
木曜の午後2時、開店と同時に高崎市成田町の「浅草湯」へ入った。浴槽の温度計を見ると、奥の熱い湯が45℃、手前のぬるい側が44℃。東京の下町で通った銭湯も熱い湯が当たり前だったが、ここは「ぬるい方」まで44℃ある。
ただし、ここは温泉ではない。水を沸かした湯に入る、昔ながらの銭湯(一般公衆浴場)だ。だから泉質や効能の話は、この記事には出てこない。その代わり、大正10年創業で、昭和4年に建った建物が残り、番台がある。脱衣所には籠が並び、浴室の壁には水槽がある。大人450円。初めての訪問だった。
- 温度計は熱い湯45℃、ぬるい側44℃(私が入った開店直後の値)
- 沸かし湯の銭湯で、温泉ではない
- 番台で450円を現金で払った。脱衣所は許可をもらって撮影、浴室は撮っていない
- 車は北と南、2か所の駐車場に停められる
※単独で立ち寄った入浴の記録です。料金・営業時間は2026年10月時点で、入口の掲示と店のホームページによります。臨時休業があるので、入口のカレンダーか電話で確かめてから行くのが確実です。
浅草湯はどんな銭湯?|昭和4年の建物と「浅草」の屋号
浅草湯は、高崎市成田町の住宅地の路地にある。店のホームページによると創業は大正10年で、建物は昭和4年のものだ。
屋号の由来も、店のホームページに書いてある。
当時の当主が、東京は浅草の銭湯をわざわざ見学に行き、その頃高崎では珍しかった社寺風の門構え(東京発祥と言われています。)を採用したところから「浅草湯」の屋号がつけられました。 (浅草湯ホームページより)

ただし、全部が昭和4年のままというわけではない。店のホームページには、玄関で昔をしのべるのは「屋根の形と鬼瓦、高屋根の常夜灯等だけ」とあり、外壁や屋根は補修しながら保たせていると書かれている。
敷地の奥には、ツタに覆われた煙突が立っている。

高崎市内の銭湯は1軒(2025年3月末時点の統計)
厚生労働省の統計(衛生行政報告例)では、高崎市の一般公衆浴場(いわゆる銭湯。スーパー銭湯や日帰り温泉は別の区分)は2025年3月末時点で1軒。統計の上では、市内の銭湯は浅草湯だけになっていた。市内の追分湯は、組合への聞き取りによると2023年10月頃に廃業したと地域ニュースサイト(号外NET高崎)が伝えている。
営業時間・料金・休業日|入口の札とカレンダー

玄関を入ると、左に男湯、右に女湯の引き戸が並ぶ。正面の札は「営業時間 午後2時〜午後10時」「火曜定休」。料金は大人(中学生以上)450円、中人(小学生)200円、小人100円で、札には群馬県告示の定額、令和5年8月1日とある。銭湯の料金は群馬県が上限を決めていて、その仕組みは西上州の日帰り温泉6湯の記事に書いた。同じ450円で入れる温泉銭湯として大島鉱泉もある。
料金の札の横には「高崎浴場組合事務所」の木札も掛かっていた。

脇の柱には月ごとの休業日カレンダーが下がっていて、赤丸の日が休み。火曜のほかに臨時休業の日もあったので、遠くから来るなら行く前に確かめたほうがいい。
戸に貼られた県のポスターには、令和5年10月1日から、県内の公衆浴場で異性の浴室に入れなくなる年齢が「おおむね10歳以上」から「おおむね7歳以上」に引き下げられたとある。子ども連れの人は覚えておくといい。
脱衣所|番台と、天井の高い脱衣所
戸を開けると番台があり、人が座っていた。450円を現金で払った。私のときは開店と同時に、常連らしい人がもう1人入ってきた。

脱衣所は天井が高く、上のほうの窓から光が入る。番号の付いた木のロッカー、積み重ねた脱衣籠、壁ぎわの漫画の棚、ソファ。棚には常連さんのお風呂セットがびっしり並んでいる。冷蔵庫には「ALL 120円」の札があり、体重計や貴重品ロッカーもある。ホームページには、脱衣籠は「建物と同じ昭和4年製の骨董品」とある。
脱衣所はお店の人に許可をもらって撮った。浴室は撮っていないので、次の項は記憶をもとにしたイラストで代わりにする。
浴室|熱い湯45℃、ぬるい湯44℃と壁の水槽

