群馬・沼田の 南郷温泉しゃくなげの湯、家族風呂「岩風呂」(家族風呂No.1)を1時間貸切で利用してきました。pH 9.27 のアルカリ性単純温泉、湯使いは 源泉100%掛け流し。湯口の白い析出物・浴槽からのオーバーフロー・無塩素臭という3つの物的証拠が揃った、本物のかけ流し家族風呂です。
訪問は2026年5月5日(こどもの日)。前日に百石温泉 月見の湯がGW閉鎖で20Lポリタンクが空のまま帰ってきた失敗を引きずったままの再起動で、家族風呂と温泉スタンドのリベンジをセットで組みました(温泉スタンド側のレポートは別記事)。
基本データ

| 項目 | |
|---|---|
| 施設名 | 南郷温泉しゃくなげの湯(しゃくなげのゆ) |
| 種別 | 沼田市運営の日帰り温泉施設(ふれあいの駅) |
| 所在地 | 群馬県沼田市利根町日影南郷100番地 |
| 電話 | 0278-20-0011(家族風呂予約はこちらの電話のみ) |
| アクセス | 関越道 沼田ICから県道沼田・大間々線で約30分/関越道 昭和ICから約50分 |
| 駐車場 | あり(広い・無料) |
| Googleマップ | 南郷温泉しゃくなげの湯を開く ↗ |
| 公式サイト | https://syakunage.jp/ |
| 訪問日 | 2026年5月5日(火・こどもの日)10:00〜11:00(家族風呂No.1 岩風呂) |
営業時間(公式サイトより)
| 区分 | 平日 | 土日祝 |
|---|---|---|
| 大浴場含む施設全体 | 10:00〜20:00 | 10:00〜20:00 |
| 家族風呂 | 10:00〜19:00 | 10:00〜20:00 |
※GW・祝日は時間変動の可能性あり。事前に電話確認推奨。
泉質(脱衣所掲示より)

| 項目 | 値 |
|---|---|
| 源泉名 | 南郷温泉しゃくなげの湯 |
| 泉質 | アルカリ性単純温泉 |
| pH | 9.27(アルカリ性/pH 8.5以上) |
| 主な成分 | ナトリウムイオン 1,338 mg/kg(参考値・脱衣所掲示より)、カルシウムほか |
| 湯使い表記 | 「源泉100%掛け流し」(家族風呂・館内木製案内にも明記) |
| 効能(脱衣所掲示原文) | 「筋肉痛・関節痛・神経痛・疲労回復ほか」 |
温泉法上の区分は「アルカリ性温泉」(pH 8.5以上)。9.27 はその上位帯で、肌触りに違いを感じやすいレンジです(後述の体感レポート参照)。
料金体系(令和8年5月1日改定の最新版)

訪問の少し前、2026年5月1日から値上げされたので最新版を載せます。
通常入館(時間券)
| 種類 | 大人(旧→新) | 小人(3〜12歳) | 障害者 |
|---|---|---|---|
| 入館料(3時間以内) | 700→800円 | 400→450円 | 450→500円 |
家族風呂(今回の予約対象)
| 風呂名 | 料金(旧→新) | 摘要 |
|---|---|---|
| 家族風呂-1(岩風呂) | 1,200→1,300円 | 1時間以内・予約制 |
| 家族風呂-2(檜風呂) | 1,200→1,300円 | 1時間以内・予約制 |
- 利用時間は1時間単位、原則延長不可
- 予約は電話のみ(☎0278-20-0011)
重要:家族風呂利用料は「入館料」とは別にかかる仕組みです。
例えば大人1名で岩風呂1時間を利用する場合:
項目 金額 入館料(大人1名) 800円 家族風呂-1(岩風呂・1時間) 1,300円 合計 2,100円 ※家族風呂は人数分の入館料が別途必要。N名なら 800円×N+1,300円。 「家族風呂1,300円で安い」と思うと実態とずれるので、人数分の入館料を含めた合計で考えるのが正解。それでも貸切+大浴場も自由に使える権利付きと考えると、価格に対する密度は高めです。
受付〜家族風呂入室


09:52、駐車場到着。広々として停めやすい無料駐車場。建物は低層の和風モダンで、敷地内案内看板を見ながら入口へ。玄関の黒い大暖簾「しゃくなげの湯」をくぐって受付。家族風呂の予約名を伝えて、鍵と案内を受け取ります。
家族風呂No.1(岩風呂)— 内部レポート

脱衣所・休憩スペース
家族風呂は脱衣所と休憩スペースが一体化した個室になっていて、奥に浴室。畳張りの休憩スペース、洗面台、ゴミ箱、時計まで完備で、1時間の枠を忘れて腰を据えられる作り。
岩風呂(メイン浴槽)


