
平日の昼、片品温泉の旅館うめやで湯に浸かったあと、道の駅「尾瀬かたしな」へ寄りました。
行く前に決めていたのは、舞茸を使ったものかカレーでした。片品産の舞茸を使った看板メニューがあると知っていたからです。
ところが着いてみたら、気が変わりました。風呂上がりで塩分と汁物が飲みたい。それで、隣の店のラーメンにしました。
その隣の店が「麺屋むつ葉」です。ただ——次に行ったとき、この店はもうないかもしれません。
この店は「週替わり」で入れ替わります

道の駅 尾瀬かたしなの食事処は、2つに分かれています。
- かたしな食堂(11:00〜14:00)— 常設。豚と舞茸のつけ汁うどんや尾瀬名水うどん、カレーはこちら
- 村民キッチン(時間は出店者による)— こちらが週替わり
村民キッチンは、道の駅の公式サイトで「週替わりの村民キッチン」と呼ばれています。施設の説明にはこうあります。
お料理が好き。仲間と楽しいことがしたい!片品を訪れたお客様に片品ならではの食事を楽しんでもらいたい!そんな村民が交代で皆様をお迎えします。
つまり、村の人が組合をつくって交代で店を出す枠です。麺屋むつ葉は2022年11月に「新しい村民キッチン組合員」として登場した店で、2026年も出店を続けています。
2026年の出店を公式の告知から拾うと、こうなっていました。
| 期間 | 出店 |
|---|---|
| 5/9〜5/28 | 旅館みゆきのごはんや |
| 5/31〜6/11 | よしのんち |
| 6/13〜6/25 | 麺屋むつ葉 |
| 6/27〜7/16 | よしのんち |
| 7/18〜7/30 | 麺屋むつ葉 |
| 8/1〜8/13 | よしのんち |
| 8/14〜9/3 | 麺屋むつ葉 |
むつ葉とよしのんちが、だいたい2週間ずつ交代しています。
私が行ったのは、むつ葉の期間の中でした。運が良かっただけです。
行く前に、必ずスケジュールを見てください
現地の掲示には、9/25からむつ葉が再登板する予定も書かれていました。ただしこれは公式サイトにはまだ出ていません。出店の告知は、直近のぶんから順に載る方式のようです。
「あのラーメンを食べに行く」つもりなら、道の駅の公式サイトで村民キッチンの出店予定を確認してから出てください。 確認せずに行くと、まったく違う店の、まったく違う料理を食べることになります。
それはそれで悪くない仕組みなのですが、目当てがあるなら話は別です。
営業時間の表記が2つありました
ここも書いておきます。同じ日に、2種類の時間が掲示されていました。
- むつ葉のポスター:8月14日(金)〜9月3日(木)11:00〜15:00
- 8月の営業スケジュール表:むつ葉 11:00〜14:00
どちらが正かは分かりません。9月のスケジュール表では11:00〜15:00になっていたので、月によって違うのかもしれません。
遅い時間に行くなら、14時を目安にしたほうが安全だと思います。
麺屋むつ葉の味玉らーめん(醤油)1,100円
頼んだのは味玉らーめんの醤油です。
出てきたのは、澄んだ琥珀色のスープでした。濁らせずに澄ませたタイプ——ラーメンの世界で清湯(ちんたん)と呼ばれるやつです。油の膜も薄く、丼の底の模様が見えます。
具は、チャーシューが1枚、味玉、太めのメンマ、ねぎ。てっぺんにかいわれが乗っています。

煮干しの風味がガツンときます。一口目で分かるレベルです。それでいて、後に残らない。サッパリ系という言い方がいちばん近いと思います。
麺は細めのストレートで、低加水のいわゆるパツパツ系。噛むと歯切れよく切れる、あの食感です。柔らかい麺が好きな人には向きません。
そして、風呂上がりの体には、この塩気と汁がちょうどよかった。カレーを選ばなかったのは、この日に限っては正解でした。カレーだったら、たぶん汗をかいて終わっていたと思います。
値段と支払いのこと
らーめん(塩・醤油)が950円、そこに味玉が付いて1,100円。チャーシュー入りの特製が1,300円、ちゃーしゅーらーめんが1,600円です。ちゃーしゅーごはんが600円、ごはんが300円。
道の駅の食事としては、安くはありません。ただ、週に何日かしか開かない店で、しかも交代で入れ替わる枠だと考えると、この値付けは分かる気がします。
メニューの下に「村民特典あります」と書いてありました。村の人向けの仕組みのようです。
そして、むつ葉はカードが使えました。レジにキャッシュレス決済のマークが貼ってあり、PayPayも並んでいます。
これが地味に効きます。同じ片品村でも、旅館うめやの日帰り入浴は現金のみでした。カードだけ持って出かけると、ここで昼飯は食べられても、うめやの湯には入れません。うめやの800円は、現金で用意していってください。
こういうことを書くのは、自分がやったからです。伊勢崎の極濃湯麺フタツメへ、財布を空にしたまま行ったことがあります。あの店も現金のみで、タンメンを一口も食べずに引き返しました。
選ばなかったほう