浴槽は奥と手前の2つで、温度計は浴槽ごとに1つずつある。奥が45℃、手前が44℃だった。ぬるい側から入って体を慣らし、それから45℃へ。45℃には5分ほど入って上がった。44℃が「ぬるい方」になる銭湯に、私の体はまだ追いついていない。
開店直後だからこの温度なのか、このあと常連さんたちが水で埋めていくのか。そこは1回入っただけでは分からない。
両方の浴槽で泡が出ていた。壁には水槽があり、魚が泳いでいる。水槽のポンプと泡の音が、浴室に響いていた。ホームページの古いページ(1996年更新)によると、この水槽は男湯と女湯の間にあって、魚は両側を行き来できるが、お互いの浴室からは相手が見えないつくりだという。
洗い場にはケロリンの桶があり、タイル絵も見た。ホームページには昭和4年製のタイル画が何カ所か残してあると書かれているが、私が見たタイル絵がそれかどうかは分からない。
この日は久しぶりの晴れで、着くまでに汗をかいていた。そのせいもあってか、熱い湯でさっぱりして、上がったあとの汗はそれほど出なかった。
消費者庁は、入浴中の事故を防ぐ目安として、湯温は41℃以下、湯につかるのは10分までとし、食後すぐや飲酒後の入浴は避けるよう呼びかけている。ぬるい側の44℃でもこの目安より高い。体調に不安がある人は無理をせず、入るなら短く区切ってほしい。
駐車場|北と南の2か所

入口の案内図によると、駐車場は北と南の2か所。北駐車場は建物の隣、南駐車場は駐輪場と住宅を挟んだ少し先にある。店のホームページでは合わせて9台となっている。案内図では、近くにある別のアスファルト舗装の駐車場に×印が付いているので、そこには停めない。南側の道には「車両通り抜け出来ません」とも書いてある。

戸には「駐車中は必ずエンジンを止めてください」というアイドリングストップの貼り紙もあった。
あわせて寄るなら|昼は麺屋松もと
この日は先に、同じ高崎市の麺屋松もと 高崎店で昆布水つけ麺を食べてから来た。松もとは朝8時から15時まで、浅草湯は午後2時から。営業時間の上では、昼に食べてから開店に合わせて銭湯へ回る順番がつながる。どちらも火曜が休みなので、この順番が組めるのは火曜以外だ。
高崎で温泉に入りたいなら、露天に消毒なしの源泉浴槽がある天神の湯や、金古町のやすらぎの湯もある。
まとめ|熱い湯が好きな人の450円
向いている人 – 45℃前後の熱い湯が好きな人 – 昭和の銭湯の建物や番台を見たい人 – 450円で短く入って帰りたい人
向かない人 – 40℃前後のぬるい湯にゆっくり浸かりたい人 – 泉質を楽しみたい人(沸かし湯で温泉ではない)
熱い湯に慣れていない人は、ぬるい側の44℃でも消費者庁の目安(41℃以下)より高いことを覚えておきたい。かけ湯をして、ぬるい方から短く。
▶ 前橋の銭湯 利根の湯(前橋市紅雲町の沸かし湯の銭湯。体感45℃の熱い湯でシャワーは無い・大人450円)
よくある質問
Q. 浅草湯は温泉ですか? A. 温泉ではありません。水を沸かした湯に入る銭湯(一般公衆浴場)です。
Q. 浅草湯の営業時間・定休日・料金は? A. 入口の掲示では、営業時間は午後2時〜午後10時、火曜定休です。料金は大人(中学生以上)450円、中人(小学生)200円、小人100円です(2026年10月時点)。臨時休業の日は入口のカレンダーに赤丸で示されています。
Q. お湯の温度は何度ですか? A. 私が木曜の開店直後に入ったときは、温度計で奥の熱い湯が45℃、手前のぬるい側が44℃でした。日や時間で変わる可能性があります。
Q. 駐車場はありますか? A. 北と南に1か所ずつあります(南駐車場は建物から少し離れています)。店のホームページでは合わせて9台です。案内図で×印の付いた、近くの別の駐車場には停めないでください。
Q. 子ども連れで入るときの注意は? A. 入口の県のポスターによると、令和5年10月1日から、県内の公衆浴場で異性の浴室に入れなくなる年齢は「おおむね7歳以上」に引き下げられています。
基本データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設名 | 浅草湯(あさくさゆ) |
| 種別 | 銭湯(一般公衆浴場)。沸かし湯で、温泉ではない |
| 所在地 | 群馬県高崎市成田町36-3 |
| 電話 | 027-323-1745 |
| 営業時間 | 14:00〜22:00 |
| 定休日 | 火曜(臨時休業あり。入口のカレンダーに掲示) |
| 料金 | 大人(中学生以上)450円/中人(小学生)200円/小人100円(2026年10月時点) |
| 支払い | 私のときは番台で現金 |
| 浴槽 | 2槽(私のときは温度計で45℃と44℃)。両方とも泡が出ていた |
| 駐車場 | 北と南の2か所(店のホームページでは計9台) |
| 公式 | 浅草湯ホームページ(更新の古いページを含む) |



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