主役の岩風呂はこちら。石組みのどっしりとした浴槽に、無色透明の湯がたっぷり。天井は木組みの梁、明かり取りの窓にはカラフルなステンドグラス(赤・青・緑)が入っていて、和風の中にレトロモダンなアクセント。シャワー2基、洗い場、椅子も完備。
何より驚いたのは浴槽の広さ。ゆうに6人は入れそうな大きさで、少人数で貸切るとほぼ独泉のプール状態。「家族風呂」というより「ちょっとしたグループ向け貸切」レベルの空間で、3〜4人で来てもまだ余裕があるサイズです。
そして、この空間の「整い力」を一段押し上げているのがステンドグラスから差し込む色付きの光。ステンドグラス自体は固定なのに、湯気が流れ、湯面が体の動きで波打ち、窓の外で新緑が風に揺れる——この複合的な揺らぎがステンドグラス越しの光を浴室内で常に変化させます。ろうそくの炎・木漏れ日・せせらぎ音と同じ「1/f 揺らぎ」的な落ち着きが生まれていて、湯に浸かりながら光の動きを眺めているだけで心拍数が下がっていく感覚でした。
pH 9.27 のアルカリ性源泉、入浴1分で分かるヌルすべ感
入浴中、体を石鹸で洗ってから湯船に浸かったのに、肌の上で湯がスルスルと滑って指が引っかからない。最初は「ボディーソープが落ちきってない?」と疑うレベルで、明らかに普通の水と違う感触がありました。
これはpH 8.5以上のアルカリ性温泉に特徴的な感覚で、皮膚表面の古い角質や皮脂がアルカリでわずかにけん化(石鹸化)されて、肌触りが滑らかに感じられる現象です。あくまで肌触りの体感の話で、医学的効能を示すものではありません(俗に「美肌の湯」と呼ばれることもありますが、これは温泉施設や愛好家の慣用表現)。
温泉法の区分上は pH 8.5以上=アルカリ性 で一括りですが、その中でもpH 9 を超える上位帯は体感として明確に違いを感じやすい帯。島根の 美又温泉(pH 9.7前後) で初めて「肌の上で湯が伸びる」感覚を意識した自分の物差しでも、しゃくなげの湯(pH 9.27)はしっかり同じカテゴリに入る湯でした。美又ほどの濃さはないものの、絹のような滑りはちゃんと出ます。
家族風呂で1時間ゆっくり浸かったあと、湯上がりも肌の表面が滑らかな感触で、汗がスッと引いていきました。
湯口と「源泉かけ流し」検証


浴槽の湯口は、下のパイプから源泉が常時出ていて、上の蛇口をひねると水で薄められるという二系統構造。「水を出したら必ず止めてください」の貼り紙があるのは、源泉そのものが熱めで水で温度調整する前提の運用だから。
注ぎ量は「ジャバジャバ」より少なく「ちょろちょろ」よりは多い、ちょうど中間くらいの安定した投入量。源泉は湯口に手をかざすと触れない程度の熱さでしたが、浴槽がゆうに6人入れる広さなので源泉が拡散して、結果的に体感41〜42℃の適温で入浴できるバランスに整っていました。広い浴槽 × 安定した源泉投入 × 水で個別調整可——家族風呂としてかなり完成度の高い湯使いです。
「源泉かけ流し」の物的証拠
館内の木製案内や脱衣所掲示で「源泉100%掛け流し」を謳っているしゃくなげの湯ですが、自分の目で見える範囲でも、かけ流しらしい痕跡がしっかり確認できました。
- 湯口まわりに白い析出物:源泉が継続的に流れている浴槽でしか出ない、温泉成分(炭酸カルシウムや珪酸塩などの析出と思われる)が固まった結晶。循環ろ過しているお湯では発生しない物的証拠。
- 湯の華は見当たらず:これはアルカリ性単純温泉では普通のこと。湯の華が出やすいのは硫黄系(白濁の浮遊物)、酸化鉄系(赤褐色の沈殿)など。pH 9.27 の透明なお湯にはもともと湯の華は期待しないので、無くて当然。
- 浴槽からのオーバーフローあり:源泉が常に入り続けて、入った分だけ縁から溢れていく「掛け流し」の定義そのものが目視で確認できました。
- 塩素臭なし:浴室に入った瞬間も、湯口に近づいても、カルキ臭がまったくしない。循環・消毒系の温泉だと湯口やシャワー周りで独特の塩素臭が出やすいけど、しゃくなげの湯の家族風呂はそれが完全にゼロ。鼻でも掛け流しが裏付けられました。
「源泉かけ流し」の表記は施設ごとに運用に幅がある言葉ですが、しゃくなげの湯の家族風呂は湯口の析出物+オーバーフロー+無塩素臭という3つの物的証拠が揃っていて、本物の掛け流しでした。
半露天スペース — 露天クールダウン派には1時間では足りない


