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群馬の貸切サウナ|水沼ヴィレッジ森サウナ「VIHTA」体験

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梅雨の合間の土曜、朝9時。わたらせ渓谷鐵道の水沼駅から渡良瀬川を渡った対岸、桐生市黒保根(くろほね)の森の斜面にその小屋は建っている。「駅の天然温泉&サウナの森 水沼ヴィレッジ」の貸切サウナ、VIHTA(ヴィヒタ)。丸太を積んだログハウスのサウナ室に、青いタイルの水風呂、そして森へ開けたデッキ。ここを2時間半、まるごと貸し切りにできる。

群馬で「貸切サウナ」を探しているなら、この一棟は候補に入れていい。魅力は熱や水のスペックそのものより、静けさと、その静けさを満たす音や匂いのほうにある。大衆サウナのざわめきも、誰かの目も、順番待ちもない。薪が爆ぜる音、水がちょろちょろ流れる音、そしてウグイスの声。そんな朝を、実際に過ごしてきた。

VIHTA棟の覆い付きデッキとインフィニティチェア。正面は森へ開ける(右上に「VIHTA」の表札)
VIHTA棟の覆い付きデッキとインフィニティチェア。正面は森へ開ける(右上に「VIHTA」の表札)

まず場所の話|「森サウナ」は温泉棟とは”別棟”

最初に、迷わないための整理を。水沼ヴィレッジは大きく二つに分かれている。ひとつは水沼駅の駅舎にある温泉「水沼の湯」。もうひとつが、渡良瀬川を渡った対岸にある屋外サウナ「森サウナ」だ。今回入ったのは後者、森サウナのほう。受付も駐車場も温泉棟とは別で、車なら「くろほね大橋を渡ってすぐ右」がサウナ棟側の入り口になる。駐車場は無料。

森サウナは屋外・水着着用・完全予約制(=予約した人だけが使えるプライベートな屋外サウナのこと)。貸切のログサウナ棟が「VIHTA」と「TAPIO」、加えて予約制の相席サウナ「TONTTU」がある。VIHTAは1棟まるごと貸し切る貸切棟だ。サウナ室も、着替え・トイレ・シャワー室も、水風呂も、外気浴の整いスペースも、ぜんぶ一棟にそろっている。だからチェックインしたら、基本的に小屋から出る必要がない。

土曜の朝の部(9:00〜11:30)は、森がまだ湿って静かな時間帯だった。予約枠には着替えとシャワーの時間も含まれるので、受付や初回説明を見込んで15〜20分前に着いておくと、正味のサウナ時間を削らずに済む。

貸切だから、サウナで「寝られる」という贅沢

小屋に入ってまず思ったのは、「横になれる」ということの幸福だった。

貸切なので、ベンチの上下段を独り占めできる。誰にも気兼ねなく寝転がって、天井の丸太を眺めながら熱を浴びる。大衆サウナだと上段に詰めて座り、時計を気にして「そろそろ次の人が」と腰を上げる、あの気ぜわしさがない。2時間半あるから、汗が引くまで外気浴して、また入って、また寝転ぶ。この緩急を自分のペースで組めることこそ、貸切サウナのいちばんのご褒美だ。冒頭で静けさと書いたけれど、それはこういう「誰にも急かされない時間」とセットで初めて効いてくる。

VIHTAのサウナ室内観。ひな壇のベンチとランタンの灯り
VIHTAのサウナ室内観。ひな壇のベンチとランタンの灯り

70℃から薪をくべて90℃へ|”育てる”薪サウナ

入った直後、室温は70℃くらい。薪サウナは電気サウナのように一定温度で待っていてくれるわけではなく、火の勢いで温度が動く。スタッフに薪を足してもらうと、そこからじわじわ上がって90℃前後まで来た。

この「じわじわ」がいい。電気やガスの直線的な熱と違って、薪の熱はどこか柔らかく、体の芯に染みるように上がってくる。そして何より、薪が焼ける匂い。木がゆっくり燃えていく、香ばしくて少し甘い匂いが狭い小屋に満ちて、それだけで気持ちがほどけていく。

ストーブはエストニアのHUUM(フーム)社製で、この森サウナのぶんは2026年6月に新調されたばかり。石を詰めたカゴのなかで火が赤く灯り、薪がぱちぱちと爆ぜる。その音と匂いだけで、静かな小屋の密度が上がっていく。

HUUM社の薪ストーブ。石を詰めたカゴが赤く灯る
HUUM社の薪ストーブ。石を詰めたカゴが赤く灯る
薪ストーブとひな壇、丸窓から差す青い光
薪ストーブとひな壇、丸窓から差す青い光

