群馬の温泉ドライブブログを書いていると意外に聞かれるのが「普段の食卓どうしてるんですか?」という質問だ。県外の取材ではなく、自分が住む前橋市の食卓を支えてくれているのが、近所の 今井鮮魚店(前橋市下小出町)である。
前橋市街地の北、住宅地に佇む小さな鮮魚店だが、自家製の漬け魚と天然マグロの刺身パック で前橋の魚好きに知られた存在だ。本記事はリピーター視点で「家に帰ってくる側」の食卓を語る一本。2026年5月の訪問記録に、10月の再訪で撮ったショーケースの写真を足した。
なぜ温泉ブロガーが「近所の魚屋」を書くのか
このブログでは、群馬の源泉かけ流し温泉だけでなく、温泉地周辺のグルメ・温泉ドライブ周辺サービス・温泉グッズ・温泉ブロガーの考察 といった「温泉ドライブ生活を支える周辺」までを扱っている。
温泉ドライブの取材で県内を巡る生活をしていると、家で食べる魚の質 が思いのほか大切になる。県内ドライブは1日仕事になることが多く、夜遅く帰ってきても食卓を整えたい。自分にとってスーパー惣菜では温泉地で食べた地物の魚との落差が大きすぎて、不満が残る。
今井鮮魚店の漬け魚と刺身パックは、その落差をならしてくれる存在だ。グリルに入れるだけ、皿に並べるだけで、温泉地で食べた魚と地続きの食卓ができる。前橋から温泉地まで車を走らせて魚を食べ、帰ってきてまた魚を食べる——その生活パターンの一部に、この鮮魚店が組み込まれている。
1. 店構えと場所|下小出町の住宅地
今井鮮魚店は 群馬県前橋市下小出町3-20-7(電話 027-234-6216)。前橋市街地の北側、住宅地のなかにある。営業時間は 10:00〜19:00、日曜・祝日は定休。
外観は赤い「営業中」のぼり、白い壁、看板に「今井鮮魚店」と毛筆書体。建物は年季が入っているが、開店時間に通ると軒先で近所の常連が立ち話していることが多い。

公式・地元メディアの取材記事によれば、創業は祖父の代で、北代田町で開業したのち 約38年前(1988年頃)に現在の下小出町に移転。現在は 3代目の今井さん といとこの今井さんが切り盛りしている。仕入れは 高崎・前橋・豊洲市場 からで、地方の鮮魚店としては仕入れルートを広く持っているほうだ。
東京下町で育った私には、対面販売の小さな鮮魚店で漬け魚を買う感覚そのものが懐かしい。最近通うようになって気づいたのは、ショーケースに並ぶ品が 「日替わりで変わる」けれど「品揃えの骨格は安定している」 こと。リピーターになるほど、この日替わり感が楽しみになっていく。
2. 自家製漬け魚が看板|メロもろみ漬け・金目鯛粕漬け
私がいちばん買うのが 自家製の漬け魚 だ。メロのもろみ漬け、金目鯛の粕漬け、するめいかの一夜干し。ショーケースには店で漬けた切り身が200円台〜700円台(2026年10月の値札)でずらりと並ぶ。

メロのもろみ漬けは皮目までしっかり味がのる仕上げで、家でグリルに入れるだけで完成する。スーパーの真空パック漬け魚と比べると、漬け込み中に魚の水分が抜けて代わりにもろみの旨味が入っている感覚があり、品が違うと感じている。グリル中火で焼くと皮に焦げ目がついてもろみの香ばしさが立ち、身を箸でほぐすと白身の繊維にしっとりともろみが浸みている。
金目鯛の粕漬けも、焼くと皮の照りと身のしっとり感が両立している。グリル後に大根おろしを添えるだけで一品。日本酒の燗酒に合わせると平日の夜が締まる。
冷蔵で持ち帰って当日夜か翌日に焼く運用がベスト。日持ちさせる商品ではないので、買ったら早めに食べきる前提で動く。
3. マグロ・メバチマグロの刺身パック|天然中心の品揃え
もう一つの主役は マグロのパック刺身 だ。今井鮮魚店はマグロを 天然マグロ・メバチマグロ中心 で扱っている。

養殖の本マグロが安価に流通している時代に天然中心の品揃えを維持しているのは、店の方針なのだろう。脂の乗り方は日替わりだが、「マグロらしいマグロの味」が戻ってくる感覚 がある。東京下町時代に下町の魚屋で食べたマグロの記憶と地続きの味で、自分にとっては安定の選択になっている。
切り身パックで「赤身」「赤身+中トロ」「メバチマグロ」などが並び、2026年10月の値札では780円〜1,980円。サクでまとめ買いするときはショーケースの裏側で対応してくれる。家で醤油+わさびで食べるなら切り身パックで十分、平日の夕食では大体これになる。
4. 2026年10月の再訪|ショーケースを値札ごと記録
秋の土曜の昼過ぎに寄って、ショーケースをひと通り撮ってきた。5月の時点では写真が3枚だけだったので、ここでは棚ごとに品揃えと値札を残しておく。値段はすべて 2026年10月の手書き値札 の数字で、日によって入れ替わる。

