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草津 御座之湯 日帰り|料金900円・2源泉かけ流しを浴び比べ

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草津温泉の外湯(そとゆ=旅館に泊まらなくても入れる日帰りの温泉施設)は、大きく2種類に分かれます。湯畑のまわりにある無料の共同浴場(その話は草津の無料共同浴場めぐりに書きました)と、入浴料を払って入る有料の外湯です。有料外湯の代表格が、前回紹介した大滝乃湯、そして今回の御座之湯(ござのゆ。「御座の湯」とも書きます)です。

御座之湯のいちばんの魅力は、900円で2つの源泉を一度に浴び比べできること。「湯畑(ゆばたけ)源泉」と「万代鉱(ばんだいこう)源泉」という、性格のまるで違う2つの湯です。しかもその湯づかいが本物であることは、浴室の成分表ではっきり確認できます(詳しくは後述)。湯畑のすぐ脇に、江戸・明治の共同湯を木造で再現した佇まいも見どころで、今回は日帰りで入ってきました。

御座之湯の正面外観。木造2階建てに「座」紋の暖簾
御座之湯の正面外観。木造2階建てに「座」紋の暖簾

御座之湯の基本データ

項目内容
入浴料大人900円/子ども450円(2025年9月1日改定)。浴衣レンタル300円
三湯めぐり手形大人2,100円(大滝乃湯・御座之湯・西の河原の3施設に入れる。要現地購入)
営業時間4〜11月 7:00〜21:00/12〜3月 8:00〜21:00(最終入館20:30)
定休日無休(臨時休あり)
源泉草津温泉 湯畑源泉+万代鉱源泉の2源泉(ともに源泉かけ流し・加水加温なし)
泉質ともに酸性低張性高温泉(湯畑源泉=含硫黄・pH約2.0/万代鉱源泉=硫黄ほぼなし・pH約1.7)
2階の休憩所大広間「湯源之間(ゆもとのま)」は利用者無料(9:00〜20:00)。中広間〈十二畳〉は貸切個室1時間2,000円(最終受付17:00)
駐車場専用なし。湯畑観光駐車場など周辺の有料駐車場を利用
撮影浴室・脱衣所は撮影不可(館内掲示に従う)

※料金・営業時間は改定や臨時休館があります。お出かけ前に公式で最新を確認してください。

入口前の料金・営業時間の看板。「源泉掛け流し 日帰り温泉 御座之湯」
入口前の料金・営業時間の看板。「源泉掛け流し 日帰り温泉 御座之湯」

いちばんの見どころ|2つの源泉を「浴び比べ」できる

御座之湯の浴室には、檜(ひのき)づくりの「木之湯(きのゆ)」と、御影石(みかげいし)づくりの「石之湯(いしのゆ)」があり、男女日替わりで入れ替わります。木之湯は2025年4月に浴槽がリニューアルされたばかり。どちらに当たるかは日によって変わるので、それも楽しみのひとつです。

そして御座之湯ならではなのが、ひとつの浴室の中に湯畑源泉と万代鉱源泉の2つが引かれていること。私が入った日の浴室は、入口の手前側に万代鉱源泉、その隣に湯畑源泉の湯船が並び、それぞれ湯口のある熱めの槽と、繋がったぬるめの槽の2つずつ。2つの源泉は隣り合うものの湯は混ざらず別々で、一度の入浴で2源泉を行き来しながら浸かれます。熱い草津の湯でも、ぬるめの槽に移れば自分のペースで入れます。

御座之湯の内湯(檜づくりの木之湯)のイメージイラスト。実際の浴室の写真ではなく、雰囲気を伝えるためのイメージ図です
御座之湯の内湯(檜づくりの木之湯)のイメージイラスト。実際の浴室の写真ではなく、雰囲気を伝えるためのイメージ図です

湯畑源泉と万代鉱源泉、どう違う?

