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麺や貝灯(KAITO)前橋|朝6時半の貝出汁つけ麺を実食

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前橋市日吉町「麺や貝灯 KAITO」の外観。木の格子と白い暖簾、店先のベンチ
前橋市日吉町「麺や貝灯 KAITO」の外観。木の格子と白い暖簾、店先のベンチ

土曜の朝、前橋市日吉町の「麺や貝灯 -KAITO-」へ。2026年8月下旬に開店したばかりの、貝出汁と昆布水の専門店である。朝6時半開店、午後2時閉店、スープが切れればそこで終わり。私は前の週の日曜、11時台にのんびり着いて扉の「只今準備中です」の札を眺めて帰っている。二度目は開店直後を狙った。

  • 貝出汁×昆布水の専門店。メニューは4品だけ(つけ麺2・汁そば2)
  • 朝6:30〜14:00(L.O.13:30)・水曜定休。スープ切れ次第終了で、日曜は午前中に終わっていた
  • 貝出汁昆布水つけ麺(塩)1,400円を、店の案内どおり4段階で食べた
  • 駐車場は店前2台+道路向かいの4台。支払いは現金かPayPay

価格・営業情報は2026年9月時点(店内掲示・店頭掲示・公式Instagramより)。

基本データ

項目内容
店名麺や貝灯 -KAITO-(読み仮名は公式・店頭とも英字表記のみ)
所在地群馬県前橋市日吉町3丁目30-6 あけぼのハイツ101
営業時間6:30〜14:00(L.O.13:30)※スープ切れ次第終了
定休日水曜
注文・予約予約なし。席で口頭注文(券売機なし)
電話番号は非公開(連絡手段は公式Instagramのみ)
支払い現金・PayPay(席で会計)
駐車場店前2台+道路を挟んだ向かい側のNo.2〜5(4台)=計6台
開業2026年8月24日
公式公式Instagram @menya_kaito(番号非公開・最新情報はここ)

前橋の朝ラー営業と「スープ切れ終了」の実態

夜営業はないうえに、スープが切れたら閉店時刻を待たずに終わる。私が最初に空振りした日曜は、11時台で既に「準備中」の札が出ていた。開店したての日曜で新店ブーストもあっただろうが、少なくとも、日曜の昼に行けば入れる保証はない。

今回は土曜の7時前に着いた。店内はその時点で8割方埋まっていて、二人連れと一人客が混ざる客層。厨房とホールは2人で回していた。電話番号は公開されていないので、事前に確かめる手段は公式Instagramだけになる。

店前の駐車区画2台分。このほかに道路を挟んだ向かい側にNo.2〜5の4台分がある(写真は店前のみ)
店前の駐車区画2台分。このほかに道路を挟んだ向かい側にNo.2〜5の4台分がある(写真は店前のみ)

前の道路は駐車禁止なので、店前の2台分が埋まっていたら、道路を挟んだ向かい側のNo.2からNo.5へ回る。

メニューは4品|貝出汁の塩と鶏の醤油

店内掲示のお品書きと「昆布水の食べ方」の案内
店内掲示のお品書きと「昆布水の食べ方」の案内

お品書きは4品。貝出汁昆布水つけ麺(塩)1,400円、鶏昆布水つけ麺(醤油)1,100円、貝出汁そば(塩)1,300円、鶏そば(醤油)1,000円。貝と鶏、つけ麺と汁そばの2×2で、迷う余地は少ない。

隣の額には「昆布水の食べ方」が4段階で書いてある。まず麺そのものをひと口、次に藻塩を少量つけて、そしてつけ汁につけて、最後に残ったつけ汁を昆布水で割ってスープにする。「一杯の中で変わる、四つの味わい」とある。貝のお出汁については「はじめは薬味を使用せづにお召し上がりください。繊細な貝出汁です、薬味は少量づつお好みで」(原文ママ)とも。注文は席で口頭、会計も席で。食後はお盆をカウンターに上げてほしい、という小さなお願いも掲示されている。

実食|貝出汁昆布水つけ麺(塩)1,400円

貝出汁昆布水つけ麺(塩)。昆布水に浸った全粒粉麺にあさり・ムール貝・鶏肉、別椀に黄金色の貝出汁、小皿に藻塩と生姜。空の器は貝殻入れ
貝出汁昆布水つけ麺(塩)。昆布水に浸った全粒粉麺にあさり・ムール貝・鶏肉、別椀に黄金色の貝出汁、小皿に藻塩と生姜。空の器は貝殻入れ

黒い丼に、昆布水に浸った全粒粉麺。上にあさりとムール貝、冷たい鶏肉、半熟卵、れんこんの薄切り、かいわれ。別の白い椀に黄金色の貝出汁のつけ汁。小皿に藻塩と薬味。空の器がもう一つ付いてくる。これは貝の殻を入れる用だった。

案内どおり4段階で食べた。

いちばん印象に残ったのは、最初の2段階だった。麺だけ、そして藻塩。つけ汁に行く前の、昆布水と全粒粉麺と塩の段階である。昆布水は、がごめ昆布のようなとろみのあるものではなく、サラッとしている。麺にまとわりつくのではなく、麺を浸している水。その状態で麺そのものの風味が立つ。次に藻塩をひとつまみ。掲示は「麺の甘みと昆布の旨みが、より引き立ちます」と言う。貝出汁を看板にしている店で、つけ汁に行く前の段階が記憶に残る。それだけ麺と水に手がかかっているのだと思う。

