
土曜の昼、吉井の湯端温泉で貸切湯に浸かった帰り、高崎市柴崎町のcafe & marche nofu(カフェ&マルシェ ノーフ)に寄った。トマト・きゅうり・なすなど多品目を育てる柴崎農園の直営カフェで、開業時の報道ではメニュー食材の約8割が自農園産。店の入口には野菜直売コーナーがあり、畑からカフェのテーブルまでが一直線につながっている店だ。
着いてみると、入口のドアには「満席」の札。あとで調べると「予約していたが開店時点で満席」(2026年5月の口コミ)という声もある人気ぶり。この日は席にありつけたものの、土曜の昼でこの状態。予約なしで行くのは分が悪い。
- 柴崎農園直営の農家カフェ+野菜直売所(マルシェ)併設
- ランチはごはんランチ/夏季限定カレーランチの2本柱(各税込1,950円・nofuサラダ付き)
- 推しは朝どり野菜のnofuサラダ。自家製の玉ねぎドレッシングが瓶で付いてくる
- 予約優先(LINE・公式サイトのToreta)。混雑帯は1時間45分の時間制
価格・営業情報は2026年7月時点(店内掲示・メニューより)。
基本データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 店名 | cafe & marche nofu(カフェ&マルシェ ノーフ) |
| 運営 | 柴崎農園(多品目栽培の農家・直営) |
| 所在地 | 群馬県高崎市柴崎町1642-2 |
| 営業時間 | ランチ 11:00〜14:00LO/お茶 14:00〜15:30LO(16:00クローズ) |
| 直売所 | 11:00〜売切れ次第終了 |
| 定休日 | 農休あり(不定休)。訪問前に予約サイト・SNSの確認が無難 |
| 予約 | 予約優先。店内掲示はLINE予約、公式サイトはToreta(ネット予約システム) |
| 電話 | 予約導線はLINE/Toretaに集約(カフェの電話予約案内は現地掲示になし) |
| 時間制 | 予約は1時間45分制(12時45分以降の予約は時間制限なし) |
| 支払い | クレジットカード可(実際にカードで支払い) |
| 駐車場 | 店舗前にあり |
| 開業 | 2022年10月26日 |
| 公式 | shibasakinouen.com/no-fu |
※営業時間は公式サイトと現地掲示で表記が異なる(サイトはお茶〜17:00)。本記事は訪問時の店内メニュー表記に合わせた。
予約優先・1時間45分制という「農家の時間割」

店内メニューの表紙に営業時間と席のルールがまとまっている。ランチは11時から14時LO、お茶の時間は15時30分LO。予約は時間枠制で、予約時間から1時間45分。12時45分以降の予約なら時間制限はない。
「農休あり」という定休日の書き方が農家直営らしい。畑が忙しい時期は店も休む、という順番のはっきりした運営で、これは弱点ではなく鮮度の裏付けと読むべきだと思う。
メニュー|ランチ2本柱+自家製デザート

訪問時のランチはごはんランチ(メインを江原ハーブ豚未来の生姜焼き/野菜のエビグラタン/国産若鳥のトマト煮込みチーズ焼きから選択)と、夏季限定カレーランチ(夏野菜キーマカレー/辛口グリーンカレーから選択)の2本柱。どちらも税込1,950円でnofuサラダが付く。カレー単品は税込1,430円。
公式サイトには高崎産小麦「きぬの波」100%の生パスタランチも載っているが、訪問時の店内メニューはこの2本柱だった。メニューに「季節により内容が異なります」とあるとおり、行くたびに変わる前提の店だ。
デザートは自家製なめらかプリン(税込390円)、自家農園のいちご「よつぼし」を使ったいちごスムージー、ソフトクリーム、季節のパフェなど。

ドリンクメニューが面白い。りんごジュースは甘楽・井田りんご園、プラムジュースと梨ジュースはどちらも榛名・中里見農園、ブルーベリージュースは沼田・香里園、ハーブティーは赤城「森の香」の栽培加工(アールグレイを除く)——と、1杯ごとに県内の産地名が付いている。自前の野菜だけでなく、群馬の農家ネットワークごと1枚のメニューにした構成だ。
nofuサラダ|この店の主役は前菜で出てくる

ランチの前菜として出てくるnofuサラダが、この店の主役だと思う。木の皿にレタス類、千切り人参、紫玉ねぎ、紫キャベツ、オクラ、きゅうり、ミニトマトなど10種類前後の野菜が盛られ、瓶に入った自家製の玉ねぎドレッシングを自分でかける方式。
実際に食べると、どの野菜も新鮮でみずみずしい。一皿でいろいろな種類を少しずつ食べられて、野菜そのものがエネルギッシュ——という感想が一番近い。単品(税込640円)やテイクアウト(税込300円)もあり、サラダだけ買いに来る使い方も成立する。
実食|辛口グリーンカレーとトマト煮込みチーズ焼き

