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群馬のにごり湯 日帰り|乳白と茶褐色、濁りの正体は違う

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群馬で「にごり湯」を探すと、だいたい万座か草津の名前が出てきます。白い湯、硫黄のにおい、山の上。

ただ、群馬の濁り湯はそれだけではありません。伊香保の石段街のまんなかにも、下仁田の山あいにも、色のついた湯があります。しかも色が違う。乳白ではなく、茶褐色です。

そして面白いのは、その濁りの正体が同じではないことです。

この記事では、実際に入って色を確かめた湯だけを、濁りの正体ごとに並べます。数値はすべて現地の温泉分析書(掲示)から拾ったものです。

なお草津は源泉ごとに色が違います。白旗のようにはっきり白濁しやすい源泉もあれば、湯畑源泉(千代の湯)のようにほぼ透明な湯もある。「草津の湯はこの色」と一つに括れないので、この記事の「常時濁る湯」の枠には入れていません。硫黄の濃さで比べたい方は群馬の硫黄泉 日帰り比較へどうぞ。

万座温泉 豊国館の湯口。落ちてくる源泉は透明で、乳白色の湯船に吸い込まれていく
湯口から落ちる源泉は透明。それが乳白色の湯船に吸い込まれていく(万座 豊国館)

先に整理:「濁り=硫黄」ではない

にごり湯というと硫黄泉を思い浮かべますが、濁りを作っているものは湯によって違います。常時濁っている湯にかぎると、当ブログで実際に入って分析書を確認した範囲では大きく2種類でした。

① 乳白色 = 硫化水素(硫黄)

万座の湯がこれです。豊国館の遊離硫化水素は 49.7 mg/kg。群馬でも屈指の濃さです。硫化水素(温泉に溶けた硫黄成分のガス。卵が腐ったようなにおいのもと)が空気に触れて細かい硫黄の粒になり、光を散らして白く見えます。

② 茶褐色 = 鉄の酸化

伊香保の「黄金の湯」がこれです。鉄(II)イオン(湯に溶けている状態の鉄)が 7.23 mg/kg 含まれていて、空気に触れると酸化して茶色くなります。泉質でいう硫黄は含みません(遊離硫化水素 0.00 mg/kg)。つまり伊香保の濁りに硫黄は関係していません。

下仁田の清流荘も茶色い湯ですが、こちらは鉄(II)イオン 5.83 mg/kg に加えて遊離二酸化炭素が 1,120 mg/kg と多く、二酸化炭素泉(炭酸ガスを多く含む療養泉)の基準を満たしています。同じ茶色でも、伊香保とは成り立ちが違います。

もうひとつ:濁りは「湯船で」生まれている

冒頭の写真をもう一度見てください。豊国館の湯口から落ちてくる源泉は、透明です。それが乳白色の湯船に吸い込まれていく。

濁りは湯そのものが持っている色ではなく、空気に触れてから生まれる変化なんです。だから同じ湯でも、湯口と浴槽で色が違う。このことは後半の番外編でもう一度出てきます。

※ 泉質や成分の話は「そういう成分が入っている」という事実の紹介です。効能や美肌効果を保証するものではありません。

乳白色のにごり湯|硫化水素が作る白

万座温泉は標高1,800m。群馬の硫黄泉のなかでも、湯の白さと硫化水素の濃さが際立つエリアです。

万座温泉 豊国館|遊離硫化水素49.7mgの混浴大露天(800円)

泉質は酸性・含硫黄-ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉(硫化水素型)、pH 2.2。遊離硫化水素は先述の 49.7 mg/kg で、この記事のなかでも突出しています。

見どころは深さ1mの混浴大露天(約30人サイズとされます)。湯船の白さと、黒い岩に付いた白い析出結晶(温泉成分が固まって沈着したもの)のコントラストが、そのまま湯の濃さの証拠になっています。

万座温泉 豊国館の混浴大露天。乳白色の湯に朝の霧がかかる
深さ1mの混浴大露天。朝の霧で対岸がかすむ

日帰り入浴800円。湯治宿らしい飾らない造りで、日帰りでも長居できる雰囲気です。

▶ 万座温泉 豊国館の詳細レポート

万座温泉 湯の花旅館|青白く濁る総木造の湯小屋(1,000円)

同じ万座でも、こちらは酸性-含硫黄-マグネシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉、pH 2.5。遊離硫化水素 41.8 mg/kg で、豊国館よりわずかに穏やかです。

総木造の湯小屋にある内湯「延寿の湯」は、青みがかった白。同じ乳白でも、豊国館の露天とは表情が違います。日本で唯一というサルノコシカケ(キノコ)を沈めた薬湯槽があるのもここです。

