サウナ目当てで来たのに、湯船があると妙に嬉しい。伊勢崎・宮子町の「温窟サウナ かま蔵(おんくつサウナ かまくら)」は、名前のとおりサウナがメインの男性専用施設だ。それでも、洞窟をイメージした土壁のサ室と、肩までどっぷり沈める深い15℃の水風呂を行き来したあと、外気浴エリアにちょこんと置かれた42℃の壺湯(つぼゆ=一人用の丸い湯船)に浸かった。その瞬間、「あ、お風呂あるんだ」と頬がゆるんだ。子どもの頃から銭湯やサウナに通ってきた身として、サウナ専門店に温かい湯船があるだけで、こんなに満たされるものかと思う。

この記事では、実際に平日の昼に入ってきた体感で、洞窟サ室・深い水風呂・42℃の壺湯・外気浴までのひと巡りをまとめる。源泉かけ流しの温泉ばかり追いかけている当ブログでは少し毛色が違うけれど、「伊勢崎で日帰りサウナ」を探している人には、ちゃんと刺さる一軒だった。
※浴室・サウナ室は撮影禁止なので、中の様子(サ室・水風呂・壺湯・外気浴・休憩室)は実際の写真ではなく、雰囲気を伝えるためのイメージイラストでお伝えします(外観は実際の写真です)。設備の細部は実物と異なる場合があります。料金・営業時間・男性営業日(レディースデー)は変わることがあるので、お出かけ前に公式サイト・公式SNSで最新をご確認ください。
温窟サウナかま蔵(伊勢崎)ってどんなところ?
場所は伊勢崎市宮子町、複合施設「TAGモール伊勢崎」の一角。同じ建物に「ひなた接骨院 宮子院」が入っていて、体をほぐしに来たついでに寄る人もいそうな立地だ。2025年の春にオープンしたばかりで、木の格子と落ち着いたグレーのタイルでまとめた外観も、中の設備も、まだ新しくて綺麗。派手さより清潔感で見せるタイプの施設だ。

利用は男性専用で、毎月第2火曜がレディースデー(=この日は女性のみ)。予約は不要で、受付で時間コースを選んで入る来店順スタイルだ。タオルも館内着(サウナポンチョ)もレンタルがあるので、手ぶらで寄れるのもありがたい。洞窟をテーマにした静かな作りの中身は、次のサ室のところで詳しく書く。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設名 | 温窟サウナ かま蔵 伊勢崎店(おんくつサウナ かまくら) |
| 住所 | 群馬県伊勢崎市宮子町3299-1(TAGモール伊勢崎内・ひなた接骨院 宮子院と同じ建物) |
| 営業時間 | 平日 12:00〜24:00/土日祝 10:00〜24:00 |
| 料金 | 時間制(税込)|60分 平日1,200円/土日祝1,300円、90分 1,500/1,600円、120分 1,800/1,900円。延長30分ごと300円。金額は改定されることがあるので公式で最新確認を |
| サウナ | 洞窟イメージの土壁ドーム型サ室(HARVIA電気ストーブ・セルフロウリュ可・テレビなし) |
| 水風呂 | 1槽(約15℃・水深120cmほどで潜れる深さ) |
| お風呂 | 外気浴エリアに壺湯(約42℃・一人用の温かい湯船。※温泉ではない) |
| ととのい | 屋内の休憩スペースと外気浴デッキ(インフィニティチェア)/給水にそば茶あり |
| 利用 | 男性専用(毎月第2火曜がレディースデー)/18歳未満は入館不可/タトゥー・入れ墨OK/時間制・予約不要(来店順) |
| 駐車場 | 店舗前に共有と思われる駐車場が15台ほど。左右の施設と共用の区画もありそう(車でのアクセスが基本) |
| 支払い | 現金・クレジットカード・PayPay・交通系IC |
| その他 | タオル等レンタルあり(フェイス150円・バスタオル250円・セット350円・ポンチョ400円)手ぶらOK/新しく清潔 |
※料金・営業時間・レディースデーは変動します。新規開業店で値も流動的なので、お出かけ前に公式サイト・公式SNSで最新をご確認ください。
サ室は「洞窟」がテーマの土壁ドーム
かま蔵のサウナ室は、名前のとおり洞窟をイメージした土壁づくり。天井がドーム状にまるく落ちていて、照明を絞った薄暗さと相まって、たしかに“土の中にこもる”ような感覚がある。壁の一面に段々のベンチが組まれ、奥にHARVIA(ハルビア=フィンランドの定番サウナストーブメーカー)の電気ストーブが据えられている。テレビはない。音といえば、たまに人がロウリュ用の水をかける、じゅわっという蒸気の音くらい。静かに自分と向き合う設計だ。
温度は、私が入った平日昼の時点で温度計が85℃ほど。口コミでは95℃前後という声もあり、土壁ドームはセルフロウリュ(自分でサウナストーンに水をかけ、蒸気を立てて体感温度を上げる方式)をすると一気に湿度と熱がのしかかってくるので、数字以上にしっかり汗が出る。ドーム天井のてっぺんに近い上段ほど熱がたまるので、初めてなら下段から様子を見て、慣れてきたら上段でロウリュ、という入り方がちょうどいい。

