
スーパー銭湯の「高濃度炭酸泉」は、私が行く範囲ではいつも人が集まっている。細かい泡が肌につき、「毛細血管をひろげ、血行がよくなり、新陳代謝が活発になります」と説明する施設もある。本当なのか気になって、論文データベースと施設の公式ページ、入浴剤メーカーの表示まで当たってみた。結論から書くと、健常者の小さな実験で確かめられているのは「浸かった部分の皮膚の血流が上がる」ことと「ぬるい湯が温かく感じられる」ことまでで、病気への効果は、炭酸泉単独で測った対照試験が脚の血管の病気の小さな1本あるだけだった。肩こりや美肌を炭酸泉で測った研究は見つからなかった。それでも私は入る。仕組み、1,000ppmという数字の正体、安全な入り方、群馬で入れる場所まで、調べたことを全部書いておく。
※本記事は公開資料と研究論文の紹介であり、効果を保証するものでも医学的助言でもない。持病のある方、医師に入浴を制限されている方は、入る前に医師に相談してほしい。
結論の早見表|血流と温感は測られている、病気への証拠は薄い
| 論点 | 調べた結果 |
|---|---|
| 確かめられていること | 浸かった部分の皮膚の血流が上がる(健常男性6名・10名の実験)。34℃の湯でも「温かい」と感じる |
| 病気への効果 | 脚の血管の病気(間欠性跛行)24名の対照試験が1本。歩ける距離が延びたが、割付の隠蔽(どちらの群に入るかを隠す手続き)なし。総説も、心血管疾患への使い方はまだ十分に明らかでないと評価 |
| 肩こり・疲労・美肌 | 炭酸泉で測った研究は見つからず。医薬部外品の入浴剤が承認効能として表示しているだけ |
| 1,000ppmとは | 湯1kgに炭酸ガス1g。療養泉「二酸化炭素泉」の基準で、入浴温度では常圧で溶かせる上限のあたりとされる=「高濃度」の天井 |
| 入浴剤との違い | 湯の中の濃度が公表されていない。施設の人工炭酸泉と同条件で比べた研究は見つからず |
| 天然の炭酸泉(群馬) | 県の一覧では3温泉地。私が分析書を確かめたのは下仁田の2湯(芹の湯・清流荘)。どちらも冷鉱泉で加温するため、人工炭酸泉のような泡付きは期待しない |
| 安全側 | 施設の目安は10〜15分・37〜39℃(迷ったら10分)。34℃の実験では温かく感じるのに体の芯の温度は下がっていたので、ぬるく感じても長湯しない。過度の高血圧・動脈硬化・心臓病の人は入らない(施設の注意) |
| 私の結論 | 証拠が薄いのは承知のうえで、「効く」と期待しながら入る。プラシーボ効果(効くと思い込むことで、体調がよく感じられる現象)を自分で狙っている |
高濃度炭酸泉の仕組み|肌を通るのは炭酸ガス、1,000ppmは天井
炭酸泉の「効く」の根っこは、二酸化炭素(炭酸ガス)が皮膚を通り抜けることにある。温泉の成分のうち、ナトリウムや塩化物のようなイオン(電気を帯びた粒)は皮膚を通りにくいと考えられているが、二酸化炭素は電気を帯びていない小さな分子なので通る。通った先で血管を広げ、皮膚が赤くなる、と説明される。このあたりは温泉の効能はどこまで本当?で整理したので、ここでは繰り返さない。
押さえておきたいのは、通るのは「炭酸ガス」であって、重曹の仲間の「炭酸水素イオン」ではないということ。炭酸水素塩泉(ナトリウムが主なら旧称で重曹泉)という名前だけでは、炭酸ガスが溶けているかどうかはわからないし、泡がつくかどうかも別の話だ。あとで書く清流荘のように炭酸水素イオンと炭酸ガスの両方が多い湯もあるが、それは分析書の別の行を見て初めてわかる。名前が似ているだけで、別の数字だ。
1,000ppmの正体
人工炭酸泉の説明に必ず出てくる「1,000ppm」は、湯1kgに炭酸ガスが1g溶けている濃度のことだ(ppmは100万分の1。1,000ppmは1,000分の1、つまり0.1%)。この数字には2つの顔がある。