つけ汁は温かめ、麺は冷たい。つけると、貝が前面に出てくる。えぐみ、と言いかけて言葉を探したのだが、苦みや臭みではなく、貝そのものの癖がそのまま残っている感じ。貝の存在感が、掲示の「繊細」という言葉より前に出る。想像していたより、貝は主張する。

薬味の小皿は刻みねぎとチューブの生姜だった。掲示に「はじめは薬味を使用せづに」とあるので後から少し入れてみたが、私にはいらなかった。生姜の香りが貝の癖を消しにかかる。あの癖こそ、この一杯で残しておきたい部分だと思う。

最後に、残ったつけ汁を昆布水で割る。つけ汁のままだと締めには塩気が強いのが、昆布水を足して塩分濃度を自分で調整すると、締めにちょうどいい貝のスープになった。4段階の案内は、演出というより、この最後の一杯までを計算した設計だったのだと受け取った。

牡蠣ではなく「貝」の出汁

このブログでは以前、牡蠣ラーメンの3店比較を書いた。そのうち錦糸町の佐市とみなかみの香華は、どちらも牡蠣を主役に据えた一杯だが、濃度で攻める佐市に対して、香華は澄んだ塩にほんのり牡蠣を香らせる方向だった。貝灯はそのどちらとも軸が違う。あさりとムール貝が載り、しかも「繊細な貝出汁です」と自分から掲示している。牡蠣の濃さの延長線で期待して行くと、たぶん読み違える。濃度で押す一杯ではなく、貝の癖を残したまま出す一杯である。これまで食べてきた貝出汁のラーメンの中で、いちばん貝だった。麺と昆布水と藻塩だけで一段階が成立する引き算の作りは、加水も加温も循環もしない源泉かけ流しを選ぶのと同じ物差しで見ている。

前橋のラーメンと、この区画のこと

日吉町のこの区画は、ラーメン店が続く場所らしい。鴨だし拉麺の店、つけ麺の店と入れ替わってきて、2026年8月に貝灯が入った(高崎前橋経済新聞・食べログの掲載情報より)。前の店との経営上の関係は聞いていないので書かない。

前橋のラーメンでは、八百屋が本業の店主が煮干し中心の無化調で作るわがきんラーメン部が同じ市内にある。朝ラーの後に魚を買って帰るなら、前橋の魚屋めぐりも同じ市内が主戦場だ。貝出汁つながりでは、高崎の鳴神食堂の塩中華蕎麦がシジミとハマグリに真鯛のアラを重ねた出汁で、牡蠣ではない貝の一杯としては県内の先輩にあたる。

再訪|鶏昆布水つけ麺(醤油)と貝出汁そば(塩)

土曜の昼に再訪した。今回は待ちなしで入れた。前回食べていなかった2品、鶏昆布水つけ麺(醤油)と貝出汁そば(塩)を頼んだ。

鶏昆布水つけ麺(醤油)。昆布水に浸った麺に柑橘の輪切り、蓮根、鶏肉、半熟卵。黒い器が醤油のつけ汁
鶏昆布水つけ麺(醤油)。昆布水に浸った麺に柑橘の輪切り、蓮根、鶏肉、半熟卵。黒い器が醤油のつけ汁

つけ麺は前回と同じ4段階で食べた。麺そのもの、藻塩、つけ汁、最後に昆布水で割る。醤油のつけ汁は、貝出汁の塩とは別物で、まさしく鶏という味だった。

貝出汁そば(塩)。あさり・ムール貝・鶏肉・半熟卵が細麺の上に載る白濁スープ
貝出汁そば(塩)。あさり・ムール貝・鶏肉・半熟卵が細麺の上に載る白濁スープ

貝出汁そばは、つけ麺とは麺が違う細麺。汁そばの形になると、貝の旨みがスープに溶け込んでいて、つけ汁で受ける貝出汁とは同じ出汁でも印象が変わる。

まとめ|朝イチで行く店

貝出汁昆布水つけ麺(塩)1,400円。麺と昆布水の段階が最も記憶に残り、貝の癖を消さずに出すつけ汁と、昆布水で割った締めのスープまで、4段階が一本の線でつながっていた。貝出汁のラーメンで、これより貝が前に出た一杯を私は知らない。

行くなら朝イチ。土曜7時前で8割、日曜は11時台で終わっていた。電話番号は公開されていないので、出る前にInstagramを一度見る。駐車場は店前2台と向かいの4台、支払いは現金かPayPay。開店したばかりの店なので、営業時間もメニューも今後動くかもしれない。

よくある質問

Q. 麺や貝灯の営業時間と定休日は?
A. 2026年9月時点で6:30〜14:00(ラストオーダー13:30)、水曜定休です。スープが切れると閉店時刻前に終了することがあり、日曜は午前中に売り切れていた日がありました。電話番号は公開されていないため、最新情報は公式Instagramで確認してください。

Q. 麺や貝灯に駐車場はある?
A. 店の前に2台分、道路を挟んだ向かい側にNo.2〜5の4台分があります(2026年9月時点・現地確認)。店前の道路は駐車禁止です。

Q. 麺や貝灯の支払い方法は?
A. 現金とPayPayが使えます(2026年9月時点)。券売機はなく、席で口頭注文して席で会計します。

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