
嬬恋村田代の日帰り温泉「嬬恋高原温泉 つつじの湯」に、月曜の祝日、14時すぎに入りました。主役は冷泉風呂です。公式サイトが「20〜25度に保たれた源泉100%かけ流し」と説明する槽で、私の体感では20度くらい。緑がかった茶色で、内湯や露天より明らかに濁っていました。この冷泉に入るために、サウナと内湯と露天の順番を組み立てた午後でした。
この記事で分かること。
- 冷泉を4、5回はさんだ入浴の順番と、サウナ88℃(温度計の実測)の広さによる体感差
- 脱衣所の利用状況掲示と公式サイトの「源泉かけ流し」がどう違うか、源泉38.5度と冷泉20度の差が掲示からは説明できないこと
- 平成18年分析の成分表、券売機まわりの張り紙2点、食事処で頼んだ3品の感想
私は露天の外気派で、熱い湯を我慢するより、冷たい槽と温かい湯を行き来する入り方が好きな人間です。つつじの湯は初訪問。鹿沢や万座と同じ嬬恋村にある、宿泊のない日帰り専用の温泉です。
冷泉に入るために組み立てた午後|サウナ→冷泉→露天→内湯→冷泉

入った順番は、サウナ、冷泉、露天、内湯、冷泉、サウナ、冷泉、内湯、冷泉、という流れで、冷泉には4、5回入りました。露天の外気派の私が、この日は外気を感じるより、どれだけ長く冷泉に入れるかを考えていました。
湯の色は緑茶褐色。内湯も露天も冷泉も緑がかった茶色で、匂いは感じませんでした。肌触りはややとろっとして、湯に重みがありました。冷泉だけ透明度が低く、ほかの槽より濁って見えます。内湯は公式が「檜風呂」と呼ぶ浴槽で、掲示の利用施設温度は41度。
冷泉風呂|20度くらいの濁り湯に沈む

冷泉風呂は、体感で20度くらい。公式サイトは「20〜25度に保たれた源泉100%かけ流しの冷泉」と説明していて、浴室の掲示にも「かけながし」とありました。サウナの後は、ここに入りました。内湯や露天より、はっきり濁っています。濁りの理由は分かりません。成分表には鉄(Ⅱ)イオンが1.76mg/kgあります。鉄は空気に触れると茶色く濁る成分ですが、同じ源泉の内湯や露天より冷泉だけが濁る理由までこれで説明できるかは、掲示からは分かりません。なお含鉄泉を名乗る基準(総鉄20mg/kg以上)には、鉄(Ⅱ)の値だけ見ても遠く及びません。
ひとつ、掲示を読んで分からなかったことがあります。脱衣所の成分表の源泉温度は38.5度(平成18年=2006年分析)で、加水はしていないと書かれています。鉱泉分析法指針の泉温区分では、25度未満が冷鉱泉、34度以上42度未満が温泉にあたります。38.5度の源泉が、なぜ冷泉風呂では20度台なのか。冷やしているのか、いまの湧出温度が分析当時と違うのか、掲示からは読み取れませんでした。「保たれた」という公式の言葉からは温度管理をしていると読めますが、方法は書かれていません。
浴室の冷泉の掲示には、長く入ることで体を芯から温め、新陳代謝を活発にする作用がある、という施設の説明と、「浴槽内の沈殿物は温泉鉱物です」という一文がありました。効くかどうかは私には分かりません。分かるのは、この日の午後、私がこの槽に4、5回入ったことだけです。
湯づかい|掲示は「加温・入れ替え時の循環・塩素消毒」、公式は「源泉かけ流し」