この日ももちろんセルフロウリュをやった。ひしゃくで水をかけると、こもった空間に蒸気がぶわっと回って、肌の表面が一気に熱くなる。土壁が湿気を含んでやわらかく蒸してくれるので、電気ストーブ特有のカラッとした刺すような熱さより、ひと回りまろやか。薄暗い洞窟でじっくり蒸される感じは、大型スーパー銭湯のサウナとはまた違う良さがある。
水風呂は約15℃、しかも潜れるほど深い
このかま蔵で個人的にいちばんテンションが上がったのが、水風呂だった。
温度は約15℃(日によって14℃ほどまで下がる)。しっかり冷たいけれど、シングル(水温が一桁℃台の、とくに冷たい水風呂)ほど攻めてはこない、いちばん気持ちいいゾーンだ。そして特筆したいのが深さ。水深が120cmほどあって、立ったまま肩までどっぷり沈められる。浅い水風呂だと、しゃがんで肩を無理やり沈めることになりがちだけれど、ここはただ立っているだけで全身が冷水に包まれる。深いぶん水圧もしっかりあって、四方から体を包まれるこの感じが気持ちいい。私は肩までで十分満足だったが、潜水禁止の掲示はなかったので、頭まで潜って一気にクールダウンすることもできる(混んでいるときは控えめに、掲示が出たらそれに従って)。熱でゆるんだ体を丸ごと冷やし直せる、贅沢な深さだ。

ただ、深いぶん足がつきにくいので、勢いよく飛び込むような入り方はしないほうがいい(冷たさへの体の慣らし方は、最後の「安全に楽しむために」にまとめた)。冷たい水が苦手なら、腰まで浸かるだけでも十分に効く。
サウナ専門店なのに、42℃の壺湯(お風呂)がある
そして、この記事のいちばん言いたいところ。いくつかサウナ専門店を巡ってきて思うのは、体を洗うシャワーはあっても、ゆっくり浸かれる温かい湯船までは置かない店が少なくないということ。水風呂で一気に締めてそのまま外気浴、という潔い作りが専門店の王道だ。ところがかま蔵は、外気浴エリアに約42℃の壺湯がちゃんと置いてある。一人用の丸い湯船で、温泉ではないただの温かいお湯なのだけれど、これが存外に効く。
サウナと水風呂の温冷交代でキュッと締まった体を、最後にこの42℃にそっと沈めると、冷えすぎた芯からじんわりほどけていく。水風呂で終わるのもいいけれど、個人的には温かい湯で仕上げるほうが、芯に熱が残って湯冷めしにくい気がする。「サウナの気分で来たのに、お風呂まであるじゃん」という、ちょっと得した気分。これがあるだけで、また来たくなる。

外気浴デッキ・休憩スペースと、そば茶の給水
蒸して、締めて、最後は休む。かま蔵は屋内の休憩スペースに加えて、外の空気に当たれる外気浴デッキがある。どちらもインフィニティチェア(背もたれが深く倒れ、ほぼ水平になる椅子)が並んでいて、水風呂と壺湯のあとにここへ倒れ込むと、サウナのいちばん幸せな時間、いわゆる“ととのい”がすうっとやってくる。

もうひとつ、思いのほか嬉しかったのが給水コーナーのそば茶。水だけでなく香ばしいそば茶が飲めて、汗をかいたあとの一杯がやさしく染みる。こういう小さな心づかいで、施設全体の印象がぐっと良くなる。