ひとつは法令の物差し。温泉法では遊離二酸化炭素(水に溶けたままの炭酸ガス)が250mg/kg以上あれば「温泉」と名乗れて、環境省の基準で1,000mg/kg以上あると療養泉の「二酸化炭素泉」になる。療養泉のこの数字と、人工炭酸泉の看板の数字は一致する。太田の湯楽部は公式ページで「人工の高濃度炭酸ガス発生装置を導入し、1000ppmの高濃度炭酸湯を再現しております」と書いている。
もうひとつは、化学の上限。炭酸ガスは温度が上がるほど水に溶けにくくなる。25℃・1気圧で水1Lに溶けるのは約1.45gで、湯の温度になるとさらに減り、入浴に向く40℃前後では常圧で溶かせる量がおよそ1,000ppmのあたりが限界とされる。つまり1,000ppmは「すごく高い濃度」というより、ふつうの浴槽で出せる天井の数字だ。ふつうの浴槽(常圧)で「2,000ppm」のような看板をまず見かけないのはこのためで、濃さを競う余地は最初からあまりない。
入浴剤はどうなのか
家庭用の炭酸入浴剤のうち医薬部外品(薬と化粧品の間の区分。効能を名乗るには国の承認がいる)のものは、承認された効能を表示している。たとえば花王のバブ(モンスターバブル)は公式サイトで「温浴効果を高め血行を促進し、疲労・肩こり・腰痛・冷え症・荒れ性に効く」と表示している。これは制度の上で書いてよい文言であって、炭酸泉そのものを対象に肩こりを測った研究があるという意味ではない。
湯の中の炭酸濃度は、私が調べた範囲ではメーカーから公表されていない。湯楽部の公式ページは「市販の炭酸入浴剤は100ppm位です」と書いているが、これは施設の説明文で、実測の出典は示されていない。施設の1,000ppmと入浴剤を同じ条件で比べた研究も見つからなかった。なお私は炭酸入浴剤を使っていないので、使用感については書けない。
効果の研究を探した結果|測られているのは血流と体温まで
2026年10月にPubMed(米国国立医学図書館の論文データベース)で「carbon dioxide bath」「CO2-rich water」などを検索し、抄録を確認できたものを並べる。湯船に浸かる実験はいずれも炭酸ガスを溶かした水で(Nishimuraは1,000ppm、Satoは濃度の数字が抄録にない「高濃度」)、天然の二酸化炭素泉そのものを対象にした臨床試験は、私が確認できた範囲では見つからなかった。
| 研究 | 対象・条件 | 結果 |
|---|---|---|
| Hartmann 1997(Angiology) | 間欠性跛行24名。炭酸水1,000mg/kg・33℃・脚を浸けて30分・週5回・4週。さら湯と比較 | 炭酸水群で痛みなく歩ける距離・血流・皮膚の酸素分圧が改善。さら湯群は変化なし。割付の隠蔽なし |
| Toriyama 2002(Int Angiol) | 末梢動脈疾患68名・83肢。人工炭酸泉1,000ppm・37℃の足浴を10分×1日2回・2か月以上 | 83肢中69肢で足を温存。ただし比べる相手のグループ(対照群)なし |
| Nishimura 2002(Eur J Appl Physiol) | 健常男性6名。1,000ppm・34℃・20分を5日連続。さら湯と比較 | 浸かった前腕の皮膚血流は上昇、浸かっていない胸は変化なし。体の芯の温度は低下。温感は「温かい」(さら湯は「どちらでもない」)で、日を追うごとに弱まった |
| Sato 2009(Int J Biometeorol) | 健常男性10名。熱くも冷たくもない温度の炭酸水に20分 | 皮膚血流が上昇。脈の間隔のゆらぎ(心拍変動)が、休むときに働く副交感神経の優位を示す方向に動いた |
| Pagourelias 2011(総説) | 炭酸浴と心血管疾患の文献整理。炭酸浴は中世から使われてきたと記す | 生理作用は体の芯の温度の低下・皮膚血流の増加・温感の上昇の3つ。心血管疾患への使い方はまだ十分に明らかでない、と評価 |