白樺のセルフロウリュと、ほうじ茶の熱波

VIHTAの醍醐味は、ロウリュ(=熱したサウナストーンに水やアロマ水をかけて蒸気を立てること)をセルフでできること。用意されていたアロマは白樺だった。ひしゃくで石にかけると、白樺の清々しい香りの蒸気がふわりと立ちのぼって、体感温度がぐっと上がる。

余談だけれど、この棟の名前「VIHTA(ヴィヒタ)」は、フィンランドで白樺の枝葉を束ねてつくるサウナ用の”ウィスク”の名前でもある。体を軽く叩いて血行を促す、あの道具だ。白樺の名を冠した小屋で、白樺の香りのロウリュを焚く。そう気づくと、ひしゃくを傾ける手つきも少し変わる。

そして1回だけ、スタッフがほうじ茶のロウリュをやってくれた。これはアウフグース(=熱い蒸気をタオルや団扇で扇いで浴びせるサービス)で、ほうじ茶の香ばしさが小屋いっぱいに広がり、熱波が押し寄せる。白樺の清涼感とはまた別の、和のまろやかな香りだった。貸切でもこの熱波を受けられるのは、素直にありがたい。

天然”地下水”の水風呂と、森を聴く外気浴

熱く火照った体で外に出ると、デッキに水風呂がある。

デッキの水風呂。青く澄んだ水面と手桶、背後は森
デッキの水風呂。青く澄んだ水面と手桶、背後は森

ここで正確に書いておきたいのは、この水風呂は温泉の源泉ではなく、天然の地下水を汲み上げてかけ流しているということ。冷たさは体感で17〜19℃くらい、キリッと締まりつつも当たりは柔らかい。島根・美又のpH9.9のツルツルした湯を追いかけていたころから、水の肌ざわりには妙にうるさいほうだ。あれは温泉のアルカリ由来のヌルすべで、この冷たい地下水とは成り立ちが違う。それでも掌で受けると角がまるでなく、温泉の源泉ではないと聞いてなお、いい湯どころの軟らかい水を思い出した。火照りがすうっと引いて、肩まで浸かれる深さも気持ちいい。

ログの壁沿いに据えられた水風呂と、森の緑
ログの壁沿いに据えられた水風呂と、森の緑

水風呂から上がったら、デッキのインフィニティチェア(=ほぼ水平まで倒れるリクライニングチェア)に体を預ける。ここが外気浴のハイライトだった。目の前は森。近くを流れる川のせせらぎが聞こえて、木々のあいだからウグイスの鳴き声。都会のサウナではなかなか出会えない音の環境のなかで、ゆっくりとととのう(=サウナ→水風呂→外気浴のあとに訪れる、深く弛緩した心地よさのこと)。もともと温泉でも露天で外気にあたって湯冷ましするのが好きなので、森の外気浴は、いつもの習慣の延長みたいに体になじんだ。曇り空の朝で直射日光もなく、風もほとんどない。ただ静かに、森にほどけていく時間だった。

デッキの屋根の下から望む外気浴の眺め。雨に濡れた木々と空
デッキの屋根の下から望む外気浴の眺め。雨に濡れた木々と空

水分補給も安心|給水器と塩分チャージ完備

2時間半の薪サウナで、水分は足りるのか。行く前に一つだけ心配していたことがある。森サウナは施設内への飲食物の持ち込みが禁止だからだ。

結論、心配は要らなかった。サウナ室を出てすぐの所に給水器とカップが用意されていて、さらに塩分チャージのタブレットまで籠に置かれている。長めのセッションでも、水分と塩分をこまめに足しながら整えられる。給水器もタブレットも目の届く場所にあるだけで、初めての貸切サウナでも水分補給に気を揉まずに済んだ。

