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湯の道利久 前橋南インター店|塩サウナ再訪・かけ流し39℃

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車寄せの屋根と朱色の自動ドア。湯の道利久 前橋南インター店の玄関
車寄せの屋根と朱色の自動ドア。湯の道利久 前橋南インター店の玄関

前橋市鶴光路町の「湯の道利久 前橋南インター店」に、祝日の月曜の昼から午後にかけて入ってきた。1年ほど前に一度来たときは、塩サウナの部屋のドアが故障中で入れず、どこかの浴槽で体に塩素の匂いが残って、いい印象を持てないまま帰った店だ。今回はそのドアが直っているかを確かめに来た。結論から書くと、塩サウナは温度計こそ42℃を指していたが体感は50℃以上、高温サウナは92℃、露天の岩風呂(小)は39℃で、この岩風呂だけが掲示で「源泉掛け流し」とされている浴槽だった。

  • 塩サウナの温度計は42℃を指していたが、体感は50℃以上。それでも塩を塗って長く座っていられる温度
  • 塩サウナの部屋の中にシャワーが4つほど付いている(座席7に対して)。座面を洗ってから座れるし、塩が目に入っても外に出ずに流せる
  • 高温サウナは温度計で92℃(公式サイトの表記は90℃)
  • 露天のいちばん高い位置にある岩風呂(小)が39℃で、掲示ではここだけが源泉掛け流し。ほかの浴槽は40〜42℃に加温
  • 塩素消毒は全浴槽に入っている。匂いがいちばん弱かったのは露天の岩風呂(小)。同じ露天でも壺湯はきつかった
  • 泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉(令和6年7月25日分析)、pH7.9、溶存物質1.52g/kg
  • 支払いは現金かクレジットカード。QRコード決済は使えない(フロント掲示)

湯の道利久 前橋南インター店とは|高速わきのドライブイン型スーパー銭湯

前橋市鶴光路町、店名のとおり北関東道の前橋南インター近くにあるスーパー銭湯で、公式サイトの案内では「高速道路わきの道」を進む道順になっていて、「道幅が狭いため対向車にお気をつけください」と添えてある。掲示の施設名は「ドライブイン湯の道利久前橋南店」で、観光案内やグルメサイトでは「前橋南店」とも書かれるが、公式サイトの表記は「前橋南インター店」だ。駐車場は公式に約200台、大型車も停められる。北群馬郡吉岡町に「湯の道利久 吉岡店」という系列店がある。

営業時間は年中無休の朝9時〜夜12時(最終入場23時30分)。料金は公式サイトの記載で大人が平日780円・土日祝880円、こども(3歳〜小学6年)が平日320円・土日祝370円(2026年9月時点)。館内は入館時に渡されるリストバンドで入浴や食事を記録し、帰りにまとめて精算する方式だ。館内の「ご利用案内」には「何度でも入浴できます」とあり、浴場にはシャンプー・リンス・ボディソープが備え付けられている。タオルは持参か、販売品・レンタル品を使う。祝日の昼の館内は割と混んでいて、客層は幅広い世代だった。

1年前はドアが故障していた塩サウナ|温度計42℃・体感50℃以上で長居できた

前回の訪問で入れなかった塩サウナは、今回は普通に開いていた。室内の温度計は42℃を指していたが、体感はそれよりずっと熱く、50℃以上はあったと思う。サウナ専門の口コミサイト「サウナイキタイ」の施設情報では塩サウナは50℃と登録されていて、直近の投稿でも50℃の記録がある。私はサウナストーンを積んだストーブのそばに座っていたので、その分を熱く感じた可能性はある。整理すると、室内の温度計が42℃、口コミサイトの登録値が50℃、私の体感が50℃以上。三つのうち温度計だけが低く、この42℃という数字はそのまま信用しないほうがいい。それでも塩サウナ(塩を体に塗って入る低温のサウナ室のこと)らしく、高温サウナのように短時間で追い出される熱さではなく、塩を塗ってから、じっくり座っていられる温度だった。この日は20分ほど入った。器の塩は湿気っておらず、さらさらのまま塗れた。

私の比較軸は高崎の湯都里で、あそこの塩サウナは体感で70℃くらい、通常塩と週替わりの香り塩の2種類が置いてある部屋だった。利久の体感50℃以上はそれより少しおとなしいが、どちらも汗を絞る部屋というより、塩を塗ったまま座り続ける部屋だ。太田の安眠の湯と並んで、群馬のスーパー銭湯で塩サウナを持つ店のひとつとして覚えておく価値はある。長居できる部屋だと分かった時点で、1年前の「入れなかった」は帳消しになった。

