群馬の温泉に通っていると、「湯上がりにちゃんと美味いものが食べたい」という欲が必ず出てくる。せっかく体がほぐれたのに、締めの一食が雑だと一日の余韻が薄れる。だから私は、温泉のついでに寄れる飯屋を地味に開拓し続けている。
今回はその当たりだった。高崎・中居町のイタリアン、トラットリア バンビーナ(Trattoria bambina)中居店。ここで食べた「トマベーゼ」は、実は2024年のキングオブパスタ優勝メニューだ。キングオブパスタは、高崎産小麦のパスタで一番を決める市民投票型の祭典(2009年から開催)。しかもバンビーナ中居店は2023〜2025年に史上初の3連覇を達成した一軒。京ヶ島天然温泉「湯都里(ゆとり)」から車で8分ほどと、温泉帰りに寄るのにうってつけの場所にある。

3秒で分かる結論
- 高崎・中居町のイタリアン、バンビーナ中居店はキングオブパスタ3連覇中(史上初)の実力店
- 今回の主役はトマベーゼ(2024年優勝メニュー)。マルゲリータ・カルボナーラ・サラダ、さらに2018年グランドチャンピオンのえびジェノパスタまで一通り実食
- 京ヶ島天然温泉湯都里から車で8分ほど。温泉帰りの湯上がりメシに使える
- 駐車場29台・店頭に冷凍自販機ありで、温泉ドライブの寄り道に組みやすい
店舗情報・アクセス・駐車場
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 店名 | トラットリア バンビーナ(Trattoria bambina)中居店 |
| ジャンル | イタリアン(パスタ・ピザ) |
| 所在地 | 群馬県高崎市中居町3-7-19 |
| 電話 | 027-386-5455 |
| 営業時間 | 11:00〜15:00(L.O.14:30)/17:30〜22:00(L.O.21:00) |
| 定休日 | 月曜(ほか夏季・冬季休暇あり) |
| 席数 | 35席(貸切20〜50名可) |
| 支払い | クレジットカード・電子マネー可 |
| 駐車場 | 店前15台+第2駐車場14台=計29台 |
| 湯都里から | 車で約8分・約4km(高崎南部・島野町↔中居町) |
※価格・情報は2026年5月時点。最新は店頭または公式でご確認を。
週末でも停められないストレスが少ないのはありがたい。入口には駐車場マップに加えて、高崎市民商品券の取扱案内も貼ってあった。

キングオブパスタ3連覇中の中居店
キングオブパスタは2009年から続く高崎の市民イベント。高崎産小麦を使ったパスタで一番を決める祭典で、来場者が一票を投じる人気投票型のコンテストだ。バンビーナ中居店の戦績はこうなっている。
| 年 | 結果 | メニュー |
|---|---|---|
| 2013年 | 優勝 | — |
| 2017年 | 準優勝 | ボンゴレレモン |
| 2018年 | グランドチャンピオン | えびジェノパスタ |
| 2023年 | 優勝 | きのこのチキジャンパスタ |
| 2024年 | 優勝 | トマベーゼ(今回実食) |
| 2025年 | 優勝 | ネギしゃぶパスタ |
面白いのは、定番の1皿で連覇する店もある中、バンビーナは毎年違う皿で頂点を取りにいっていること。直近は2024年のトマベーゼ、2025年のネギしゃぶパスタで史上初の3連覇を決めた。作り手の引き出しの多さがこの店の強みだ。そして今回私が食べたトマベーゼは、その2024年の優勝作品にあたる。湯上がりに、地元で日本一になったパスタが食べられるわけだ。
3連覇のあとはテレビ露出も増えていて、『帰れマンデー見っけ隊!!』(2025年10月13日・群馬ローカルチェーン特集)や『バナナマンのせっかくグルメ!!』(2026年1月18日・鈴木亮平&永瀬廉が中居店を訪問)でも取り上げられている。週末は混み合うこともあるので、時間に余裕をもって行きたい。
実食レビュー
主役のトマベーゼから。
トマベーゼ(2024年優勝メニュー・1,750円)
公式の説明によると、トマベーゼは県産の香味野菜5種と鶏がらで仕込んだ秘伝のブロード(だし)をジェノベーゼ風にアレンジしたスープパスタ。バジルソースにクリームを加えつつ、ブロードでさっぱり仕上げ、鶏もも肉のスライスとトマトを添えた一皿だ。
実物は、たっぷりの緑のスープにパスタが浸かったスープ仕立て。こんがり焼いた鶏もも肉のスライス、刻んだトマト、レモンが彩りに添えられている。スプーンですくうと、バジルの濃い香りのあとに、だしの旨みがすっと引いていく。こってり一辺倒ではなく、スープとして飲める軽さがあるのが新鮮だ。熱々ではなく、ほどよく落ち着いた温度で出てくるので、露天で外気にあたって火照りの引いた湯上がりの体にはむしろ入りやすい。レモンを搾ると後味が締まって、最後まで飲み干せた。1,750円という価格にも、優勝メニューの納得感がある。

