温泉ドライブの締めに、気に入った湯を少し持ち帰って自宅の風呂にブレンドする。これがここ数年の私の習慣で、車には20Lポリタンクを常時積んでいる。群馬での主戦場は沼田のしゃくなげの湯の温泉スタンド(1L=1円)なのだが、みなかみ側にもう一つ、いい汲み場を見つけた。
みなかみ町営温泉センター 三峰の湯。あのpH9.0のヌルすべ湯を、施設のすぐ隣にある温泉スタンドで100リットル100円で持ち帰れる。

施設概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設名 | みなかみ町営温泉センター 三峰(みつみね)の湯 |
| 所在地 | 群馬県利根郡みなかみ町後閑2265 |
| 電話 | 0278-62-1022 |
| アクセス | 関越自動車道・月夜野ICから車で約13分 |
| 源泉 | 月夜野温泉 三峰の湯(アルカリ性単純温泉・pH9.0) |
温泉スタンドは、この三峰の湯の建物のすぐ隣、駐車場の一角にある。浴室・料金・レジオネラ後の塩素運用など、お風呂そのものの話は三峰の湯の本編記事にまとめた。ここでは「持ち帰り」に絞る。
温泉スタンド基本情報
| 容量 | 料金 |
|---|---|
| 100リットル | 100円(1リットル1円換算) |
- 100円硬貨のみ使用可、おつりは出ない、容器持参
- 利用時間:12:00〜17:00
- 土・日・祝も利用可(ただし施設の休館日=毎月第3水曜は不可)
- 利用目的は温泉法上の掲示で「公共の浴用」=お風呂用。飲用ではない

沼田のしゃくなげの湯が「10L=10円」なのに対し、こちらは「100L=100円」。単価は同じ1L=1円で、群馬の公営温泉スタンドの相場どおりの破格だ。100L単位なので、20Lポリタンクを何本かまとめて満タンにする汲み方に向いている。
なお、給湯機には「公共の浴用」と明記した温泉利用許可証(温泉法第15条・平成29年許可)が掲示されている。飲むためのものではなく、あくまで家庭のお風呂用の分湯(=源泉を分けて提供する仕組み)だ。