同じ草津の湯でも、この2つはかなり性格が違います。

  • 湯畑源泉(正式には酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉):pH約2.0(pH=酸性の強さの指標で、数字が小さいほど強い酸性)、御座之湯での湯温は約49℃。硫黄を含むのが特徴です。掲示表によると源泉温度は49.4℃で、成分総計(湯に溶けている成分の合計量)は1.83g/kg、メタけい酸は242.7mg/kgです。
  • 万代鉱源泉(正式には酸性・水素-硫酸塩・塩化物温泉):pH約1.7と湯畑源泉よりさらに強い酸性で、湧き出しは約95℃の超高温。硫黄はほとんど含まず、酸の強さがストレートに伝わる、草津でも屈指の刺激の強い湯です。掲示表によると源泉温度は94.6℃、成分総計(湯に溶けている成分の合計量)は3.21g/kgと湯畑源泉より濃く、メタけい酸は227.4mg/kgです。

草津の湯船は44〜46℃ほどが多いなか、御座之湯は湯畑源泉側が42〜43℃、万代鉱源泉側が44〜45℃。同じ強酸性でも、pHが高め(=酸性がやや穏やか)で硫黄が香る湯畑源泉と、pHが低く硫黄の少ない万代鉱源泉を、続けて入って肌触りで比べられるのが御座之湯の醍醐味です。浴室の掲示にも「泉質の違いや肌触りの違いをお楽しみください」とあります。

実際に2つの湯へ続けて浸かると、肌ざわりの違いははっきり分かりました。

入ってみた体感万代鉱源泉湯畑源泉
肌ざわりキリッとシャープややまろやか
刺激強め(ピリピリしやすい)比較的穏やか
硫黄の香りほとんどしない硫黄の匂いを感じる
湯上がりサラサラしっとり感が残りやすい

pH1.7と2.0という数字の差が、そのまま肌の感じ方に出ている印象です。強酸性の湯には慣れているつもりでも、万代鉱はピリッと鋭く、湯畑は同じ酸性でも硫黄が香って少し角が取れる。この違いを一度の入浴で行き来しながら味わえるのが、御座之湯のいちばん面白いところです。

壁の掲示が証明する「正真正銘のかけ流し」

御座之湯の湯の素性がはっきり分かるのは、浴室の壁の掲示がそれを明記しているからです。

浴室の「温泉成分等掲示表」(群馬県の様式)には、湯畑源泉・万代鉱源泉それぞれについて、加水していません/加温していません/循環ろ過していません/入浴剤を入れていません/消毒処理していませんと、5項目すべてに「なし」が並びます。源泉を薄めも沸かしも循環もせず、高温の湯を自然に冷まして注いでいるだけ。これが「源泉かけ流し」の教科書どおりの姿です。別の掲示「自然湧出掛け流し源泉(循環、加水等は一切しておりません)」では湧出温度・湯口温度・浴槽内温度まで数字で示され、湯口に手をかざすと掲示の数字が大げさでないことが分かります。

「自然湧出掛け流し源泉」の掲示。2源泉の温度が数字で示される
「自然湧出掛け流し源泉」の掲示。2源泉の温度が数字で示される
温泉成分等掲示表(湯畑源泉)。加水・加温・循環・入浴剤・消毒すべて「なし」
温泉成分等掲示表(湯畑源泉)。加水・加温・循環・入浴剤・消毒すべて「なし」
温泉成分等掲示表(万代鉱源泉)
温泉成分等掲示表(万代鉱源泉)

※浴室・脱衣所は撮影禁止のため、湯そのものの写真はありません。代わりに、湯の素性を語る掲示を物的証拠として載せています。実際の湯づかいは、ぜひ現地で確かめてみてください。

強酸性の湯に入るときの注意

草津の湯は、日本でも有数の強い酸性です。環境省の基準では、酸性泉・硫黄泉の適応症(その泉質が向くとされる症状)として、アトピー性皮膚炎や尋常性乾癬などが挙げられています(あくまで基準上の引用で、効果を保証するものではありません)。

一方で、環境省の基準では、皮膚や粘膜が過敏な人や高齢の方の皮膚乾燥症などが禁忌(避けたほうがよいとされるケース)とされています。強い酸性なので、長湯は避け、入浴後は真水で軽く洗い流すのが環境省の推奨。金属のアクセサリーは変色しますし、目に入るとしみるので気をつけてください。

御座之湯2階の大広間「湯源之間」は無料で休める

御座之湯のもうひとつの魅力が、2階の大広間「湯源之間(ゆもとのま)」です。入浴した人なら無料で使え(9:00〜20:00)、広い畳の間でゆっくり休めます。窓からは温泉街を見下ろせて、湯畑や西の河原通りの方向への眺めがいい。湯あがりに火照った体を冷ましながら、しばらく外を眺めているだけでも、ここまで来た甲斐があります。

もっと静かに過ごしたい人には、中広間〈十二畳〉を1時間2,000円で貸し切れる個室もあります。湯あがりに名物の「草津温泉のむヨーグルト」で一息つくのもおすすめです。