| Cochrane 2015(Verhagen) | 関節リウマチの温泉療法の系統的レビュー。炭酸+ラドン浴の比較を含む | 3か月時点で差なし。全体として証拠不十分 |
読み方を整理する。健常者の実験で一致しているのは、浸かった部分の皮膚の血流が上がること、そして34℃前後の炭酸水では、体の芯の温度はむしろ下がるのに湯が温かく感じられることだ。炭酸ガスで皮膚の血管が広がると、体の熱が皮膚から逃げやすくなるので芯は冷える、と説明される。なのに皮膚は温かいと感じる。この「ずれ」が炭酸泉の気持ちよさの元で、あとで書く長湯の落とし穴でもある。
病気への効果になると、炭酸泉単独の湯船の研究はHartmannの1本に絞られる。間欠性跛行(歩くとふくらはぎが痛んで、休むと治る脚の血管の病気)の患者24名で、炭酸水に脚を浸けた群だけ歩ける距離が延びた。対照つきの試験としては貴重だが、どちらの群に入るかを隠す手続きがなく、抄録には効果の大きさの数字が出ていない。Toriyamaの足浴は83肢中69肢で足を残せたという報告で数字は大きいが、比べる相手がいないので「炭酸のおかげ」とは言えない。炭酸ガスを湯に溶かさず直接皮膚に当てる「乾式炭酸浴」には対照つきの試験もあり(うち1本は二重盲検)、歩行距離が延びた報告と、皮膚の温度は上がったが血管の指標は改善しなかった報告の両方があるが、方式が違うので湯船の話には持ち込まない。
肩こり・疲労・美肌は
前橋やすらぎの湯は公式ページで「医療先進国ドイツでは、心臓病・高血圧・糖尿病・冷え症の入浴治療に古くから使われてきました」と書き、湯楽部は「冷え、むくみ、やけど、切り傷、肩こり、関節痛、高血圧でお悩みも方におすすめのお風呂です」と書く(原文ママ)。炭酸浴が中世から使われてきたことは総説も触れている。ドイツでの治療の歴史そのものを私は確かめていないし、使われてきたことと効くことは別の話だ。ただ、肩こりや疲労、美肌、むくみを炭酸泉で測った研究は、私が探した範囲では一本も出てこなかった。あるのは血流と体温の実験、脚の血管の病気の小さな試験と足浴の報告、そして、十分に明らかでない、または証拠不十分とまとめた総説とレビューだ。施設が挙げる症状のうち、入浴剤の承認効能と重なるのは冷えと肩こりだけで、むくみ・やけど・関節痛・高血圧を炭酸泉で測った研究も、私は見つけていない。
安全側でわかっていること|ぬるく感じても長湯しない
効果の研究は薄いが、安全側は書ける。
まず施設の注意。湯楽部太田店の公式ページは「過度の高血圧症・動脈硬化症・心臓病の方、その他医師から入浴を制限されている方はお入りにならないでください」と明記している。同じページは「高血圧でお悩みも方におすすめ」とも書いているが、読むなら危険側の注意のほうだ。血管を広げる方向に働くとされる湯なので、血圧の薬を飲んでいる人や心臓に持病のある人は、施設の注意と主治医の判断を優先してほしい。
次に時間。施設の目安は湯楽部が「15分以内」、伊勢崎のゆま〜るが「1回10分を目安」で、温度を公式に書いている施設は37〜39℃(湯楽部「37℃前後」、ゆま〜る37〜39℃)。ここで上の研究が効いてくる。34℃の炭酸水でも「温かい」と感じるのに、体の芯の温度は下がっていた。38℃の湯でも同じように冷えるとは研究からは言えないが、温かく感じる分だけ長く浸かりやすくなる可能性はある。「ぬるいからもう少し」が一番やりやすい湯なので、時間は施設の目安で切る。消費者庁と環境省がすすめる入浴の基本(湯温41℃以下・10分を目安・かけ湯をしてから)は炭酸泉でも同じなので、迷ったら10分に揃えておく。
出るときは、ゆっくり。血管が広がると血圧は下がる方向に動くとされるので、立ち上がりでふらつくのは避けたい。炭酸泉に固有の事故の症例報告は今回見つけていないが、ふつうの入浴事故の注意がそのまま当てはまる。
私の入り方と体感|38℃の泡に、思い込みの効果を狙って入る