この日のテーブルに並んだのは、カレーランチの辛口グリーンカレーと、ごはんランチの国産若鳥のトマト煮込みチーズ焼き。
カレーランチは、緑のスープカレーに鶏肉・なす・とうもろこし・ミニトマトなどの夏野菜が入り、ライスを浸しながら食べる構成。「辛口」の名に偽りなくしっかりスパイシーで、これがうまい。トレーには焼き野菜のプレート(かぼちゃ・にんじん・玉ねぎ・キャベツなど)、焼き野菜用のディップソース、きゅうりの和え物、漬物、野菜入りのオムレツ、スイカ、そしてジャガイモの冷製スープまで並ぶ。メインの脇がすべて野菜の小鉢で埋まっていく、農家直営らしい皿数だ。

トマト煮込みチーズ焼きは手付きの耐熱鍋で登場。チーズの下に鶏肉と夏野菜が沈む。味は見た目から想像するとおりの王道で、期待を裏切らない。副菜の構成はカレーランチとほぼ共通で、白ごはんとの組み合わせになる。
畑と受賞歴と「人生の楽園」|柴崎農園という背景

店内の黒板に「Partner」として連携先が実名で書かれている。高山村産コシヒカリ、江原養豚、JAたかさき、高崎産小麦のパスタ工房JAPASTALIA、森の香、群馬県立高崎高等特別支援学校——仕入れ先を堂々と開示するスタイルだ。
ごはんランチの生姜焼きに使われる江原ハーブ豚未来は、高崎市上滝町・江原養豚のブランド豚。生まれてから出荷まで抗生物質・合成抗菌剤・駆虫薬を使わず、オレガノやミントなど11種類のハーブ入り飼料で育てる(天皇杯など受賞歴のある農場だ)。
運営元の柴崎農園自体も、平成元年に脱サラ就農してから30年以上の農家で、2019年度の農山漁村女性活躍表彰「農林水産大臣賞」、2023年秋の黄綬褒章、2025年の「食品産業もったいない大賞」と受賞歴が並ぶ。黒板の下のテレビでは、この店が紹介されたテレビ朝日系「人生の楽園」(2023年6月10日放送)の映像が流れていた。農園の姉妹が営む家族のカフェとして取り上げられた回だ。
直売コーナー|300円のサラダを買い逃した話

入口の直売コーナーには、柴崎農園シールの貼られた朝どりきゅうり(税込200円)やキャベツ、瓶ジュースが並ぶ。目玉はテイクアウトのnofuサラダ(税込300円)——のはずが、帰るころにはショーケース左側のサラダ置き場はすでに空。売り切れである。
それでも帰り際、周りのお客さんは次々とサラダを注文していく。店の人に「お待ちいただければすぐご用意できますよ」とまで言ってもらったのに、この日の夜は魚の口になっていたので断ってしまった。帰宅した今も、あの300円を惜しんでいる。
温泉とセットで回る高崎ランチ動線
この日は吉井の湯端温泉(800円・50分の貸切制)からの流れで寄ったが、高崎の日帰り温泉とnofuの組み合わせは他にも作れる。生源泉の天神の湯、朝風呂サウナの湯都里、琥珀色重曹泉のやすらぎの湯あたりが同じ高崎市内。湯上がりに野菜を浴びるランチ、という組み立ては鳴神食堂で書いた「源泉かけ流し巡りの食事処開拓」の続編として推せる。
まとめ|畑が近い店は、皿の上でわかる
nofuは「おしゃれな農家カフェ」という枠で語られがちだが、実際に食べると印象は逆で、皿の構成が徹底して野菜ファーストの実務的な店だ。サラダが主役、メインの脇も野菜の小鉢、ドリンクまで県内農園の実名入り。畑からの距離が近い店は、飾らなくても皿の上でそれがわかる。
満席札と予約優先の運用を考えると、狙って行くなら予約が確実。そして帰りには直売コーナーで300円のサラダを買うこと。私のように魚の口のまま帰ってはいけない。
よくある質問
Q. 予約なしでも入れる?
A. 予約優先で、土曜の昼でも満席札が出るほど。LINE予約(店内QR掲示)か公式サイトのToretaで予約してから行くのが確実です。予約は1時間45分制(12時45分以降は時間制限なし)。
Q. 営業時間と定休日は?
A. ランチ11:00〜14:00LO、お茶の時間14:00〜15:30LO(16:00クローズ)。定休日は「農休あり」の不定休です(2026年7月時点・店内掲示より)。
Q. 野菜だけ買いに行ける?
A. 入口の直売コーナーは11時〜売切れ次第終了。朝どり野菜のほか、nofuサラダのテイクアウト(税込300円)も。ショーケースが空でも、声をかければその場で用意してもらえることがあります。



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