この部屋で私がいちばん評価したのは、温度より室内のシャワーの数だ。座席7つに対して、シャワーが4か所ほど付いている。塩サウナで塩を落とすのは、たいていの店では出口に併設されたシャワーで、部屋の中にあってもひとつという店が多い。湯都里の塩サウナも室内に1か所だ。部屋の中にいつでも使えるシャワーが複数あると、まず座る前に座面を洗える。それから、塩が目に入ったときに、一度外に出なくてもその場で流せる。この2つが効く。太田の安眠の湯では、腰掛けをすすげる水栓が室内近くにあればと書いたが、利久はそれが最初から揃っている。塩サウナを使う人には、この一点だけで店の評価が一段上がる。

公式サイトはこの部屋を「サウナのルーツは塩が一番!」と紹介している。塩の殺菌作用や美肌への言及もあるが、そのあたりは施設の説明として読んでおくにとどめる。

塩サウナのイメージイラスト(記憶をもとに描いた図で、実際の室内とは異なります)。タイル張りの段の上にシャワー、左手前に塩の器、右奥にストーブ
塩サウナのイメージイラスト(記憶をもとに描いた図で、実際の室内とは異なります)。タイル張りの段の上にシャワー、左手前に塩の器、右奥にストーブ

高温サウナ92℃と水風呂

高温サウナの温度計は92℃を指していた。公式サイトの表記は男性90℃・女性80℃(女性側は中温サウナ)なので、公式表記より少し高めで運転されていた形になる。サウナイキタイの投稿でも90℃台の記録が多く、ここは90℃台で安定していると見てよさそうだ。

水風呂は内湯側にあり、18℃くらい。92℃のサウナと組むには過不足のない温度だった。サウナイキタイの施設情報では19℃・収容3人と小さく、混む時間帯は順番待ちになりそうな広さだ。外気浴はベンチのようなものが2、3台。館内図の凡例では女湯の内風呂「雅の湯」に「かけ湯・水風呂・アトラクションバス・炭酸泉・白湯・腰掛湯・塩サウナ・中温サウナ」と並び、男湯の内風呂「葵の湯」側にも図の上で高温サウナ・塩サウナ・あかすり室が描かれている。水風呂の水源については掲示を見つけられなかったので、地下水か水道水かはここでは書かない。

館内案内図。男湯の露天「茜の湯」は岩風呂・壺湯・桧湯・浮雲の湯、女湯の内風呂「雅の湯」に塩サウナと中温サウナ
館内案内図。男湯の露天「茜の湯」は岩風呂・壺湯・桧湯・浮雲の湯、女湯の内風呂「雅の湯」に塩サウナと中温サウナ

湯づかい|かけ流しは露天の岩風呂(小)だけ、39℃

脱衣所の温泉成分等掲示表の下に、温泉法に基づく利用状況の掲示がある。逐語で書き写すとこうだ。

  • 加水の状況:加水はしておりません。
  • 加温の状況:岩風呂(小)は源泉掛け流しです。その他浴槽は温度を40℃〜42℃に保つため加温しております。
  • 循環・ろ過状況:衛生管理のため、循環・ろ過を実施しております。
  • 入浴剤の有無:入浴剤は未使用。
  • 消毒処理の状況:衛生対策とレジオネラ症防止対策のため塩素消毒しております。

つまり、源泉掛け流し(加温も循環もかけずに流す方式)なのは露天の岩風呂(小)ひとつで、それ以外の温泉浴槽は加温と循環ろ過が入る。露天でいちばん高い位置にある小さい岩風呂がこの岩風呂(小)で、温度計は39℃。源泉温度が43.2℃(利用施設で42.0℃)なので、加温なしで外気に触れて39℃まで落ちている、と読めば掲示の説明と整合する数字だった。ほかの浴槽は温度計で40〜42℃と、こちらも掲示の「40℃〜42℃に保つため加温」の範囲に収まっていた。なお公式サイトは露天風呂付き個室(2時間3,900円・予約制)を「源泉掛け流し露天風呂付き個室」と表記しているが、今回は利用していないので大浴場の話に絞る。