みどり市にできた湯〜トピアみどモスパの炭酸風呂は、日曜の夜に入ったとき温度計で38℃だった。入ってすぐに肌に細かい泡がついた。同じ浴室の大風呂が40℃、季節の湯が42℃で、炭酸風呂はそれより低い38℃。炭酸ガスはぬるい湯ほど溶けていられるので、ぬるめの設定には理屈が合う。
前橋の七福の湯は、露天の炭酸泉に何度行っても人が集まっていて、施設が「生源泉かけ流し」と表記する奥の風呂は空いている。炭酸泉にも入ったことはあるが、私は泡より空いている湯船を選ぶ人間なので、泡の列には加わらず、奥の源泉に浸かって帰る。研究を読み終えた今も、列に並ぶ予定はない。たぶん。
前橋やすらぎの湯と湯楽部太田店の炭酸泉にも入っている。どちらも浴槽の感想を細かく記録していなかったので、ここでは「入った」以上のことは書かない。研究が薄いのは上に書いた通りで、その評価は変えない。ただ、入るときの私の頭の中は別だ。証拠が薄いのは承知のうえで「効く」と期待して浸かり、脳をだましてプラシーボ効果(効くと思い込むことで、体調がよく感じられる現象)を自分で狙っている。ぬるくて泡がついて気持ちいい、という土台があるから、その思い込みに乗りやすい。効果の証明は研究に任せ、入る側の私は思い込みまで使う。この線は電気風呂やジェットバス、砂風呂の記事と同じだ。
群馬の天然二酸化炭素泉|下仁田に2湯、ただし泡は期待しない

人工ではない炭酸泉、つまり療養泉の「二酸化炭素泉」は、群馬にもある。群馬県が公表している泉質別の温泉一覧で二酸化炭素泉に分類されているのは、下仁田町の下仁田温泉、同じく下仁田町の八千代温泉、桐生市の猿川温泉の3つだけ。このうち私が入って掲示の温泉分析書を確認できたのは下仁田の2湯で、遊離二酸化炭素は八千代温泉 芹の湯が1,018mg/kg、下仁田温泉 清流荘が1,120mg/kg。どちらも療養泉の基準1,000mg/kgを超えていて、泉質名の頭に「含二酸化炭素」がつく。療養泉なので、環境省の基準で二酸化炭素泉の適応症とされる「きりきず、末梢循環障害、冷え性、自律神経不安定症」の範囲に入る湯だ。芹の湯の掲示にはこの4つが並び、同じ掲示に禁忌症として病気の活動期、発熱、進行した悪性腫瘍や高度の貧血なども挙がっている。ただし適応症は環境省が定めた区分であって、この記事で見た研究が一つずつ確かめたものではない。
ただし、人工炭酸泉のような泡付きを期待して行く湯ではない。2湯とも源泉は25℃に届かない冷鉱泉(25℃未満の温泉)で、浴槽は加温している。炭酸ガスは温めると抜けるので、掲示の1,018/1,120mg/kgは源泉の値であって、浴槽の湯がそのままの濃度とは限らない。清流荘には加温していない源泉そのままの槽もあるが、泡付きは私は確かめていない。西上州の6湯を比べた記事に県の一覧と猿川温泉の話を書いたので、詳しくは西上州6湯まとめを見てほしい。
群馬で炭酸泉・炭酸風呂に入れる施設|6施設(公式記載5・私が入った4)
公式サイトに炭酸泉の記載がある5施設と、私が入っている4施設をまとめた。施設側の説明文は引用符で示す。濃度は各施設の公式の説明であって、私が測ったものではない。「ナノ炭酸泉」と名乗る施設も含め、濃度の数字を公式に書いているのは湯楽部だけだった。休業・改装はあり得るので、行く前に公式で確認してほしい(2026年10月時点)。
| 施設 | 市 | 公式記載 | 私が入った | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 湯〜トピアみどモスパ | みどり市 | ○「炭酸風呂」 | ○ | 浴槽の温度計の表示で38℃。入ってすぐ泡がついた。公式に濃度の記載なし。訪問記 |
| 七福の湯 前橋店 | 前橋市 | -(公式のお風呂ページで該当語を確認できず) | ○ | 露天に炭酸泉。訪問記 |