万座温泉 湯の花旅館の内湯「延寿の湯」。総木造の湯小屋に青白く濁った源泉が満ちる
総木造の湯小屋。青白く濁った源泉が満ちる内湯「延寿の湯」

日帰り入浴1,000円。石組みの混浴露天「月見岩の露天風呂」からは山並みが見えます。

▶ 万座温泉 湯の花旅館の詳細レポート

⚠️ 万座の2湯はどちらも pH 2台の酸性泉です。環境省の泉質別禁忌症では、酸性泉・硫黄泉(同じ禁忌症)として皮膚・粘膜の過敏な方、高齢者の皮膚乾燥症が挙げられています。長湯を避け、気になる場合は上がり湯で流してください。

▼ 万座温泉に泊まって、朝いちばんの乳白に入る

豊国館・湯の花旅館はどちらも湯治宿として宿泊できます。日の出前や夜の乳白は、泊まった人だけの時間帯です。

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茶褐色のにごり湯|鉄の酸化が作る茶色

こちらは硫黄ではありません。湯に溶けた鉄が空気に触れて酸化し、茶色くなったものです。

伊香保「黄金の湯」|Fe²⁺7.23mgの茶色

伊香保温泉の「黄金の湯」は、複数の源泉を混ぜた総合湯を各施設が分けて引いています。つまり丸本館も石段の湯も伊香保露天風呂も、湯そのものは同じ。分析値も pH 6.4・鉄(II)イオン 7.23 mg/kg・メタけい酸 181 mg/kg で共通です。

遊離硫化水素は 0.00 mg/kg=硫化水素は検出されていません。それでもはっきり茶色く濁ります。「にごり湯=硫黄」ではない、といちばん分かりやすく示してくれるのがこの湯です。

伊香保温泉 丸本館の浴室全景。茶色のにごり湯とベージュのタイル張り
伊香保「黄金の湯」の茶色。硫黄ではなく鉄の酸化による色(丸本館)

日帰りで入れるのは、源泉地に近い順に伊香保露天風呂(600円・洗い場なし)、丸本館(500円・電話予約制・シャワー2基)、石段の湯(800円・カラン約6か所の洗い場)の3湯。同じ湯でも、源泉地から約2km引いている石段の湯は訪問した日は色が薄く、同じ日に入った源泉地の露天は茶褐色が濃かった。酸化の進み具合で表情が変わる湯です。

3湯の湯づかいの掲示・料金・駐車場・1日で回る順番は、伊香保 黄金の湯 日帰り3湯|露天・共同浴場・宿の湯の違いに分けてまとめました。

なお、鉄(II)イオン 7.23 mg/kg は療養泉の「含鉄泉」基準(総鉄20 mg/kg以上)には届きません。色は出るけれど、泉質名としての含鉄泉ではない、という位置づけです。分析書の知覚試験(分析した時点での見た目・におい・味の記録)は「無色透明・僅かに茶色の浮遊物あり」。あの茶色は、分析書には載っていないのです。

下仁田温泉 清流荘|鉄+二酸化炭素の茶色(1,000円)

同じ茶色でも、こちらは成り立ちが違います。泉質は含二酸化炭素-カルシウム・ナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉、pH 6.0。鉄(II)イオン 5.83 mg/kg に加えて、遊離二酸化炭素が 1,120 mg/kg。二酸化炭素泉(炭酸ガスを多く含む療養泉)の基準1,000 mg/kg を満たしています。

源泉は13.7℃の冷鉱泉。露天は加温した湯船と、源泉そのままの槽(約19℃)の2槽構成ですが、茶色いのは源泉そのままの冷たい槽のほうです。加温槽は循環ろ過を通すので、酸化して茶色くなった鉄分が漉し取られているとみられます(施設に確認は取れていません)。同じ源泉なのに、槽によって色が違う。濁りは湯船の使い方しだいでも変わるわけです。

ただしこの茶色は透明感のある茶色で、白く濁るタイプではありません。岩肌を流れる源泉のまわりには、茶褐色の析出物がびっしり付いています。

湯づかいも正直に書いておきます。清流荘の加温槽は加温あり・一部循環ろ過あり・塩素消毒あり(源泉が13.7℃と低く、湧出量も少ないため。消毒は県の行政指導による)。厳密には「源泉かけ流し」ではありません。この記事の10湯のなかで、かけ流しでないのは清流荘・相間川・はまゆう山荘の3湯です。源泉そのままの槽は文字どおり手を加えていない冷たい源泉で、茶色いのもこちらです。

下仁田温泉 清流荘の露天。岩肌を流れる源泉と茶褐色の析出物
岩肌を流れる源泉と茶褐色の析出物(下仁田温泉 清流荘)