平日の昼に行ったこの日は、館内に自分のほかに2人ほど。ほぼ貸し切りに近い静けさで、洞窟サ室で好きなだけ蒸されて、深い水風呂を独り占めして、誰にも気兼ねなくインフィニティチェアで伸びる。ぜいたくな時間だった。ひとりで黙々と整いたい人には、平日昼の空いた時間はかなり狙い目だと思う。
この日のととのいの流れ
細かい体感は各セクションのとおり。動線だけ書くと、①洞窟サ室でセルフロウリュ → ②深い15℃の水風呂に潜る → ③42℃の壺湯 → ④外気浴デッキか休憩室でととのう、を2〜3セット。水風呂と外気浴のあいだに③の壺湯を一枚はさめるのが、かま蔵ならではの順番だ。あくまで個人の体感なので、その日の体調と相談しながら、無理のない範囲でどうぞ。
サウナを安全に楽しむために
サウナと冷たい水風呂は、体に負荷のかかる温冷の刺激でもある。気持ちよく“ととのう”ためにも、最低限の注意だけ押さえておきたい(消費者庁も「サウナ浴での事故に注意」と呼びかけている)。
- 持病のある人は無理をしない:心臓・血圧に不安のある人、妊娠中の人などは、サウナ・冷水浴の前にかかりつけ医に相談を。飲酒後のサウナも避ける。
- 水分補給をこまめに:サウナでは思った以上に汗をかく。入る前と休憩のたびに水分をとる(かま蔵は給水にそば茶もある)。
- サウナ室は下段から:いきなり上段に行かず、下段で体を慣らす。汗や動悸が出たら我慢せず出る。
- 深い水風呂はとくに慎重に:水深120cmほどと深く、冷たさで血圧・心臓に急な負担がかかることがある。かけ水で手足から慣らしてから短めに。頭まで潜るなら息を止めすぎず、ひと潜り数秒で切り上げる。足がつきにくいので、勢いよく飛び込むのも禁物。
- “ととのい”は体感の話:サウナ後の爽快感や眠気は人それぞれで、健康効果を保証するものではない。あくまで自分の体と相談しながら、心地よい範囲で楽しむのがいちばん。
よくある質問(FAQ)
Q. 温窟サウナかま蔵(伊勢崎)の料金は?
A. 時間制(税込)で、60分が平日1,200円・土日祝1,300円、90分が平日1,500円・土日祝1,600円、120分が平日1,800円・土日祝1,900円です。延長は30分ごとに300円。タオルやポンチョのレンタルもあります(フェイスタオル150円・バスタオル250円・タオルセット350円・ポンチョ400円)。改定されることがあるので、お出かけ前に公式で最新をご確認ください。
Q. 女性も入れますか?男性専用ですか?
A. 基本は男性専用です。毎月第2火曜がレディースデーで、この日は女性が利用できます。日によって変わることもあるので、女性の利用も、男性が当日入れるかの確認も、訪問前に公式サイト・公式SNSでご確認ください。
Q. サウナの温度と、水風呂は?
A. サウナは洞窟イメージの土壁ドーム型で、私が入った平日昼は温度計85℃ほど(口コミでは95℃前後という声も)。HARVIAの電気ストーブでセルフロウリュができます。水風呂は約15℃(日によって14℃ほど)で、水深120cmほどと深く、立ったまま肩までどっぷり浸かれます。潜水禁止の掲示はなかったので、頭まで潜ることもできます。
Q. お風呂(湯船)はありますか?
A. あります。外気浴エリアに約42℃の壺湯(一人用の温かい湯船)があり、温冷交代のあとに温まって締められます。温泉ではありませんが、サウナ専門店に湯船があるのは地味に嬉しいポイントです。
Q. 予約は必要?手ぶらで行けますか?
A. 予約は不要で、受付で時間コースを選ぶ来店順スタイルです。タオルやサウナポンチョのレンタル、シャンプー類・ドライヤーなどのアメニティがあるので、手ぶらでも大丈夫です。支払いは現金・カード・PayPay・交通系ICに対応しています。
Q. タトゥー・入れ墨があっても入れますか?
A. 入れます。かま蔵で入館をお断りしているのは18歳未満の方・泥酔された方・感染症のおそれのある方などで、入れ墨・タトゥーは対象に含まれていません。温泉や銭湯だと断られがちなタトゥー派にも入りやすい一軒です(念のため最新は公式でご確認を)。群馬のほかのタトゥーOKの温泉・サウナはこちらのまとめにもあります。
Q. 駐車場・アクセスは?
A. 伊勢崎市宮子町のTAGモール伊勢崎内で、「ひなた接骨院 宮子院」と同じ建物です。車でのアクセスが基本で、店舗前に15台ほどの駐車場(共有と思われる区画)があります。台数には比較的ゆとりがありますが、隣接施設と共用の枠もありそうなので、混んでいる時間帯は譲り合いで。
まとめ|サウナ専門店に「お風呂」がある嬉しさ
温窟サウナかま蔵(伊勢崎)は、土壁ドームの洞窟サ室でセルフロウリュを楽しみ、水深120cmの深い15℃水風呂に肩までどっぷり浸かって、最後に42℃の壺湯で温まる。温冷交代のあいだに“お風呂”を一枚はさめるのが、この男性専用サウナの個性だ。新しくて綺麗、平日昼はほぼ貸し切り、給水のそば茶まで気が利いている。源泉でも何でもないただの42℃の湯にこれだけ満たされるのは我ながらどうかと思うが、源泉かけ流しの湯ばかり巡ってきた身にも、この一軒の居心地の良さは効いた。
ちなみに、同じ男性専用でも世界観がまるで違うのが、高崎のお寺サウナ観音山サウナ蒸寺。薪サウナと一桁℃のシングル水風呂、高崎の夜景を見下ろすととのいで、かま蔵の深い水風呂+壺湯とはまた別方向の攻めを見せてくれる。ひとりでこもって整うのが好きなら、両方はしごしても面白いはずだ。サウナのあとの髪の乾燥が気になる人は、サウナ×ヘアオイル2本の実体験比較もどうぞ。サウナ後の一杯なら、同じ伊勢崎の極濃湯麺フタツメ 伊勢崎店で濃厚タンメンを流し込むのも悪くない(現金のみなので注意)。
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