
土曜の昼過ぎ、倉渕の湯めぐり——せせらぎの湯とはまゆう山荘の2湯——の帰りに、高崎市上豊岡町の魚屋に寄った。魚平(うおへい)。刺身と惣菜の店で、仲卸直営を掲げる。
ケースの前に立って、しばらく動けなかった。魚の種類が多く、きれいに並べられていて、目の保養になった——というのが偽らざる第一印象で、この記事はほぼその報告である。
- イラ、ヘダイ、クロサギ、黒ムツ。スーパーで見ない魚種の刺身が並び、値札は500〜600円が中心
- 刺身の盛り合わせは2,000円から注文できる
- 毎週月曜は特売日(刺身100円引・惣菜50円引)
- 会計時、鯛のかぶと焼きを「またきてねー」と言いながらサービスしてくれた
価格・営業情報は2026年8月時点(店内掲示・ショップカードより)。
刺身ケースが「魚の図鑑」になっている

刺身ケースは2台。この日並んでいた札を拾うだけで、イラ、ヒラメ、スズキ、アイナメ、石カレイ、ヘダイ、金目鯛、ホウボウ、アカハタ、クロサギ、黒鯛、天然真鯛、黒ムツ(「最高級魚」の注記付き)、ハモ湯引、生白魚、縞鯵、天然カンパチ(たたきもある)、赤イカ、タコ、イシガキ貝、ホタテ——と続く。手書きの値札は五〇〇、六〇〇の漢数字が中心。500円・600円の値付けで、この顔ぶれである。

壁には魚の写真札が一列に貼られていて、ケースの札と見比べながら「これがヘダイか」とやる仕組みになっている。魚屋のケースというより、小さな水族館の解説板に近い。きれいに並べる、という当たり前のことが徹底されているから、眺めているだけで楽しい。
仲卸直営の店
店頭の看板は「市場直送」、ショップカードには「仲卸直営」とある。地域メディアの紹介記事によれば、2022年10月に、前にあった刺身店を引き継ぐ形で開店した店だという。市場の仲卸が小売をやると品揃えがこうなるのか、という納得感が、あのケースにはあった。
買ったもの|3,190円の内訳

この日買ったのは4点で、合計3,190円。
- 刺身盛り合わせ 2,000円(マグロ、サーモン、白身、タコなどの盛り。注文してから作ってくれる)
- 鰹の土佐造り 500円(レジ前に「1人前500円 ご試食できます」の札が出ていた品。わかめと玉ねぎで和えてある)
- 居酒屋のつぶキム 500円(北海道産つぶ貝のキムチ和え)
- 辛子明太子 190円

レジ前には「土佐酢とは……三杯酢にかつおだしを加えたもの」という手書きの解説まで貼ってある。値札も解説も全部手書きで、店全体が「魚を好きになってもらう気」に満ちている。
会計時、鯛のかぶと焼きが付いてきた

会計を済ませると、「またきてねー」と言いながら、焼き物コーナーに並んでいた鯛のかぶと焼きを袋に入れてくれた。値札が付いたままのやつである。後で口コミを見たら、同じように会計時にかぶと焼きをもらった人がいた。どうやらこの店の流儀らしい。
350円の値札が付いたかぶと焼きをもらって、こちらの再訪は確定した。商売とはこういうことなのだと思う。
実食|江戸前寿司の店で出るような刺身
夜、盛り合わせを開けた。ひと切れ食べて出た感想がそのまま結論で、江戸前寿司の店で出るような刺身だった。魚屋のパック刺身のつもりで箸をつけると、鮮度のよさと仕事の丁寧さにいい意味で裏切られる。これが2,000円である。
鰹の土佐造りは、わかめと玉ねぎごと和えてあるやつ。土佐酢仕立てをしっかり食べるのは初めてだったが、これが美味かった。優しい酸味でだしの香りが立ち、酢が前に出ない。レジ前の手書き解説に書いてあったとおりの味がした。
サービスでもらった鯛のかぶと焼きは、まずつまみにして、最後は海鮮丼に入れて食べた。一尾の頭が晩酌の主役と締めの丼を両方張った計算になる。350円の仕事ではない。

つぶキムと明太子は、家呑みの在庫にした。楽しみは残しておくことにする。
再訪|3,000円の盛り合わせと、赤ヤガラの頭
土曜の夕方、磯部温泉の恵みの湯と安中の麺屋わくやの帰りに寄った。「再訪は確定した」と書いた手前、書いたとおりにした。

レジ横に、乾いた細長い魚の頭が吊るしてあった。黄色い札に「赤ヤガラの頭」とある。頭だけでこの長さがある。前回の手書きの土佐酢解説といい、この店は売り場のすき間まで魚で埋めてくる。
今回は3,000円の盛り合わせを1つ。前回の2,000円から一段上げてみた。3,000円だと、このボリュームになる。

夜は前回と同じく、最後は丼にした。

実用情報

- 営業は10:00〜19:00、火曜・水曜定休(ショップカード・店頭掲示)
- 毎週月曜は特売日。刺身100円引き・惣菜50円引き(レジ横掲示)
- 刺身盛り合わせは2,000円から注文可。見本写真は4,000円・5,000円・6,000円〜1万円まで
- ポイントカードあり。500円毎にスタンプ1個、10個貯まると1,000円以上の会計から500円引き
- 支払いはPayPay・au PAY・楽天ペイ・d払い・クレジットカードに対応(レジ横の札より。魚屋でこの充実は珍しいと思う)
- 駐車場は店の前に2台ほど
- Instagram(@uohei_takasaki)で発信あり
高崎・前橋の魚どころつながり
群馬の魚屋めぐりなら、前橋の魚店や吉岡町の角上魚類 前橋店を前橋の魚屋・鮮魚店めぐりにまとめてある。魚の買える店は、回るほど面白くなる。
まとめ
ケースを眺めて目の保養、持ち帰って舌の答え合わせ、会計でかぶと焼き。3,190円でここまで遊ばせてくれる魚屋は、そうない。
海なし県の群馬で、スーパーで見ない魚の刺身を500円から選べる店が高崎にある。それだけで通う理由になるのに、帰り際の「またきてねー」まで付いてくる。「またきてねー」への私の返事が、この記事である。
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よくある質問
Q. 魚平の営業時間と定休日は? A. 10時から19時までで、火曜・水曜が定休です(2026年8月時点・店頭掲示とショップカードより)。
Q. 刺身の盛り合わせは予約が必要ですか? A. 2,000円から注文でき、私が行った際は店頭で注文してその場で作ってもらえました。確実に受け取りたい場合は電話(070-3257-8815)で相談するのがよさそうです。
Q. 支払いにキャッシュレスは使えますか? A. 使えます。レジ横にPayPay・au PAY・楽天ペイ・d払い・クレジットカード対応の表示がありました(2026年8月時点)。
基本データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 店名 | 魚平(うおへい) |
| 業態 | 刺身と惣菜の店(仲卸直営・鮮魚小売) |
| 所在地 | 群馬県高崎市上豊岡町285-2 |
| 営業時間 | 10:00〜19:00 |
| 定休日 | 火曜・水曜 |
| 電話 | 070-3257-8815 |
| 支払い | 現金・PayPay・au PAY・楽天ペイ・d払い・クレジットカード |
| 特売 | 毎週月曜(刺身100円引・惣菜50円引) |
| 駐車場 | 店の前に2台ほど |
| 公式 | Instagram @uohei_takasaki |



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