
木曜の昼、開店10分前に着いたら待ちは自分ひとりだった。沼田市白沢町、国道120号「上州沼田とんかつ街道」沿いの「和食とんかつ まるきち」。何度か通っているが、個人的にとんかつ街道で一番好きな店はここだ。
道を挟んだ向かい側には、当ブログでも紹介したとんかつ金重がある。向かいも、とんかつ屋である。そういう街道だ。
- 奥利根もち豚のロースかつと上州豚のひれかつが看板の、老舗とんかつ食堂
- 衣は「剣立ち」(=角の立ったパン粉のこと)と「ソフト」の2種ミックスパン粉、揚げ油は綿実油100%(店内掲示に明文あり)
- 帰れマンデー・NHKなどTV紹介多数の、とんかつ街道を代表する一軒
- 価格帯はロースかつ定食で税込1,980円。ざるそば/ざるうどん付きの定食セットも同額
価格・営業情報は2026年8月時点(店内メニュー・掲示より)。
基本データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 店名 | 和食とんかつ まるきち |
| 所在地 | 群馬県沼田市白沢町高平48-2(沼田ICから車で約8分・国道120号沿い) |
| 営業時間 | 昼 11:00〜15:00/夜 17:00〜20:00 |
| 定休日 | 火曜日 |
| 予約 | 宴会は予約可(店頭に「ご宴会予約承ります」の掲示・最大50名の部屋あり) |
| 電話 | 0278-53-4810 |
| 支払い | 現金・PayPayなど(今回はPayPayで支払い) |
| 駐車場 | あり(観光バス対応) |
| 価格帯 | 定食 税込1,680〜2,500円(ロースかつ定食1,980円) |
| 開業 | 2026年8月8日で開業30周年(公式サイトより) |
| 公式 | https://tonkatsu-marukichi.com/ |
衣の正体は「2種ミックスパン粉×綿実油100%」

初訪のころから「衣がサクサクだな」と思っていたが、店内の掲示にその種明かしが書いてある。
掲示によると、ソフトな食感のパン粉と剣立ちのパン粉、2種類を調合したミックスパン粉を使い、揚げ油は「サラダ油の王様」といわれる綿実油(めんじつゆ=綿の種子から搾る油)100%。低温からじっくり揚げるため肉はジューシーで、注文を受けてから調理するため提供まで時間がかかる旨も書いてある。
外の大看板で街道キャラのぶた侍が掲げる「良い油加減じゃ」。街道の合言葉だとしても、この店の綿実油100%はその言葉に恥じない。
メニュー|奥利根もち豚ロースかつと上州豚ひれかつ


とんかつは奥利根もち豚のロースかつ、上州豚のひれかつの2本柱。味付けの展開で、特製ソース・和風おろしゆずぽん酢・秘伝特製みそだれが選べる。「とんかつ三昧定食」(税込2,500円)は、ロースかつ又はひれかつを選んで3つの味を一度に楽しめる、店の「一番のおすすめ」だ。
麺は冷たいざる系のみ(メニューにも「麺はざるのみとなります」とある)。単品のざるそば・ざるうどん・おろしそばと、とんかつ定食に麺が付く定食セットが選べる。ご飯は大盛+100円・半ライス-50円。詳しくはメニュー写真をどうぞ。
実食|ロースかつ定食セット(ざるそば)