ちなみに、当初の目当てだったかたしな食堂はこちらです。うどん・そば・ラーメン・丼ものが並んでいて、片品産の舞茸を使ったメニューもあります。営業は11:00〜14:00。
こちらは常設なので、いつ行ってもあります。次は舞茸のほうを食べます。
道の駅そのものが、休むのにちょうどいい

食べたあと、施設をひと回りしました。ここは居座るための設計になっています。
足湯は「源泉かけ流し」(公式表記)

敷地に足湯があります。掲示によると源泉名は鎌田温泉「尾瀬の湯」、利用時間は9:00〜17:00。道の駅の公式サイトは、この足湯を「源泉かけ流しの足湯」、泉質をアルカリ性単純温泉と説明しています。
私は入りませんでしたが、賑わっていました。座る場所が埋まっているくらいには人がいます。
掲示には注意書きもありました。
- 足ふきタオルは直売所「かたしな屋」で販売(1枚160円)
- 足湯での飲食は衛生上の観点から遠慮してほしい
- 子どもには保護者が付くこと
タオルを持っていないなら、160円を用意しておくといいと思います。
そしてもうひとつ、公式サイトに面白いことが書いてありました。冬のあいだ、この温泉は足湯ではなく道路に使われます。
冬季中は温泉を道の駅前の国道120号線の地下に流して道路の凍結防止に活用
再開は4月上旬の予定とのこと。冬に行っても足湯はありません。
湧水は「平成の名水百選」

足湯の近くに水汲み場があります。掲示にはこうありました。
平成の名水 尾瀬の郷片品湧水群(花の谷湧水)
道の駅の対岸の山から湧出している、消毒を一切していない天然水です。
「尾瀬の郷片品湧水群」は、環境省の平成の名水百選に2008年(平成20年)に選ばれています。施設の水汲み場としての名前が「花の谷湧水」です。
道の駅の公式サイトは「いつでもご自由に汲んでいってください」と書いていて、持ち帰りは自由。ただし「保健処理が行われていないため塩素が入っていません」とも明記されています。塩素消毒をしていない水だということを承知したうえで扱う必要があります。
掲示には、靴やタオルを洗わないこと、食べかすを捨てないことも書かれていました。
なお、パネルによれば片品村ではこの湧水を水道水にも利用しているそうです。
芝生とピアノ

