
日曜でも700円で、サウナと水風呂まで付いてくる。渋川市赤城町の「花湯ユートピア赤城」は、その値段で温度計90℃のサウナと20℃の地下水の水風呂を往復できる日帰り温泉だった。
サウナの良し悪しは水風呂で決まる、と私は思っている。その物差しで、日曜の朝に初めて入ってきた。
- 入館は休日でも大人700円(平日は600円)。サウナと水風呂に追加料金はない
- サウナは温度計90℃、7人ほど入れる広さ。テレビもロウリュもない部屋
- 水風呂は温度計20℃。地下水100%の掛け流しをうたう張り紙があり、塩素の匂いがしなかった
- サウナ15分ほど→掛け湯→水風呂10分ほど、を5セット回した
- 露天は「生源泉かけ流し」をうたう単純温泉。外気浴は露天のベンチでできる
- 支払いは現金のみ
700円の券売機で、サウナまで全部入る

建物は、玄関の上に大きな曲線の屋根がせり出した形をしている。中に入ると、入館券はタッチパネルの券売機で買う。

日曜に押した「入館券 休日」の画面には、こう並んでいた。
| 券売機の表示(休日) | 料金 |
|---|---|
| 入浴コース 大人休日 | 700円 |
| 入浴コース 小人休日 | 350円 |
| 温活コース 大人休日(温活着・マット代込み) | 1,400円 |
| 温活追加 休日(温活着・マット代込み) | 700円 |
| レンタルタオルセット | 250円 |
| 回数券(11枚・土日祝も利用可) | 6,000円 |
※2026年11月時点。平日の大人は600円(公式サイト)
サウナと水風呂は「入浴コース」の中に入っていて、別料金はかからない。「温活コース」は岩盤浴などを使える上のコースで、私は使っていない。
支払いは現金のみ。公式サイトのよくある質問に「電子マネー・クレジットカード共にご利用いただけません」とある。券売機には「新500円硬貨 非対応」の貼り紙があり、新しい500円玉はフロントへ申し出るよう書かれていた。
サウナ|温度計90℃、テレビもロウリュもない部屋
サウナ室は7人くらいが入れる広さで、温度計は90℃を指していた。テレビはなく、ロウリュ(熱した石に水をかけて蒸気を立てること)もない。
ただ、体で感じた熱さは90℃より低かった。温度計の数字ほどには攻めてこないので、15分くらい入っていられた。日曜の朝で空いていて、上の段も下の段も、空いているところに座れた。
サウナを出たら掛け湯で汗を流し、水風呂へ。この往復を5セット回した。
水風呂|20℃の地下水、内湯や露天と違って塩素の匂いがしない
水風呂の温度計は20℃。壁の張り紙によると、水は100%地下水で、掛け流し。地下からくみ上げた水を、湯船に流し入れ続けている、という意味だ。
広さは、詰めて入れば4人くらい。座ると首まで浸かる深さで、注ぎ口からは水が勢いよく出ていた。
冷え方は優しい。毎回10分くらい浸かって冷やした。
それと、匂いだ。内湯も露天も塩素の匂いがしたのに、水風呂だけは塩素の匂いがまったくしなかった。
同じ渋川の花湯スカイテルメリゾートも「100%天然地下水掛け流し」の水風呂で、あちらは夏に入って体感23℃前後、こちらは秋の温度計で20℃。測り方も季節も違うので、並べるのは目安までにしておく。
外気浴|露天のベンチは、少しだけ

露天には屋根の下にベンチが二つあり、外気浴はここでできる。ととのい椅子のような専用の椅子はないが、ベンチは寝ようと思えば横になれる。
この日の私は、外気浴はそれほどしなかった。水風呂に10分浸かると、それで十分に冷えていた。
湯づかい|「生源泉かけ流し」の掲示と、塩素の匂い

館内には「生源泉かけ流し」の掲示があり、「源泉使用量 毎分325リットル」と書かれている。本文はこうだ。
地下から湧き出た源泉が空気に触れることなく浴槽に入るため”生”の温泉を味わうことができます。
掲示の説明は、くみ上げた温泉を一度も空気に当てずに湯船へ入れている、というものだ。公式サイトでは、この”生”の源泉かけ流しは露天風呂のことだと書かれている(「露天風呂では浴槽に入るまで空気に触れていない”生”の源泉かけ流し」)。
一方で、私の鼻は露天でも内湯でも塩素の匂いをとらえた。かけ流しかどうかと、塩素で消毒しているかどうかは別の話で、かけ流しの湯船を消毒していることもある。この日の私が分かったのは「匂いがした」ところまでだ。
加水・加温・循環・消毒の有無を書いた温泉利用状況の掲示は、私が見た範囲では見当たらなかった。公式サイトは、自家源泉を全浴槽に使っているとしたうえで、かけ流しと書いているのは露天風呂だけだ。なので、内湯がどんな湯づかいなのかは、この記事では書けない。
内湯と露天で湯の肌ざわりに違いがあるかも確かめたかったが、私の肌には区別がつかなかった。

泉質データ(平成9年の分析書)