公式サイトは「全ての浴槽が源泉かけ流しです」と書いています。一方、脱衣所の温泉利用状況の掲示はこうでした。
加水の状況 加水していません。 加温の状況 入浴に適した温度に保つために加温しています。 循環・ろ過状況 浴槽の入れ替え時に昇温のため、循環をしております。 入浴剤の有無 使用しておりません。 消毒処理の状況 浴槽のお湯は毎日交換し衛生管理に勤めておりますが、群馬県公衆浴場条例の基準を満たすため塩素系薬剤による消毒を行っております。
つまり、加水なし、加温あり、湯を入れ替えるときに温度を上げるための循環あり、塩素消毒ありです。掲示にはさらに、ポンプと浴槽を守るための湯あか付着防止剤(炭酸カルシウムが固まるのを防ぐ薬剤)を使っているとも書かれていました。源泉は38.5度、掲示の利用施設温度は41度なので、利用施設温度の41度(内湯や露天がこれにあたると読めます)は、この加温で作っていることになります。浴槽の湯は毎日交換している、という記載もありました。この掲示は施設全体の記載で、浴槽ごとの書き分けはありません。冷泉風呂に入れ替え時の循環や塩素消毒が及ぶかどうかは、確認できていません。
塩素の匂いは、どの浴槽でも私は感じませんでした。
泉質データ(平成18年=2006年8月7日分析・脱衣所掲示より)
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 源泉名 | 嬬恋高原温泉 つつじの湯 |
| 泉質 | ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・塩化物温泉(中性低張性温泉) |
| 泉温 | 源泉38.5℃/利用施設41℃ |
| pH | 7.36 |
| 湧出量 | 210L/分 |
| 成分総計 | 1.94g/kg(蒸発残留物1.45g/kg) |
| 主な陽イオン | ナトリウム350mg/kg/カルシウム110mg/kg/マグネシウム49.5mg/kg/カリウム39.6mg/kg/鉄(Ⅱ)1.76mg/kg |
| 主な陰イオン | 炭酸水素イオン783mg/kg/塩化物イオン447mg/kg |
| その他 | メタけい酸113mg/kg/遊離二酸化炭素42.7mg/kg/硫化水素0.0mg/kg |
| 分析機関 | 群馬県薬剤師会(群馬薬第2号) |
泉質名を噛み砕くと、重曹(炭酸水素ナトリウム)と塩にカルシウムを含む、酸性でもアルカリ性でもない中性の湯です。「低張性」は、溶けている成分の濃さが人の体液より薄い区分、と理解しておけば足ります。掲示には溶存物質(ガスを除いた溶け込み成分の合計)の記載がなく、成分総計1.94g/kgから遊離二酸化炭素42.7mgを引いて私が計算すると約1.90g/kg。療養泉(環境省の鉱泉分析法指針で泉質名を名乗れる基準を満たす温泉)の目安である溶存物質1g/kgを超えています。
掲示の適応症欄(平成18年12月に群馬県が決定した記載で、平成26年に国の基準が改定される前の項目)には、神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・冷え性・疲労回復・切り傷・慢性皮膚病などが並んでいました。これは掲示からの引用で、効果を保証するものではありません。禁忌症には急性疾患・重い心臓病・腎不全・出血性疾患などが挙げられています。該当する人は入浴前に医師に相談してください。
サウナ88℃と岩盤浴|温度計の数字より場所で変わる
サウナは温度計で88度。ただ、サウナ室が広くて、座る場所によってもっと低く感じました。カラカラに熱いサウナを求めると肩すかしかもしれません。私は冷泉との往復に使いました。
岩盤浴も入りました。大人750円の券で入れて、温度計はありませんでした。岩盤浴には、子どもの利用を断る表記がありました。
館内・券売機・張り紙|現金のみ、露天は12時から、冬は20時閉館

玄関を入ると、石を積んだ壁と木のベンチがあります。靴を下駄箱に入れて、券売機へ。

入館は券売機で現金のみ。大人750円、小人400円、フェイスタオル販売400円、バスタオルレンタル550円です(2026年10月時点)。券売機は一万円札と五千円札が使えず、両替はフロントです。
券売機まわりの張り紙で気になったのは2つ。
- 露天風呂は12時から19時まで
- 冬期(10月16日から2月末まで)は20時閉館
営業は10時から21時、木曜定休。15時ごろの浴室は、子どもから高齢の方まで客層が幅広かったです。男女は週替わりで、この日は手前が男湯でした。駐車場は100台(公式サイトより)。
14時すぎに着いて、帰るころには、もっと早い時間から来ればよかったと反省していました。反省は毎回しています。
食事処|牛すじ煮込み750円と、盛り盛り千切りキャベツ400円


風呂上がりの15時45分ごろ、食事処で食券を買いました。食券機で買ってカウンターに出すセルフ方式です。頼んだのは牛すじ煮込み750円、盛り盛り千切りキャベツ400円、ジョッキコーヒー牛乳200円。

牛すじ煮込みは美味しかったです。脂の多い煮込みで、値段は少し高めに感じました。

千切りキャベツは、メニューの中でもわざわざ名前に「盛り盛り」と付いています。美味しかった。正直、スーパーのキャベツを出されても私には分からないレベルで、嬬恋のキャベツだから、という味の違いは語れません。煮込みの脂っこさは、キャベツを挟みながら食べるとおさまりました。