露天風呂のイメージイラスト(記憶をもとに描いた図で、実際の浴槽配置とは異なります)。岩組みの浴槽と屋根付きの休憩スペース
露天風呂のイメージイラスト(記憶をもとに描いた図で、実際の浴槽配置とは異なります)。岩組みの浴槽と屋根付きの休憩スペース
脱衣所の温泉成分等掲示表。令和6年7月25日分析、利用状況欄に「岩風呂(小)は源泉掛け流しです」
脱衣所の温泉成分等掲示表。令和6年7月25日分析、利用状況欄に「岩風呂(小)は源泉掛け流しです」

泉質データ(令和6年7月25日分析・群馬県薬剤師会)

項目
源泉名前橋南温泉 利久の湯
泉質ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)
泉温43.2℃(源泉)/42.0℃(利用施設)
pH7.9
溶存物質1.52g/kg(陽イオン469.8+陰イオン964.7+非解離成分86.1mg/kg)
成分総計1.54g/kg
主な成分(mg/kg)ナトリウム431.7/炭酸水素イオン581.6/塩化物イオン380.9/カルシウム23.8/メタけい酸64.8/メタほう酸21.3
分析年月日令和6年7月25日

mg/kgで見ると炭酸水素イオン(581.6)が塩化物イオン(380.9)を上回るが、泉質名の並びは重さでなく当量(イオンの数の比)で決まる。当量にすると塩化物10.7に対して炭酸水素9.5で、わずかに塩化物が勝つ。食塩と重曹がほぼ半々の湯だ。溶存物質(湯1kgに溶けている成分の合計。療養泉かどうかの基準は1g/kg)は1.52g/kgで、療養泉の基準を超えている。掲示の泉質別適応症は「きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症」、泉質別禁忌症は「該当項目なし」と書かれていた。掲示にはこの湯を「美肌の湯とも呼ばれ」「保温効果が高い温泉」と説明する文もあるが、そこは施設側の表現として読んでおく。

なお公式サイトの泉質表記は「ナトリウムー炭酸水素塩・塩化物温泉(低張性アルカリ性高温泉)」でpH7.98と、掲示と順番も分類も違う。公式サイトには分析年月日の記載がなく、掲示は令和6年7月25日と日付が明記されているので、この記事は掲示の数値と表記に揃えた。

塩素の匂いは、どこが強くてどこが弱いか

1年前に印象を悪くした塩素の匂いは、今回は浴槽ごとに嗅ぎ分けるつもりで入った。掲示のとおり塩素消毒は全浴槽に入っているので「塩素なしの浴槽」は無い。そのうえで、匂いがいちばん弱かったのは露天の岩風呂(小)だった。同じ露天でも壺湯は塩素がきつく、屋外だから薄いという単純な話ではない。岩風呂(小)は掛け流しで湯が入れ替わり続ける唯一の浴槽なので、循環浴槽より塩素が溜まりにくいのだろう、と私は読んだ。

内湯側の浴槽も、岩風呂(小)と比べると匂いが立っていた。1年前に体に残った匂いの出どころは、壺湯か内湯側のどれかだったのだろうと今回は思ったが、断定できる材料は無い。塩素の匂いが苦手な人は、露天の岩風呂(小)を主戦場にして、壺湯は飛ばし、内湯は洗い場と水風呂だけ使う組み立てにすると付き合いやすい。

脱衣所には浴槽ごとの水質検査結果報告書(試験報告書)がずらりと貼ってあった。細かい数値までは読み取っていないが、検査を浴槽単位で回していることは掲示から分かる。

脱衣所に並ぶ浴槽別の水質検査結果報告書。「最新版」の札付き
脱衣所に並ぶ浴槽別の水質検査結果報告書。「最新版」の札付き

館内・支払い・回数券

フロントの掲示は「現金またはクレジットカード(タッチ決済できます。)」で、「ペイ、QRコード決済はできません」と赤字で明記されている。カードはJCB・VISA・Mastercard・AMEX・Diners・Discoverの表示があった。会計は帰りにリストバンドで一括だ。

回数券は11枚綴りで1冊7,800円、2冊セットだと14,300円で1枚あたり650円になる。有効期限は1年間で、土日祝も使える「全日利用可能」と大きく書いてある。大人限定で、同じ建物のフィットネスクラブQ-fitにも使えると掲示にある。前橋南に通える人には、土日祝880円との差が大きい。

フロントの掲示。現金またはクレジットカード、QRコード決済は不可。回数券は2冊で1枚650円
フロントの掲示。現金またはクレジットカード、QRコード決済は不可。回数券は2冊で1枚650円