注文はいつもの奥利根もち豚ロースかつを、今日は定食セット(税込1,980円)で。かつは金網に載って出てくるので、最後まで衣が湿気らない。


最初のひと切れは卓上のアンデス紅塩岩塩で。柔らかい。そして肉の旨みがダイレクトに来る。今日も「塩が最強」だと再確認した。
次のひと切れは、皿に添えられたレモンを絞ってから塩。酸味が効いて、きれいに味が変わる。
そしてソース。卓上のソースをかけて食べたら、塩最強説が揺らいだ。甲乙つけ難い。こちらはご飯が進む味で、白飯との相性ならソースに分がある。塩で肉を確かめ、レモンで景色を変え、ソースで白飯を片付ける。この順番が正解だと思う。
麺は今回初めてざるそばにしてみたが、結論から言うとうどんの方が良かった。そばつゆは少し濃いめで、そば自体に特徴が薄い。うどんなら味の振れ幅がそばより小さい分、安定して定食の脇を固めてくれる。セットの麺で迷ったら、自分は次からうどんに戻る。
帰れマンデーの錦鯉と、無料の挽き立てコーヒー

店内にはTV取材の痕跡が多い。帰れマンデー(テレビ朝日・2024年放映)で訪れた錦鯉のサイン色紙が飾られ、メニューには「デカ盛りハンター 帰れマンデー ニュースーン 新聞・YouTubeなどでご紹介いただいたとんかつです!」の一文もある。TVで紹介されたのは秘伝特製みそだれロースかつ定食(税込2,250円)とのこと。
そして、豆から挽き立てのコーヒーが無料サービス。白沢の水と一緒にセルフコーナーに用意されている。食後に豆から挽いたコーヒーまで出てくるとんかつ屋は、少なくとも自分は他に知らない。
「上州沼田とんかつ街道」とは
公式サイトいわく「全国有数の豚肉産地である群馬県沼田市の国道120号線にとんかつ屋が軒を並べている事から『とんかつ街道』と呼ばれるようになりました」。沼田市観光協会の紹介ページには現在7店が並ぶ。
当ブログではとんかつ金重に続いて2軒目のとんかつ街道記事になる。まるきちと金重は道を挟んで向かい合う。衣の性格は対照的で、金重が薄衣でサクッと軽く食べさせるなら、まるきちは剣立ちのミックスパン粉で衣ごと主役にするタイプ。食べ比べる価値がある向かい合わせだ。
温泉とセットで回る動線
沼田・利根エリアの日帰り温泉との組み合わせがちょうどいい。国道120号をそのまま奥に走れば老神温泉方面だ。まるきちの昼営業は15:00まで、東秀館の日帰り受付は15:00から(繁忙期は受け付けない場合あり・要事前確認)。昼にかつ、午後に湯という順番で接続がきれいに決まる。
- 老神温泉 石亭旅館(同じ日に実走した動線・メノウ風呂と非加温かけ流し)
- 老神温泉 東秀館(自家源泉かけ流し・日帰り)
- 老神温泉 東明館(ぎょうざの満洲の宿・源泉かけ流しの日帰り入浴)
- とんかつ金重(道向かいのとんかつ街道仲間)
- あずま茶屋(山菜天ぷらのうどん定食)
まとめ
2種ミックスパン粉と綿実油の衣は今日もサクサクで、開業30周年を迎える店の仕事は安定していた。衣ごと主役にできる剣立ちのパン粉と、塩だけで食べさせる肉。とんかつ街道で一番好きな理由は、この2つに尽きる。そう言いながら、頼むのは結局いつもの奥利根もち豚ロースかつになってしまう。ただ今日は、長年の塩最強説にソースが並んできた。TVで紹介されたという秘伝のみそだれは、次に来るときの宿題にする。
よくある質問
Q. まるきちの定休日と営業時間は? A. 定休日は火曜日です。営業時間は昼11:00〜15:00、夜17:00〜20:00です(2026年8月時点)。
Q. まるきちは予約できる? A. 宴会の予約を受け付けています(店頭掲示より)。最大50名まで利用できる部屋があり、問い合わせは電話(0278-53-4810)へ。普段の食事は予約なしで入れます。
Q. まるきちに駐車場はある? A. 店舗前に駐車場があります。観光バスにも対応しています。
Q. まるきちの支払い方法は? A. 現金のほかPayPayが使えます(2026年8月時点・店内掲示より)。
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