ジョッキコーヒー牛乳は200円。小ジョッキなのでぐいっといけます。牛すじ煮込みとは合いませんでした。
メニューは、ロールキャベツ定食1,300円、大海老フライ定食1,880円、ソースカツ丼1,100円、しんちゃんうどん1,000円など。キャベツのソフトクリーム480円もあります(いずれも2026年10月時点・現地ポスターより)。
まとめ|冷泉に長く沈みたい人に向く、カラカラのサウナを求める人には向かない
嬬恋高原温泉つつじの湯は、体感20度の冷泉と、温かい湯(掲示の利用施設温度41度)を往復する温泉です。緑茶褐色で無臭、内湯より濁った冷泉は、冷たい槽との往復が好きな私には当たりでした。
向いている人。冷たい槽を軸に、冷やして温める往復が好きな人、嬬恋の帰りに750円で温泉とサウナと岩盤浴をまとめて済ませたい人。
向かない人。湯口から溢れる源泉だけを求める人には、掲示上は加温と塩素消毒のある施設なので物足りないと思います。100度近いカラカラのサウナを求める人にも、88度で場所によってぬるいサウナは合いません。
私が入った嬬恋村のほかの日帰り温泉は、源泉かけ流しの鹿沢温泉 とべの湯や鹿沢温泉 紅葉館を含めて、嬬恋村の日帰り温泉まとめに並べています。
▶ この冷泉を水風呂代わりに使った話は、群馬の水風呂を水源と温度で並べた 群馬の水風呂が尖った施設|源泉・地下水・シングル にも収録しています。
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よくある質問
Q. 嬬恋高原温泉つつじの湯の料金はいくらですか? A. 大人750円、小人400円です。大人料金の券で岩盤浴にも入れました。フェイスタオル販売400円、バスタオルレンタル550円。支払いは現金のみで、券売機は一万円札と五千円札が使えません(2026年10月時点・現地券売機より)。
Q. 嬬恋高原温泉つつじの湯の営業時間と定休日は? A. 営業は10時から21時、定休日は木曜日(8月は無休)です。冬期(10月16日から2月末まで)は20時閉館です。露天風呂は12時から19時までの時間限定です(2026年10月時点・現地掲示と公式サイトより)。
Q. 嬬恋高原温泉つつじの湯は源泉かけ流しですか? A. 公式サイトは「全ての浴槽が源泉かけ流し」としていますが、脱衣所の利用状況掲示には、加水なし、加温あり、浴槽の入れ替え時に昇温のための循環あり、塩素系薬剤による消毒ありと書かれています。冷泉風呂は公式サイトが「源泉100%かけ流しの冷泉」と説明していますが、掲示は浴槽ごとの書き分けがなく、冷泉風呂に循環や消毒が及ぶかは確認できていません。
Q. 嬬恋高原温泉つつじの湯の冷泉風呂は何度ですか? A. 公式サイトは20〜25度としています。私が入った月曜祝日の午後は、体感で20度くらいでした。内湯や露天より濁りが強い緑茶褐色の湯で、脱衣所掲示の源泉温度38.5度(平成18年分析)との差がどう作られているかは掲示からは分かりません。
Q. 嬬恋高原温泉つつじの湯のサウナは何度ですか? A. 訪問時の温度計は88度でした。サウナ室が広く、座る場所によってはもっと低く感じます。岩盤浴には温度計がありませんでした。
基本データ表
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設名 | 嬬恋高原温泉 つつじの湯 |
| 所在地 | 群馬県吾妻郡嬬恋村田代930 |
| アクセス | 上信越道 碓氷軽井沢ICから約60分/東部湯の丸ICから約10km・30分。駐車場100台 |
| 営業時間 | 10:00〜21:00(冬期10月16日〜2月末は20時閉館)。露天風呂は12:00〜19:00 |
| 定休日 | 木曜日(8月は無休) |
| 料金 | 大人750円(岩盤浴も利用できた)/小人400円。フェイスタオル販売400円・バスタオルレンタル550円(2026年10月時点) |
| 支払い | 現金のみ(券売機・一万円札と五千円札は不可) |
| 浴槽 | 檜の内湯・露天風呂・冷泉風呂・サウナ・岩盤浴(男女週替わり) |
| 泉質 | ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・塩化物温泉(中性低張性温泉)・pH7.36・源泉38.5℃ |
| 湯づかい | 加水なし・加温あり・入れ替え時に昇温のため循環・塩素系薬剤で消毒(脱衣所掲示より) |
| 源泉 | 嬬恋高原温泉 つつじの湯(平成18年8月7日分析) |
| 公式 | https://www.tutujinoyu.co.jp/ |



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