2階の大広間から見た温泉街。手前は御座之湯の屋根、奥に湯畑方面の街並み
2階の大広間から見た温泉街。手前は御座之湯の屋根、奥に湯畑方面の街並み

御座之湯のすぐ前にある「白旗源泉」のやぐら

御座之湯を出てすぐ目の前に、木造のやぐら(覆屋)に収まった「白旗(しらはた)源泉」があります。御座之湯のすぐ脇にあるので湯の供給源と思いがちですが、この白旗源泉は隣の無料共同浴場「白旗の湯」に引かれている源泉で、御座之湯の湯ではありません(御座之湯の湯は、前述のとおり湯畑源泉と万代鉱源泉です)。

白旗源泉は、草津では珍しく白濁しやすい湯として知られ、源頼朝が見つけたという伝説の残る草津最古級の源泉。御座之湯とあわせて、湯畑周辺の源泉めぐりの目印として眺めておくと楽しいです。白旗の湯そのものは無料共同浴場めぐりの記事で紹介しています。

御座之湯のすぐ前にある白旗源泉のやぐら
御座之湯のすぐ前にある白旗源泉のやぐら

草津の有料外湯、御座之湯はどんな人に向く?

草津には有料の外湯が3つあります。ざっくり棲み分けると——

  • 大滝乃湯(おおたきのゆ):草津伝統の入浴法「合わせ湯」を本格的に体験できる、いちばん大きい施設。サウナや露天もあり、じっくり長く過ごしたい人向け(→大滝乃湯の記事)。
  • 西の河原(さいのかわら)露天風呂:広大な露天が名物。とにかく開放感を味わいたい人向け。
  • 御座之湯:湯畑のすぐ脇という立地、木造の風情、そして2源泉の浴び比べ。900円という手頃さと、湯畑さんぽの途中にさっと立ち寄れる気軽さが魅力。

だから御座之湯は、「湯畑をぶらぶらしながら、本物のかけ流しに手頃に入りたい」「2つの源泉を一度に味わってみたい」という人にいちばん向いています。3施設を回るつもりなら、三湯めぐり手形(大人2,100円)を使うと割安です。

アクセス・実用メモ

  • 場所:湯畑から徒歩すぐ(湯畑のすぐ脇)
  • 駐車場:専用なし。湯畑観光駐車場など周辺の有料駐車場を利用。湯畑周辺は道が狭く混みやすいので、町営の駐車場に停めて歩くのが無難です。
  • 持ち物:洗い場はありますが、強酸性なので石けんの泡立ちは控えめ。タオルは持参か受付で。浴衣レンタルは300円。
  • 撮影:浴室・脱衣所は撮影禁止。館内の掲示に従ってください。

よくある質問(FAQ)

Q. 御座之湯の入浴料は? A. 大人900円・子ども450円(2025年9月改定)。浴衣レンタルは300円です。大滝乃湯・西の河原とあわせて回るなら、三湯めぐり手形(大人2,100円)が割安になります。

Q. 源泉は何種類入っていますか? A. 湯畑源泉と万代鉱源泉の2源泉です。ひとつの浴室で両方に入り比べできます。どちらも加水・加温・循環なしの源泉かけ流しです。

Q. 2階の休憩所は無料ですか? A. 大広間「湯源之間」は入浴者なら無料で使えます(9:00〜20:00)。中広間の貸切個室は1時間2,000円です。

Q. 営業時間と定休日は? A. 4〜11月は7:00〜21:00、12〜3月は8:00〜21:00(いずれも最終入館20:30)。無休ですが、臨時休館の場合があります。

Q. 駐車場はありますか? A. 専用駐車場はありません。湯畑観光駐車場など、周辺の有料駐車場を利用してください。

まとめ

御座之湯は、湯畑のすぐ脇で、900円で2つの源泉を浴び比べられる木造の外湯です。壁の掲示が「加水も加温も循環もしていない」本物のかけ流しであることを証明していて、湯あがりには2階の大広間から温泉街を見下ろせる。草津観光の合間に、気軽に本物の湯を味わいたい人にぴったりの一湯でした。

大滝乃湯・西の河原とあわせて1日で外湯をめぐるなら、三湯めぐり手形(大人2,100円)が割安です。日帰りだけでなく連泊でじっくり湯めぐりをしたい人は、草津は人気の時期ほど宿が早く埋まるので、宿の確保は早めがおすすめです。

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広大な露天の西の河原露天風呂とあわせて、草津の有料外湯3つを巡るのもおすすめです。湯あがりには、湯畑すぐの三国家のそばもどうぞ。

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