岩風呂の隣には木製テラスの半露天スペースあり。屋根は付いてるけど壁の上は開放になっていて、新緑の山が見える設計。露天クールダウン派の自分にはたまらないポイント。
外気浴がしっかりできる作りで、1時間ではどう考えても足りません。アルカリ性の湯で温まる→木製テラスに出て外気で整う→また湯に浸かる、を繰り返したくなって、気付いたら時間切れ。90分・120分の延長プランがあれば即予約したいレベルでした(現状は原則延長不可。空きがあれば次の枠を続けて取る運用)。
そして半露天で何より良かったのが、吹き抜けてくる風そのものに匂いがあること。利根の山あいから降りてくる風は、新緑と土と木の匂いが混ざった、街の中ではまず嗅げない種類の空気。湯気で湿った肌に風が当たる瞬間、鼻でも整うという感覚で、空気自体がご馳走になっていました。
朝イチでも大浴場より家族風呂を選んだ理由

館内に置かれた「源泉100%掛け流し」の木製案内がしっかり目に入る、地元に愛される日帰り温泉。今回は10時開館の朝イチで入りましたが、それでもGWこどもの日というピーク日は開館直後から大浴場の入口に行列ができる日。湯の鮮度感や混雑のストレスを考えると、貸切で確実に湯量を独占できる家族風呂を最初から狙うのが正解でした。
家族風呂利用料1,300円+人数分の入館料で、湯の鮮度・空間の貸切感・外気浴・写真撮影の自由度、加えて大浴場も自由に使える権利すべてが手に入る、価格に対する密度の高い選択でした。
館内立ち寄り|中庭の鯉のぼりと川魚塩焼き
入浴後、家族風呂を出て館内をぐるりと一周。


館内は地元の交流施設らしく、中庭に鯉のぼりが泳いでいてこどもの日らしい風景。

中庭の近くにはしゃくなげの湯敷地内の直売所があって、なんと川魚の塩焼きをその場の火鉢で焼いて売っている。群馬の山里らしい風情で、立ち寄り客が買って熱々をほおばっている光景。温泉+川魚の塩焼きという、利根町ならではの組み合わせに出会えました。
魚種までは確認できませんでした(ヤマメかイワナあたりが定番)。今回は別店舗(奥利根うどん本舗)でランチを予定していたので購入は見送りましたが、火鉢で炙られている塩焼きの香ばしい匂いだけはガッツリ鼻に届いて、後ろ髪を引かれるレベル。串1本でそのまま立ち食いできる温泉散歩飯として、しゃくなげの湯の隠し名物になりそうです。次回は奥利根うどんに行かない日を選んで、ここの川魚塩焼き+温泉のセットを組んでみたいところ。
温泉水持ち帰り|温泉スタンドで20Lリベンジ
しゃくなげの湯にはお風呂とは別系統で温泉スタンド(飲泉用)が併設されていて、ここでも温泉水を汲ませてもらえます。前日の月見の湯GW閉鎖空振りリベンジで、20Lポリタンクを満タンにして帰宅。自宅の湯舟にブレンドする使い方の感想は自宅風呂を温泉化|3段階のグッズと習慣に詳しくまとめました。
→ 温泉スタンドの料金・設備・汲み方はしゃくなげの湯 温泉スタンド記事を参照。
まとめ|沼田に「平日休日問わず通える源泉スポット」が確定
向いている人:
- 貸切温泉をリーズナブルに楽しみたい人(家族風呂利用料1,300円+人数分の入館料、岩風呂自体6人入れる広さ)
- 沼田・利根エリアで源泉かけ流しを確実に体感したい人(脱衣所・館内に「源泉100%掛け流し」の証言が複数)
- アルカリ性温泉のヌルすべ系の肌触りが好きな人(pH 9.27 はアルカリ性温泉の上位帯)
- 半露天で外気クールダウンしたい派
- 温泉水汲みもしたい人(敷地内の温泉スタンドで20L持ち帰り可)
注意点:
- ⚠️ 家族風呂は1時間枠、外気浴ガチ勢には90分プラン欲しい(原則延長不可)
- ⚠️ 電話予約のみ(☎0278-20-0011)/土日祝・連休は早めに埋まる
- ⚠️ 家族風呂の料金は「人数分の入館料+家族風呂利用料」のセットで考える
訪問データ
- 訪問日:2026年5月5日(火・こどもの日)
- 動線:自宅 → しゃくなげの湯(10:00〜11:14)→ 奥利根うどん本舗(11:42〜)
- 予約:家族風呂No.1 岩風呂 10:00〜11:00 / 家族風呂利用料1,300円+人数分の入館料
- 持参物:タオル・カメラ・20Lポリタンク(温泉スタンド用)
ジョーモ
群馬の源泉かけ流し日記
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pH・メタケイ酸・湯使い・料金を実地データで横並びにした保存版データ集。
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