刺身ケース|マグロは780円〜1,980円
入口すぐの冷蔵ケースは、刺身のパックで埋まっている。マグロのパックは780円から1,980円まで値札が分かれていて、奥の棚に下がるマグロの札には緑の「天然」シールが貼ってある。反対側にはいか・たこ・貝・えびのパックが段々に並び、盛り合わせは2,180円だった。


漬け魚ケース|「自家漬け!!」の札
2章で書いたメロは、値札では「メロもろみ漬」780円。金目鯛は「金目だい粕漬」550円で、どちらにも「自家漬け!!」と書き添えてある(2章の品名も、この値札に合わせて直した)。ほかにさばもろみ漬740円、するめいかもろみ漬550円。切り身では銀だら520円、秋さけ250円、銀さけ280円が並ぶ。上の棚には日高昆布や焼きのりも置いてある。

干物・鮮魚・焼き魚
干物ケースには九州の真あじ開き250円、北海道のさんま開き280円。氷を張ったケースには丸のままのさんま(450円)、白えび、ボイルほたて、生わかめ。


焼き上げてあるものもある。さんま塩焼き490円、さば文化(さばの文化干し)510円、メロもろみ焼き780円、まぐろカマ焼き400円・480円、いか一夜干し980円。下の段はタレをからめたパックで、270円から460円まで。グリルを出さずに済ませたい日はこの段から選べる。

買って帰った6品|刺身で始めて、しめは自作の海鮮丼
この日買ったのは、特上かつを880円、生いわし480円、真だい780円、たこ580円、いか一夜干し980円、ほっけ文化460円の6品。

最初は刺身のまま並べて、かつおとたこはニンニク醤油、いか一夜干しはマヨネーズで食べた。ほっけ文化は焼いた状態で売られているので、家では温めただけ。最後に残った刺身をご飯にのせて、自分で海鮮丼にしてしめた。


ニンニク醤油のニンニクは、絞り器でその場でつぶす
かつおとたこに使うニンニクは、生のものをその場でつぶしている。道具はCranelyの「NIGILIQ」というガーリックプレス(ニンニクをはさんで握り、穴から押し出してつぶす道具)で、2025年1月にAmazonで買った。包丁で刻まずに済むので手早く、刺身の日には私のおすすめの道具だ。


メーカーは「皮ごと潰せて手が匂わない」とうたっていて、食洗機にも対応している。いっぽうAmazonのレビューには「柄が折れた」という声もあり、評価は5段階で3.6(2026年10月時点)。私のものは買ってから1年9か月、今も問題なく使えている。
まとめ:前橋に住んでいる方、温泉ドライブの帰り道に立ち寄れる方へ
今井鮮魚店は前橋市下小出町3-20-7、027-234-6216、10:00〜19:00(日曜・祝日定休)。前橋駅からは少し距離があるが、温泉ドライブで関越自動車道の前橋IC・駒寄スマートIC方面を使う方なら、自宅へ戻る途中で立ち寄れる位置にある。
漬け魚は200円台〜700円台、マグロの刺身パックは780円から(2026年10月の値札)で、スーパーの真空パックでは出ない自家製の手間が入った価格帯。前橋に住んでいる魚好きの方、もしくは温泉ドライブで前橋を通る方は、一度立ち寄ってみてほしい。お店の方が、その日の入りに合わせて声をかけてくれることもある。
前橋周辺の鮮魚店つながり|前橋で日常使いできる鮮魚店を他にも回っている。温泉ドライブの行き帰りに寄れる店として、あわせてどうぞ。
- 【まとめ】前橋の魚屋・鮮魚店めぐり4軒|使い分けはこちら
- 魚店(前橋・駒形の刺身専門店・4パック3,000円実食)
- 魚健(前橋本町の鮮魚店・店先で鮎の炭火焼き)
- 角上魚類 前橋店(駒寄ICの鮮魚直売・温泉帰りの寄り道に)
店舗情報(2026年5月時点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 店名 | 有限会社 今井鮮魚店 |
| 住所 | 〒371-0031 群馬県前橋市下小出町3-20-7 |
| 電話 | 027-234-6216 |
| 営業時間 | 10:00〜19:00 |
| 定休日 | 日曜・祝日 |
| 看板商品 | 自家製漬け魚(メロもろみ漬け・金目鯛粕漬けなど)、天然マグロ・メバチマグロのパック刺身 |
| 価格帯 | 漬け魚 200円台〜700円台/マグロ刺身パック 780円〜1,980円(2026年10月の値札) |
| 創業 | 祖父の代に北代田町で創業、約38年前(1988年頃)に現在地へ移転 |
| 仕入れ | 高崎・前橋・豊洲市場 |
| 駐車場 | 店舗前に数台(要事前確認) |



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