源泉槽は長く浸かるには冷たすぎますが、露天で湯から上がって体を冷ますのが好きな身には、この「温→冷」を一か所で完結できる構成が面白い湯でした。

日帰りは露天風呂のみで1,000円。竹林と岩組みに囲まれた露天で、男湯が「仙境の湯」、女湯が「白玉の湯」です。

▶ 下仁田温泉 清流荘の詳細レポート

相間川温泉 ふれあい館|濃すぎて循環にせざるを得ない茶色(520円)

高崎市倉渕町。泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物強塩泉で、溶存物質は23.1 g/kg。高張性(10 g/kg以上=人の体液より濃い側)の2倍以上あり、私がこれまで入って分析書を確認できた群馬の湯では最も濃い部類です。内湯・露天とも茶色く濁り、湯面には油膜のようなものが浮いていました。

分析値の鉄(II)イオンは 11.6 mg/kg。含鉄泉を名乗る基準(総鉄20 mg/kg)には届きませんが、この茶色の説明にはなりそうです。露天の岩は、湯が当たっているところだけ析出物が白くこびりつき、当たっていないところは素の岩の色のまま。境目がはっきり分かれていました。

この湯も源泉かけ流しではありません。加水・加温・循環・消毒の4項目すべてに該当します。ただし掲示の循環欄がふつうと違っていて、「かけ流しだけでは浴槽に温泉成分が沈殿し淀みます」と、濃度そのものを理由として書いています。濃い湯だからこそかけ流しにできない、という因果が掲示の逐語で読める珍しい一軒です。

掲示にはもうひとつ、「なお、当温泉=相間川温泉は、7分以上は入らないでください」という一文があります。入浴時間の上限を数字で切っている掲示は、群馬でほかに見た記憶がありません。

▶ 相間川温泉ふれあい館の詳細レポート

はまゆう山荘(倉渕川浦温泉)|含鉄泉を名乗れる茶色(570円)

同じ倉渕町の、さらに奥。ここの鉄(II)イオンは 57.1 mg/kg。含鉄泉を名乗る基準(総鉄20 mg/kg)の約2.9倍で、泉質名は含鉄(Ⅱ)-ナトリウム・カルシウム-塩化物冷鉱泉です。内湯の湯は茶褐色に濁り、黒い石の湯口はオレンジ色の鉄析出でコーティングされていました。

相間川と比べると面白くて、溶存物質は6.6 g/kgと相間川の3割以下。茶色は濃いのに、浴感は色の割にさっぱりしています。濁りの濃さと成分の濃さは別物だ、というのがこの2湯を比べると分かります。湯口からは21.5℃の冷たい源泉がそのまま注がれていて、鉄の匂いを確かめられます。この湯も源泉かけ流しではありません(掲示に加水・加温・循環ろ過・塩素の記載あり)。

▶ はまゆう山荘の詳細レポート

番外:濁りは、その湯の「固定の色」ではない

ここまで濁りの正体を成分で分けてきましたが、実際に何度か通うと、そう単純でもないことに気づきます。同じ湯でも、日によって濁ったり濁らなかったりするからです。

鹿沢温泉 とべの湯|台風の翌日だけ、茶褐色に濁っていた(600円)

鹿沢温泉のとべの湯は、マグネシウム・ナトリウム-炭酸水素塩温泉(pH 6.73)。遊離硫化水素は 0.0 mg/kg。内湯は石を組んだ底が湯を通して見えるほど澄んでいて、その澄んだ湯に茶色い湯の花が舞っている——という湯です。

ところが同じ日の露天は、まるで表情が違いました。全体が茶褐色に濁り、湯の花がたくさん舞っている。受付の方に聞くと、台風の影響でこの日はとくに湯の花が多く出ているとのこと。湯量もいつもより少なく、ぬるめでした。

鹿沢温泉 とべの湯の露天。台風のあとで全体に茶褐色に濁っている
台風のあとの露天。全体に茶褐色に濁り、湯量も少なめだった(鹿沢温泉 とべの湯)

つまりこれは「にごり湯」ではなく、その日の状態です。狙って出会えるものではないぶん、当たった日は得をした気分になります。

▶ 鹿沢温泉 とべの湯の詳細レポート

半出来温泉 登喜和荘|浴槽では白濁、でも分析書は「無色澄明」(500円)

こちらはもっと不思議です。嬬恋の登喜和荘はナトリウム・カルシウム-塩化物温泉(pH 7.1)。硫黄も鉄も、濁りの原因になる成分はほとんど入っていません。

それなのに、湯船の湯は薄く白濁して見えます。一方で湯口から出てくる湯は透明。そして分析書の知覚試験(分析した時点での見た目・におい・味の記録)を見ると、「無色澄明」と書かれています。

