事だけの立ち寄りもできる。関東に直営店を多く構える満洲のなかでも、温泉旅館を兼ねた一軒は珍しい。「温泉に入って、そのまま餃子の満洲でランチ」が一軒で完結する——この珍しさが東明館の一番の魅力だ。
注文はモバイルオーダー|土足厳禁の座敷で、スマホで頼む

注文はテーブルからのモバイルオーダー(自分のスマホで注文する方式)。靴を脱いで上がる昔ながらの座敷で、頼むのはスマートフォン、というギャップが面白い。
メニューは餃子と麺類を軸に、チャーハン・焼そば・丼もの・一品料理・おつまみまで揃う中華食堂の品揃え(詳しくは上の写真)。温泉のあとにしっかり食べたい日も心強い。この日は、看板を冠した満洲しょうゆラーメンと焼餃子に絞った。
満洲しょうゆラーメン(税込550円)を実食|スキー場で出てくる、懐かしい一杯

看板を冠した「満洲しょうゆラーメン」は税込550円。澄んだ醤油スープに、わかめ、メンマ、刻みねぎ、チャーシュー、半分の味玉がのる。スープはあっさりした鶏ガラ寄りで重さがなく、スキー場の食堂で出てくるような、なんとなく懐かしさを感じる一杯だった。奇をてらわず、餃子と合わせる相棒にちょうどいい。
焼餃子6個(税込350円)を実食|皮が厚く、具がぎっしり

焼餃子は6個で税込350円。焼き目がこんがりついて、皮が厚く、具もぎっしり詰まっている。一口かじると餡の食べごたえがしっかりあって、ごはんが進む。このボリュームの餃子が350円というのは、ラーメン550円と合わせても900円。ラーメンと餃子でこの値段に収まる店は、今の時代そう多くない。
会計・席・雰囲気|カードが使える温泉宿の食堂
支払いはクレジットカードが使える。観光地の食堂は現金のみのことも多いなか、ここはカードが通る。座敷で腰を据えて食べられるので、ドライブの途中で一息つくにはちょうどいい。
実はこの宿、源泉かけ流しの硫黄泉

東明館のもう一つの顔は、源泉かけ流しの温泉宿であること。日帰り入浴は大人700円で、老神温泉の単純硫黄温泉に入れる。浴室の暖簾には「源泉掛け流し」と染め抜かれ、成分表にも加水・加温・循環・消毒なしと記されていた。湯からはほんのり卵のような匂いがする、やわらかい湯だった。泉質・成分・湯づかいの詳しいレビューは、別記事の温泉編で紹介する。
▶ 東明館の温泉(源泉かけ流しの単純硫黄泉・日帰り700円)を詳しく|温泉編
基本データ・アクセス|営業時間・定休日・料金・沼田ICから約20〜25分
| 店名 | ぎょうざの満洲 東明館(とうめいかん) |
|---|---|
| 所在地 | 群馬県沼田市利根町大楊1519-2(老神温泉) |
| 電話 | 0278-56-2641(フリーダイヤル 0120-56-2641) |
| レストラン営業 | 11:30〜21:00(ラストオーダー20:30) |
| 日帰り入浴(立ち寄り湯) | 12:00〜20:00(入館受付は19:00まで)/大人700円 |
| 定休日 | なし(年中無休。貸切・館内メンテで臨時休あり) |
| 価格帯 | 麺類400〜850円・焼餃子6個350円(いずれも税込) |
| 支払い | クレジットカード可。注文はモバイルオーダー(テーブルのスマホ注文方式) |
| 席 | 座敷中心(土足厳禁・靴を脱いで上がる) |
| 駐車場 | あり・無料(建物隣+第2駐車場) |
| 訪問 | 日曜の昼 |
※営業時間・料金は2026年6月時点、現地の料金看板で確認した数字です。古いグルメサイトには旧料金が残っていることがあるので注意。

老神温泉は群馬県沼田市の利根町、片品川沿いの渓谷温泉地。関越道・沼田ICから国道120号で尾瀬・日光方面へ約20〜25分。近くには「東洋のナイアガラ」とも呼ばれる吹割の滝(幅約30m・高さ約7m)もあり、尾瀬や吹割の滝へのドライブの昼食に組み込みやすい立地だ。
まとめ
温泉旅館がまるごと餃子の満洲、という冗談のような一軒。座敷で満洲しょうゆラーメンと焼餃子をかきこんで、最後は源泉かけ流しの硫黄泉に浸かって帰る——尾瀬や吹割の滝、老神温泉をめぐるドライブで「どこで昼にしよう」と迷ったら、ここでしか成立しない組み合わせを一度試す価値はある。
よくある質問
Q. 食事だけ・入浴だけでも利用できますか?
A. どちらもできます。レストランは11:30〜21:00(ラストオーダー20:30)、日帰り入浴は12:00〜20:00(受付は19:00まで)です。
Q. 支払いにクレジットカードは使えますか?
A. 使えます。注文はテーブルからのモバイルオーダー(スマホ注文)方式です。
Q. 900円ランチの内訳は?
A. 満洲しょうゆラーメン(税込550円)+焼餃子6個(税込350円)です。
Q. ぎょうざの満洲(ギョウザノマンシュウ)はチェーン店ですが、東明館は何が違うのですか?
A. 「餃子の満洲」「満州」とも書かれるこのチェーンのなかで、東明館は温泉旅館を兼ねた一軒。靴を脱いで座敷で食べられ、日帰り入浴では源泉かけ流しの硫黄泉に入れます。
沼田・利根エリアでランチを探すなら、こちらも参考に。



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