| 前橋やすらぎの湯 | 伊勢崎市 | ○「炭酸泉」「露天炭酸泉」 | ○ | 内湯と露天の2か所。「医療現場と同レベルの高濃度」と説明。濃度の数値は記載なし。施設名は前橋だが所在は伊勢崎市 |
| 天然温泉 湯楽部 太田店 | 太田市 | ○「高濃度炭酸泉」 | ○ | 「1000ppmの高濃度炭酸湯を再現」「37℃前後」「15分以内の入浴が効果的です」「2〜3分で気泡がつき出します」 |
| 伊勢崎ゆま〜る | 伊勢崎市 | ○「ゆま~る炭酸源泉」「ナノ高濃度炭酸泉」 | - | 炭酸源泉39℃・ナノ高濃度炭酸泉37〜38℃(公式)。「1回10分を目安」。濃度の数値は記載なし |
| 天然温泉ゆらぶ桐生店 | 桐生市 | ○「ナノ炭酸泉」 | - | 大浴場に「ナノ炭酸泉・日替わり風呂・電気風呂・座り湯・水風呂・高温サウナ」 |
まとめ|効果は血流と温感まで、それでも38℃の泡には入る
炭酸泉で研究が確かめているのは、浸かった部分の皮膚の血流が上がることと、ぬるい湯が温かく感じられることまでだった。病気への効果は脚の血管の病気を対象にした小さな対照試験が1本で、肩こりや美肌を測った研究は見つからなかった。1,000ppmという看板の数字は、療養泉の基準であると同時に、ふつうの浴槽で溶かせる天井でもある。群馬の天然二酸化炭素泉で私が分析書を確かめたのは下仁田の2湯で、人工炭酸泉のような泡付きは期待しないほうがいいが、療養泉として適応症の掲示がある湯だ。
代わりに、安全側の条件は施設がはっきり書いている。10〜15分・37〜39℃(迷ったら10分)。34℃の実験では温かく感じても体の芯の温度は下がっていたので、ぬるく感じても長湯しない。過度の高血圧や動脈硬化、心臓病の人、医師に入浴を制限されている人は入らない。それだけ守れば、38℃で肌に泡がつく湯は、私にとって十分に気持ちいい。証拠が薄いと知ったうえで「効く」と思い込んで入る。それが私の炭酸泉の使い方だ。同じ物差しで考えた記事が電気風呂は効くのか、ジェットバスは効くのか、砂風呂は効くのか。水風呂の論文は水風呂は心臓に悪い?にまとめている。
よくある質問
Q. 炭酸泉は本当に効きますか?
A. 研究で確かめられているのは、浸かった部分の皮膚の血流が上がることと、ぬるい湯でも温かく感じることです(健常男性6名と10名の、2つの小さな実験)。病気への効果は、炭酸泉単独で測った対照試験が脚の血管の病気24名の1本あるだけで、肩こりや疲労、美肌を炭酸泉で測った研究は見つかりませんでした。
Q. 高濃度炭酸泉の1,000ppmとは何ですか?
A. 湯1kgに炭酸ガスが1g溶けている濃度です。環境省の基準では遊離二酸化炭素1,000mg/kg以上で療養泉の「二酸化炭素泉」になり、人工炭酸泉の看板の数字もこれと一致しています。炭酸ガスは温度が上がるほど溶けにくく、入浴温度では常圧で溶かせる上限がこのあたりとされるため、これより大きな数字は基本的に出ません。
Q. 炭酸入浴剤でも施設の炭酸泉と同じ効果がありますか?
A. 医薬部外品の炭酸入浴剤は「温浴効果を高め血行を促進し、疲労・肩こり・腰痛・冷え症・荒れ性に効く」といった承認効能を表示しています。ただし湯の中の炭酸濃度は公表されておらず、施設の人工炭酸泉(1,000ppm)と同じ条件で比べた研究は見つかりませんでした。私は入浴剤を使っていないので、使用感は書けません。
Q. 炭酸泉には何分、何度で入ればいいですか?
A. 施設の目安は湯楽部太田店が「15分以内」、伊勢崎ゆま〜るが「1回10分を目安」で、公式に温度を書いている施設では湯温は37〜39℃です。34℃の炭酸水で、実際より温かく感じる一方で体の芯の温度は下がったという研究があるので、ぬるいからと長湯しないのが安全側です。過度の高血圧や動脈硬化、心臓病の人、医師に入浴を制限されている人は入らないよう施設が注意しています。



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