館内には食事処「なごみ」、手もみ処「真良(しんりょう)」、韓国式あかすり、岩盤浴、露天風呂付きの個室(藤の間・菊の間)、休憩室の寝ころび処がある。手もみ処のメニュー板には「週刊カレンダー」があり、月曜と金曜は手もみのお得デー(60分5,880円・80分7,780円)、火曜はあかすり、水曜は手もみ、木曜は両方がポイント2倍の日と分かれていた。ただし「祝祭日にはサービスはございません」の注記があり、この日は祝日なので対象外だった。

館内の「ご利用案内」。何度でも入浴できます、備え付けのシャンプー等、浴槽内の湯・水は飲めません
館内の「ご利用案内」。何度でも入浴できます、備え付けのシャンプー等、浴槽内の湯・水は飲めません

まとめ|塩素が苦手なら露天の岩風呂(小)から

1年前の悪印象は、塩サウナに入れなかったことと、壺湯か内湯側のどこかの塩素の匂いが重なった結果だったのだと思う。今回は塩サウナがちゃんと開いていて、露天の岩風呂(小)が39℃の源泉掛け流しで、塩素の匂いも岩風呂(小)ならかなり薄い。この3つが分かっただけで、店の見え方はだいぶ変わった。

ただし、湯の存在感で選ぶ店ではない。溶存物質1.52g/kgの食塩と重曹が半々の湯を、掛け流しで味わえる浴槽はひとつだけで、しかも39℃。熱い温泉に浸かりたい日には向かない。塩サウナで長く座り、92℃の高温サウナと18℃くらいの水風呂を回し、合間に露天の39℃に沈む。そういう「長居する日」のスーパー銭湯として使うのがいちばん合っている。前橋の温泉サウナで湯の力を優先するなら、駅前のゆ〜ゆや生源泉かけ流し風呂のある七福の湯 前橋店のほうが向いている。

群馬の源泉かけ流し 泉質比較データ(利久の岩風呂(小)を含む群馬の湯を pH・メタけい酸・湯使いで横並びにした保存版)

群馬の日帰りサウナ温泉まとめ(高崎・前橋の塩サウナと外気浴を持つ施設を一覧にしている)

よくある質問

Q. 湯の道利久 前橋南インター店の塩サウナは何度ですか? A. 祝日の月曜の昼に室内の温度計は42℃を指していましたが、体感は50℃以上でした。高温サウナは同じ日に92℃でした。

Q. 湯の道利久 前橋南インター店は源泉かけ流しですか? A. 掲示の利用状況では、露天の岩風呂(小)だけが「源泉掛け流し」(加温・循環なし)で、その他の浴槽は40〜42℃に保つため加温し、循環・ろ過しています。塩素消毒は浴槽を限定せず行われ、加水はありません。

Q. 湯の道利久 前橋南インター店でQRコード決済は使えますか? A. フロントの掲示では「現金またはクレジットカード(タッチ決済できます。)」で、ペイ・QRコード決済は使えません。

Q. 湯の道利久 前橋南インター店の泉質は? A. 令和6年7月25日の分析書ではナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)、pH7.9、溶存物質1.52g/kgです。

基本データ表

項目内容
施設名湯の道利久 前橋南インター店(掲示の施設名は「ドライブイン湯の道利久前橋南店」)
所在地群馬県前橋市鶴光路町316-1
アクセス北関東道の高速道路わきの道を進む(公式案内・「道幅が狭いため対向車にお気をつけください」)。駐車場約200台・大型車可
営業時間年中無休 9:00〜24:00(最終入場23:30)※公式サイト・2026年9月時点
料金大人 平日780円/土日祝880円、こども(3歳〜小6)平日320円/土日祝370円 ※公式サイト・2026年9月時点
回数券11枚綴り7,800円、2冊セット14,300円(1枚650円)・有効期限1年・全日利用可
支払い現金・クレジットカード(タッチ決済可)。QRコード決済不可
サウナ高温サウナ92℃(温度計・訪問日)/塩サウナ 温度計42℃・体感50℃以上/水風呂18℃くらい
泉質ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)pH7.9・溶存物質1.52g/kg(令和6年7月25日分析)
源泉前橋南温泉 利久の湯 43.2℃。岩風呂(小)のみ源泉掛け流し(加温・循環なし)。他は加温・循環ろ過。塩素消毒は全浴槽、加水なし
公式https://www.yunomichi-rikyu.com/maebashiminami/

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