汲めるのは、あのヌルすべ源泉そのもの
出てくるのは、三峰の湯の浴槽と同じ月夜野温泉 三峰の湯の源泉。アルカリ性単純温泉、pH9.0、加水も加温もしていない源泉だ(スタンドの掲示成分表も浴室と同じ内容)。無色透明で、pH9.0のアルカリ性らしいヌルつきのある湯。家の風呂に足せば、あの「ヌルっ」を薄めながらも再現できる。
一点だけ、沼田のしゃくなげとの違いを正直に。しゃくなげのスタンドは汲みたてにほのかな硫黄香が残る”生きた”湯だったが、三峰は衛生管理のため塩素系薬剤を使っている(2025年のレジオネラ対応以降の運用)。つまり汲んでくる湯にはごく薄く塩素が入っていて、硫黄香のような”生きた”風味はそのぶん削がれる。純度を最優先する人には惜しい点だ。
環境省の温泉利用の手引き(「あんしん・あんぜんな温泉利用のいろは」)でも、温泉は湧出後に成分が変わる”なまもの”で、持ち出しには成分変化や雑菌繁殖のおそれがあると注意されている。だからこそ、持ち帰った湯は塩素の有無にかかわらず、次のことは守りたい(飲泉側も含めたルールの全体像は飲泉と持ち帰り湯のルールで整理した)。
- 温泉スタンドの湯は入浴用。飲泉許可施設ではないので飲用しない(掲示の利用目的も「公共の浴用」)。
- 汲んだ湯はその日のうちに使い切る。汲み置き・再加温の繰り返しは雑菌(レジオネラ等)の繁殖につながるため避ける。
- ポリタンクは使うたびに洗浄・乾燥させる。
- アルカリ性単純温泉(pH9.0)は肌の油分を流しやすいと言われるので、乾燥肌・高齢者は長湯を避け、上がりは真水でさっと流す。
自宅ブレンド入浴の”みなかみ補給基地”として
私の自宅ブレンド入浴は、200Lほどの家庭浴槽に持ち帰った源泉を足し、水道のお湯で温度を合わせるスタイル。たとえば20Lポリタンク2本ぶん(40L)を入れれば容量比でおよそ5分の1前後が源泉になり、「ほのかに源泉の気配が乗った家風呂」になる計算だ。脱塩素グッズやシャワー浄水と組み合わせた全体の運用は自宅風呂を温泉化|3段階のグッズと習慣に書いた通り。
これまでみなかみ方面では、貸切・独湯の湯めぐりの帰りに汲める場所を探していたが、決め手に欠けていた。三峰の湯のスタンドは、入浴のついでに動線ゼロで汲めるうえ、土日祝も開いている。平日勤務でなかなか動けない身には、これが効く。沼田のしゃくなげと合わせて、群馬に”源泉ブレンド入浴の補給基地”が二つになった格好だ。
しゃくなげ・月見の湯との比較
群馬で温泉を持ち帰るなら、いま実用的なのはこの3か所。土日祝に汲めるかどうかで、平日勤務者の使い勝手が大きく変わる。
| 項目 | 三峰の湯(みなかみ) | しゃくなげの湯(沼田) | 百石温泉 月見の湯(藪塚) |
|---|---|---|---|
| 単価 | 1L=1円(100L100円) | 1L=1円(10L10円) | 100円硬貨1枚・5分制限 |
| 汲み単位 | 100L単位 | 10L単位(細かい) | 時間制 |
| 時間 | 12:00〜17:00 | 施設営業時間内 | 平日8:30〜17:00 |
| 土日祝 | ○(第3水曜休館) | ○ | ×(閉鎖) |
| 泉質 | アルカリ性単純泉 pH9.0 | アルカリ性単純泉 pH9.37 | ― |
| 消毒 | 塩素あり | 硫黄香が残る | ― |
しゃくなげは10L単位で細かく汲めて、汲みたての硫黄香も魅力。三峰はみなかみ立地と、入浴のついでに動線ゼロで寄れる手軽さが強み。龍ノ谷の帰りに寄った月見の湯(藪塚)は土日祝が閉鎖なので、平日に動けない人には実質使えない。三峰としゃくなげは、どちらもみなかみ〜沼田の湯めぐりのついでに寄れるのがありがたい。
群馬のほかの温泉スタンド
三峰・しゃくなげ・月見のほかにも、群馬には温泉を持ち帰れるスタンドが点在している。地域メディア「We Love Gunma」の温泉スタンド特集などで紹介されている代表例が下表(2024〜25年時点の紹介情報。休止や料金改定もあり得るので、現況は各施設・Googleマップで必ず確認を)。
| スタンド | エリア | 料金の目安 | 泉質 |
|---|---|---|---|
| 弘法の温泉スタンド | 川場村 | 200L/100円 | アルカリ性単純泉 |
| 敷島温泉スタンド(ユートピア赤城) | 渋川市赤城町 | 200L/100円 | 弱アルカリ高温泉 |
| 渋川温泉スタンド | 渋川市半田 | 200L/100円 | 食塩泉(あぶら臭が名物) |
| 粕川温泉スタンド(元気ランド) | 前橋市粕川町 | 100L/100円 | ― |
| 猿川温泉スタンド | 桐生市黒保根町 | 無料 | 冷鉱泉 |
200L/100円のところは1L=0.5円と、三峰・しゃくなげよりさらに安いとされる。泉質は食塩泉・冷鉱泉などさまざまで、ヌルすべのアルカリ性単純温泉を持ち帰りたいなら三峰・しゃくなげ・川場(弘法の温泉)あたりが狙い目。(料金・泉質・営業はいずれも紹介記事ベース=実地は各施設で要確認)
まとめ — みなかみで温泉を持ち帰れるもう一つの場所
こんな人におすすめ:
- 温泉を持ち帰って自宅で源泉ブレンド入浴したい人(100L100円の破格)
- 土日祝でも使える温泉スタンドを探している人(月見の湯の代替に)
- 三峰の湯に入った帰りに、そのまま汲んで帰りたい人(同一敷地・動線ゼロ)
- ⚠️ 100円硬貨のみ・おつりなし。容器(ポリタンク)は持参必須
- ⚠️ 利用は12:00〜17:00、毎月第3水曜は休館。飲用ではなく浴用
訪問データ
- 訪問:三峰の湯に入浴した帰りに、隣の温泉スタンドを確認
- 場所:みなかみ町営温泉センター 三峰の湯 敷地内(みなかみ町後閑2265)
- 単価:100リットル100円(1L=1円)・100円硬貨のみ
- 持ち帰りに必要:20Lポリタンク+100円玉(容器持参必須・おつりなし)
関連記事
– しゃくなげの湯 温泉スタンド完全ガイド(沼田・10L10円)
– 三峰の湯 本編|pH9ヌルすべの源泉かけ流し
– 自宅風呂を温泉化|3段階のグッズと習慣
よくある質問(FAQ)
Q. 三峰の湯の温泉スタンドの料金・時間は?
A. 100リットル100円(1リットル1円)、100円硬貨のみ・おつりなし。利用は12:00〜17:00、土日祝も可、毎月第3水曜は休館です。容器(ポリタンク等)は持参してください。
Q. 汲んだ温泉は飲めますか?
A. いいえ。掲示の利用目的は「公共の浴用」=家庭のお風呂用で、飲用ではありません。飲用目的の温泉持ち帰りは環境省の基準でも認められていません。汲んだら早めに使い切ってください。
Q. しゃくなげの湯の温泉スタンドとどっちがいい?
A. 単価はどちらも1L=1円で同じ。三峰(みなかみ)は100L単位でまとめ汲み向き+みなかみ立地、しゃくなげ(沼田)は10L単位で細かく汲めて汲みたての硫黄香が魅力。三峰は塩素あり、しゃくなげは硫黄香が残ります。どちらも土日祝に汲めます。
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