マルゲリータ
ふちがぷっくり膨らんで所々こんがり焦げた、ナポリスタイルの一枚。ひと口で、とろけたチーズとトマトソースの酸味、小麦の香りがまとまる。縁はもっちり、中心は薄くて軽いので、一枚をぺろりといける。シンプルゆえにごまかしの効かないピザを、きちんと美味く仕上げている。

バンビーナのカルボナーラ
黄金色のソースがしっかり絡んだカルボナーラ。卵のコクはありつつ、生クリームで重くなりすぎず、黒胡椒がぴりっと後を引く。角切りベーコンの塩気と、上から振られたパセリ・粉チーズのバランスもいい。スパゲッティにソースがよく絡んで、最後まで飽きずに食べられた。

サラダ
鮮やかなオレンジ色の人参ドレッシングがたっぷり絡んで、葉物がぐっと進む。ほんのり甘い口当たりで、湯上がりの一皿目にうってつけの軽さだった。サイズは小・大から選べるので、付け合わせにも、一人分の主役級にもできる。

えびジェノパスタ(2018年グランドチャンピオン)
そしてもう一品、看板のえびジェノパスタも。2018年にキングオブパスタのグランドチャンピオンを獲った受賞メニューだ。バジルの香り高いジェノベーゼソースは、先のトマベーゼと同じ系統の濃い緑。そこに、ぷりっと大きなえびがごろっと入っているのがこの一皿の主役だ。
トマベーゼが「スープで飲ませる」現在の優勝作なら、えびジェノはソースをしっかりパスタに絡めて食べる王道のジェノベーゼ。同じバジルの香りでも、片やスープ仕立て、片や大きなえびと濃厚ソースで攻める方向で、まったく性格が違う。年代違いの優勝作を一度に食べ比べられるのが、このバンビーナの面白さだと思う。
持ち帰り&冷凍自販機もある
面白かったのが、店頭に置かれたバンビーナの冷凍自動販売機。パスタやピザが冷凍で買えるようになっていて、「店で食べて気に入ったら家用に買って帰る」ができる。温泉帰りの土産がわりに一品、という使い方もアリだ。テイクアウトにも対応している。

湯都里+バンビーナのセット動線
京ヶ島天然温泉 湯都里(ゆとり) は、朝5時開店・朝風呂780円・サウナ3種が揃う高崎南部の総合日帰り温泉。露天でしっかり外気クールダウンまでしたあと、すぐ近くのバンビーナで締める——という流れが組める。
温泉のあとに重すぎない一皿、というと和食や蕎麦が定番だけど、湯上がりの軽い高揚感には王道のピザとパスタも素直に効く。
同じ湯都里エリアの食事処開拓としては、朝記帳で攻略する中華蕎麦 鳴神食堂 の記事もあわせてどうぞ。
こんな人におすすめ・合わない人
| こんな人 | 評価 | 理由 |
|---|---|---|
| 湯都里の湯上がりに美味いものを食べたい | ◎ | 車で8分・停めやすく寄り道に組みやすい |
| 高崎で日本一になったパスタを食べたい | ◎ | キングオブパスタ3連覇中。トマベーゼ・えびジェノなど優勝メニューが食べられる |
| 家族・グループで行きたい | ◎ | 35席・貸切20〜50名可 |
| 気に入った味を家でも食べたい | ◯ | 店頭の冷凍自販機・テイクアウトあり |
| 月曜に行きたい | × | 月曜定休(夏季・冬季休暇あり) |
まとめ
群馬の温泉は「入って終わり」じゃもったいない。湯上がりメシ込みで一日を組み立てると、同じ温泉でも満足度がぐっと上がる。
湯都里で露天までしっかり整えたあとに、地元で3連覇中の優勝パスタを食べる。今回のトマベーゼは、スープとして飲めるジェノベーゼという新鮮な一皿で、熱すぎない温度が湯上がりの体にちょうどよかった。年代違いの優勝メニューを一度に食べ比べられるのも、3連覇店ならではの贅沢だ。次の京ヶ島・湯都里の予定があるなら、帰りの一食に入れてみてほしい。
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