館内に掲示されていた温泉分析書から転記する。分析終了は平成9年8月12日。採水場所の欄には「赤城村総合福祉センター室内飲泉所」とある。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 温泉名・源泉名 | 敷島温泉(源泉名:赤城の湯) |
| 泉質 | 単純温泉(弱アルカリ性低張性高温泉) |
| 泉温(採水時) | 43.2℃ |
| pH | 8.20(試験室) |
| 溶存物質(ガス性のものを除く) | 0.67g/kg |
| 成分総計 | 0.68g/kg |
| 主な成分(1kgあたり) | ナトリウムイオン 158mg、炭酸水素イオン 415mg、メタけい酸 66.0mg |
| 知覚的試験 | 無色透明 |
※平成9年(1997年)の分析書。泉温やpHは、いまの湯と違う可能性がある
単純温泉は、溶けている成分が1kgあたり1gに届かない、刺激の少ない温泉のこと。泉温が25℃以上あるので、成分は薄めでも環境省の分類で「療養泉」(病気の療養に使える温泉)に入る。
かっこの中の言葉は、pHが7.5〜8.5のややアルカリ寄りの帯に入る(弱アルカリ性・ここは8.2)、体の水分より成分が薄い(低張性)、湧いた時点で42℃以上ある(高温泉)、という意味だ。
表の3成分では、ナトリウムと炭酸水素イオンが多い、弱アルカリ性の湯だ。掲示には「美肌の湯」とも言われると書かれているが、これは呼び名であって、効果を確かめた話ではない。
館内とアクセス

玄関の横には「ユートピア赤城」のバス停があり、渋川市のデマンドバス(予約して呼ぶ乗り合いバス)「しぶのり」の乗降場所も兼ねている。利用には予約が必要と書かれていた。車なら関越道の赤城ICを使う。
館内には岩盤浴、休憩ラウンジ、レストランもある(公式サイト)。日曜の朝は空いていて、私はお風呂とサウナだけで出た。
注意点がひとつ。公式サイトによると、タトゥー(シールやペイントを含む)のある人は入浴できない。
まとめ|700円で、90℃のサウナと20℃の地下水を往復できる
向いている人 – テレビもロウリュもないサウナで、自分のペースで回したい人 – 20℃前後の優しい冷え方の水風呂に、長めに浸かりたい人
向かない人 – 100℃を超える高温サウナやロウリュを求める人 – 湯船に塩素の匂いがあると気になる人 – タトゥーのある人、現金を持ち歩かない人
私の物差しは水風呂だ。ここの水風呂は、塩素の匂いがしない20℃の地下水で、冷え方が優しい。5セット回しても、毎回10分浸かっていられた。それに700円で入れる。
▶ 道の駅 こもちから近い湯として、群馬パスポートの帰り湯|スタンプ35市町村×近くの温泉 にも載せている。
▶ 水源で選ぶ水風呂は 群馬の水風呂が尖った施設|源泉・地下水・シングル にまとめている。
▶ サウナのあとの昼ごはんは 川魚グルメ館くるま|湧水いわなの刺身定食を実食【渋川】 に書いている。
よくある質問
花湯ユートピア赤城にサウナと水風呂はある?
ある。私が入った日曜の朝は、サウナの温度計が90℃、水風呂の温度計が20℃だった。サウナは7人くらい入れる広さで、テレビとロウリュはない。
サウナは別料金?
別料金はかからない。入浴コース(大人は休日700円・平日600円)で、サウナと水風呂も使える(2026年11月時点)。
水風呂の水は何?
地下水100%の掛け流しをうたう張り紙が、水風呂の壁にあった。私が入ったときは、内湯や露天と違って塩素の匂いがしなかった。
花湯ユートピア赤城は源泉かけ流し?
館内の掲示には「生源泉かけ流し」とあり、公式サイトはこれを露天風呂のこととしている。私は露天でも内湯でも塩素の匂いを感じた。
泉質は?
平成9年の分析書では、単純温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)。泉温43.2℃、pH8.20。
クレジットカードは使える?
使えない。公式サイトのよくある質問に、電子マネー・クレジットカードとも使えず現金のみとある。
基本データ表
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設名 | 花湯ユートピア赤城(旧・敷島温泉ユートピア赤城。2025年3月にリニューアル) |
| 所在地 | 群馬県渋川市赤城町宮田850-3 |
| アクセス | 関越道 赤城ICから車。「ユートピア赤城」バス停あり |
| 営業時間 | 10:00〜23:00(最終入館22:30)・年中無休(メンテナンス休館あり) |
| 料金 | 大人 休日700円・平日600円/小人 休日350円・平日300円/タオルセット250円(2026年11月時点) |
| 支払い | 現金のみ |
| サウナ | 温度計90℃・7人ほど・テレビなし・ロウリュなし(訪問時) |
| 水風呂 | 温度計20℃・地下水100%の掛け流し(張り紙より・訪問時) |
| 泉質 | 単純温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)※平成9年分析 |
| 源泉 | 敷島温泉(源泉名:赤城の湯) |
| 注意 | タトゥー不可 |
| 公式 | https://yutopia-akagi.com/ |



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