建物の外は芝生の広場で、「かたしな」のモニュメントが置かれています。
館内にはピアノもありました。私がいたときは、親子連れが弾いていました。道の駅で生のピアノを聴くとは思っていなかったので、少し得をした気分になりました。
腰を落ち着けるのに向いている施設だと思います。
まとめ|「今日は何の店か」を調べてから行く
麺屋むつ葉の醤油らーめんは、煮干しが前に出た、後を引かないサッパリ系でした。麺はパツパツ。湯上がりの塩分補給としては、これ以上ない選択だったと思います。
ただ、この記事を読んで「食べに行こう」と思った人に、いちばん伝えたいのはそこではありません。
村民キッチンは、行くたびに店が違います。
村の人が交代で店を出す枠なので、むつ葉の週もあれば、よしのんちの週もあり、旅館が出す週もある。2週間ごとに看板が変わります。目当てがあるなら、公式サイトで出店予定を見てから出てください。
逆に言えば、目当てを決めずに行くのも悪くありません。その日その週にしか食べられないものが出ている、ということでもあります。私は次に来るときも、たぶん何が出ているか調べずに寄ると思います。そのときは、かたしな食堂の舞茸を食べます。
そして、ここは食べるためだけの場所ではありませんでした。源泉かけ流しの足湯があって、平成の名水百選の水が汲めて、芝生とピアノがある。尾瀬から下りてきた体をほどくには、よくできた施設です。
片品の湯に入るなら、旅館うめやは鎌田の信号から国道401号を尾瀬方面へ入った先です(公式サイトのアクセス表記は「鎌田信号を左折し国道401号を尾瀬方面へ約5分」)。露天とキャッシュレスが要るなら幡谷温泉ささの湯という選択肢もあります。湯と昼飯を片品で完結させられるのは、この道の駅があるからです。
よくある質問
Q. 麺屋むつ葉は道の駅 尾瀬かたしなにいつ出店していますか?
A. 村民キッチンという週替わりの枠に、期間を区切って出店しています。公式の告知で確認できる範囲では、2026年は6月13日〜25日、7月18日〜30日、8月14日〜9月3日に出ていました。出店予定は道の駅の公式サイトで告知されるので、訪問前に確認してください。
Q. 村民キッチンとかたしな食堂は何が違いますか?
A. かたしな食堂は常設の食堂で、営業時間は11:00〜14:00です。村民キッチンは村の人が交代で出店する枠で、出店者によって料理も営業時間も変わります。道の駅の公式サイトは村民キッチンを「週替わりの村民キッチン」と説明しています。
Q. 麺屋むつ葉のラーメンはいくらですか?
A. らーめん(塩・醤油)が950円、味玉らーめんが1,100円、特製らーめん(味玉チャーシュー入り)が1,300円、ちゃーしゅーらーめんが1,600円です(2026年8月時点)。ちゃーしゅーごはん600円、ごはん300円、味玉150円、麺大盛り200円。
Q. 道の駅 尾瀬かたしなの定休日はいつですか?
A. 基本は毎週金曜日です。ただし現地のスケジュール表を見ると、金曜でも「全館定休日」「食堂棟のみ定休日(直売所棟は営業)」「村民キッチンのみ定休日」と休みの範囲が週によって変わります。行楽シーズンや祝日は営業することもあるので、公式サイトで確認するのが確実です。
Q. 道の駅 尾瀬かたしなの足湯は誰でも入れますか?
A. 利用可能時間は9:00〜17:00です。料金の掲示は見当たりませんでした。足ふきタオルは直売所「かたしな屋」で1枚160円で販売されています。足湯での飲食は衛生上の理由で遠慮するよう掲示されています。
Q. 道の駅 尾瀬かたしなの足湯は冬も入れますか?
A. 入れません。公式サイトによれば、冬季は温泉を道の駅前の国道120号の地下に流して道路の凍結防止に使っており、足湯の再開は4月上旬の予定とされています。
Q. 道の駅 尾瀬かたしなの湧水は持ち帰れますか?
A. 持ち帰れます。公式サイトに「いつでもご自由に汲んでいってください」とあります。ただし「保健処理が行われていないため塩素が入っていません」とも明記されているので、そのつもりで扱ってください。掲示では靴やタオルを洗わないこと、食べかすを捨てないことも求められています。
Q. 麺屋むつ葉はカードやPayPayで払えますか?
A. 払えます。2026年8月時点で実際にカードで支払えましたし、レジにキャッシュレス決済のマークも掲示されていてPayPayも並んでいました。ただし同じ片品村でも旅館うめやの日帰り入浴は現金のみなので、湯とセットで回るなら現金も用意しておくと安心です。
Q. 道の駅 尾瀬かたしなに駐車場はありますか?
A. あります。普通車82台、大型5台です。
基本データ表
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設名 | 道の駅 尾瀬かたしな |
| 店舗 | 村民キッチン「麺屋むつ葉」(期間限定出店) |
| 所在地 | 〒378-0415 群馬県利根郡片品村大字鎌田3967-1 |
| 電話 | 0278-25-4644 |
| 取材時の出店期間 | 2026年8月14日(金)〜9月3日(木) |
| 営業時間 | ポスター表記 11:00〜15:00/8月のスケジュール表 11:00〜14:00/9月のスケジュール表 11:00〜15:00(※掲示によって異なる) |
| かたしな食堂 | 11:00〜14:00(常設) |
| 定休日 | 基本は毎週金曜(休みの範囲は週により変動) |
| 支払い | 麺屋むつ葉はカード可(レジにキャッシュレス決済の掲示・PayPay含む/2026年8月時点) |
| 駐車場 | 普通車82台・大型5台 |
| 足湯 | 9:00〜17:00/源泉かけ流し(公式表記)/源泉名 鎌田温泉「尾瀬の湯」/アルカリ性単純温泉/冬季休止(4月上旬再開予定) |
| 湧水 | 尾瀬の郷片品湧水群「花の谷湧水」(平成の名水百選・2008年選定)/持ち帰り自由 |
| 公式 | https://oze-katashina.info/michinoeki/ |



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