サウナ室の前に置かれた給水器とカップ
サウナ室の前に置かれた給水器とカップ
籠に用意された塩分チャージのタブレット
籠に用意された塩分チャージのタブレット

桐生で貸切サウナを探すなら|予約・料金・持ち物メモ

「群馬 貸切サウナ」「桐生 サウナ」で探してここにたどり着いた人向けに、行く前に知っておくと動きやすい情報をまとめておく。

  • 予約:完全予約制。サウナの予約サイト(chillnn)から枠を取る。貸切のVIHTA/TAPIOは土日祝は埋まりやすいので、狙いの時間は早めに。
  • 料金(2026年7月時点):いちばん手軽なのは相席のTONTTU(1名・120分)=平日3,000円/土日祝3,500円。貸切は棟で幅があり、MONTBLANC(120分)=平日9,000円〜/土日祝10,000円〜、今回入ったVIHTA・TAPIO(150分)=平日10,000円〜/土日祝15,000円〜(いずれも最大6名まで1棟同料金なので、人数で割ればひとりあたりは下がる)。まず薪サウナを試すなら相席のTONTTU、貸切で寝転がりたいならVIHTA、と選べる。実額・空きは予約サイトで確認を。
  • 時間:VIHTA・TAPIOは1枠150分(TONTTU・MONTBLANCは120分)。この中に着替え・シャワーが含まれるので、受付を見込んで少し早めに到着を。
  • 服装水着着用が必須(有料レンタルもあり)。すべて水着着用の屋外サウナで、貸切棟なら仲間内で男女問わず一緒に入れる。水着は忘れずに。
  • 持ち物:水着、タオル、濡れてもいいサンダル、着替え一式。夏場は屋外ゆえ虫(アブ)が出るので、施設に虫除けは備えてあるが自前のものもあると安心。外気浴で冷えすぎ防止に羽織り(サウナポンチョ)が1枚あると快適。タオル選びはサウナタオル比較に実体験でまとめている。飲み物は館内の給水器で足りるが、帰りのドリンクは手前で調達を(周辺は店が少ない)。
  • 受付・駐車:温泉棟(駅舎)ではなくサウナ棟側。車は「くろほね大橋を渡ってすぐ右」。駐車場は無料。電車ならわたらせ渓谷鐵道・水沼駅から橋を渡って徒歩3分。

よくある質問(FAQ)|水沼ヴィレッジ 森サウナ(貸切VIHTA)

Q. 水沼ヴィレッジの貸切サウナの料金と予約方法は?

A. 相席のTONTTUなら1名・120分で平日3,000円/土日祝3,500円と手軽です。貸切は120分のMONTBLANC(平日9,000円〜/土日祝10,000円〜)、150分のVIHTA・TAPIO(平日10,000円〜/土日祝15,000円〜)があり、いずれも最大6名まで1棟同料金です(2026年7月時点)。完全予約制で、サウナ予約サイト(chillnn)から枠を取ります。土日祝の貸切枠は埋まりやすいので早めの予約が確実です。

Q. 貸切サウナVIHTAは何名まで?利用時間は?

A. 1棟貸切で最大6名、利用時間は150分(2時間30分)です。着替え・シャワーの時間も枠に含まれるため、受付を見込んで15〜20分前の到着がおすすめです。

Q. 水着は必要ですか?持ち物は?

A. 屋外の水着着用サウナのため水着が必須です(有料レンタルあり)。貸切棟は仲間内で男女問わず一緒に利用できます。ほかにタオル・濡れてもよいサンダル・着替え一式を。夏は屋外ゆえ虫除けや、外気浴用の羽織りがあると快適です。館内は飲食物の持ち込みは禁止ですが、給水器と塩分チャージのタブレットが用意されています。

Q. 受付や駐車場はどこですか?温泉棟とは違う?

A. 森サウナの受付・駐車場は、温泉「水沼の湯」(水沼駅舎内)とは別で、渡良瀬川を渡ったサウナ棟側にあります。車は「くろほね大橋を渡ってすぐ右」、駐車場は無料。電車なら水沼駅から橋を渡って徒歩約3分です。

Q. 水風呂は温泉ですか?

A. 水風呂は温泉の源泉ではなく、天然地下水を汲み上げてかけ流しています。体感で17〜19℃前後、角のない柔らかい冷たさが特徴です。温泉に入りたい場合は対岸の温泉棟「水沼の湯」が別にあります。

まとめ|”静けさ”を貸し切る、群馬の朝

サウナの価値を熱の高さやスペックで測るなら、この一棟はたぶん平均点だ。でもVIHTAが本当に売っているのは温度ではなく、2時間半ぶんの静寂のほうだ。薪の匂い、白樺とほうじ茶のロウリュ、地下水の水風呂、ウグイスと川音の外気浴。振り返れば全部、その静けさを埋めるための音と匂いだった。群馬で貸切サウナを探しているなら、朝いちばんの部を狙って、この森でゆっくり寝転がってみてほしい。

次は渡良瀬川を渡って、温泉棟の「水沼の湯」にも浸かってみたい。源泉かけ流しを追ってきた身としては、対岸の湯がどんな肌ざわりなのか、正直サウナと同じくらい気になっている。その話は、また別の記事で。

次は泊まりで、サウナ付コテージも

水沼ヴィレッジには、各室にサウナが付いたコテージ・グランピング泊もあります。森の静けさを一晩まるごと味わうなら、宿泊で通しサウナというぜいたくも。

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整えたあとの締めには、同じ水沼ヴィレッジの十割そばもいい。十割そばおかわり無料|水沼ヴィレッジ「囲炉裏」桐生

群馬のほかの日帰りサウナと迷うなら、群馬の日帰りサウナ温泉のまとめもあわせてどうぞ。

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