半出来温泉 登喜和荘の内湯全景。湯と成分で黒く色づいた浴槽
内湯全景。湯と成分で黒く色づいた浴槽、窓の外には緑(半出来温泉 登喜和荘)

湧いた瞬間は透明で、空気や温度に触れて成分が変化し、浴槽で白く見えている——という順番だと思われます。冒頭で見た豊国館の「湯口は透明、湯船は乳白」と、原因になる成分は違うのに同じパターンが起きているわけです。

分析書に「無色澄明」と書いてあっても、浴槽が透明とは限らない。 温泉分析書は源泉の性質を記録したもので、湯船で目にする色とは別物なんだ、というのが実際に入って分かったことでした。

▶ 半出来温泉 登喜和荘の詳細レポート

にごり湯の色と正体(早見表)

湯エリア色濁りの正体/備考pH日帰り
万座 豊国館嬬恋乳白遊離硫化水素 49.72.2800円
万座 湯の花旅館嬬恋青みがかった白遊離硫化水素 41.82.51,000円
伊香保 丸本館渋川茶褐色鉄(II) 7.236.4500円
伊香保 石段の湯渋川茶褐色(日により薄い)鉄(II) 7.23(同じ総合湯)6.4800円
伊香保露天風呂渋川茶褐色鉄(II) 7.23(同じ総合湯)6.4600円
下仁田 清流荘下仁田茶色(源泉槽のみ)鉄(II) 5.83+遊離CO₂ 1,1206.01,000円
相間川温泉 ふれあい館高崎・倉渕茶褐色鉄(II) 11.6/溶存23.1g/kgの強塩泉。かけ流しではない6.8520円
はまゆう山荘高崎・倉渕茶褐色鉄(II) 57.1/含鉄泉。かけ流しではない7.0570円
鹿沢 とべの湯(番外)嬬恋内湯は澄明/露天は日により茶褐色台風後に湯の花で濁った日あり6.73600円
半出来 登喜和荘(番外)嬬恋浴槽で薄く白濁分析書の知覚試験は「無色澄明」7.1500円

※ 下2湯は「常時は濁らないが濁ることがある」番外枠です。かけ流しでないのは清流荘・相間川・はまゆう山荘の3湯(清流荘は加温槽が循環ろ過・塩素消毒あり)。他7湯はかけ流しで、うち石段の湯は引き湯・加温、豊国館の露天は加水あり、丸本館は冬季加温あり。成分値の単位はいずれも mg/kg。料金は各記事の訪問時点(2026年5〜8月)のものです。最新の料金・営業時間は各施設にご確認ください。

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この記事の10湯のうち、万座2湯・鹿沢・半出来の4湯は嬬恋村、伊香保の3湯は渋川市、清流荘は下仁田町、相間川とはまゆう山荘は高崎市にあります。嬬恋村は出荷量日本一の高原キャベツ、渋川市は伊香保の温泉まんじゅうや水沢うどんが返礼品に並びます。

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よくある質問(FAQ)

Q. にごり湯は硫黄泉のことですか?

A. いいえ。乳白色の湯は硫化水素(硫黄成分)によるものですが、茶褐色の湯は鉄の酸化によるものです。伊香保の「黄金の湯」は遊離硫化水素 0.00 mg/kg=泉質でいう硫黄は含みませんが、鉄(II)イオン 7.23 mg/kg が空気に触れて酸化するため、はっきり茶色く濁ります。

Q. 濁っている湯ほど成分が濃いのですか?

A. 必ずしもそうではありません。伊香保の鉄(II)イオン 7.23 mg/kg は、療養泉の「含鉄泉」基準(総鉄20 mg/kg以上)に届かない量です。それでも色ははっきり出ます。見た目の濃さと成分量は別の話として読んでください。

Q. にごり湯は、いつ行っても濁っていますか?

A. 湯によります。万座のようにほぼ常時濁っている湯もあれば、伊香保のように空気に触れた酸化の進み具合で濃淡が変わる湯もあります(源泉地から約2km引く石段の湯は、訪問日は色が薄めでした)。鹿沢温泉 とべの湯のように、台風のあとで湯の花が多く出た日だけ茶褐色に濁ることもあります。半出来温泉 登喜和荘のように、分析書の知覚試験は「無色澄明」なのに浴槽では薄く白濁して見える湯もあります。下仁田温泉 清流荘のように、同じ源泉でも源泉そのままの槽は茶色く、循環ろ過を通す加温槽は透明、と槽によって違う例もあります。

Q. 肌が弱いのですが、にごり湯に入っても大丈夫ですか?

A. 濁っているかどうかより pH のほうが目安になります。万座の2湯は pH 2台の酸性泉で、環境省の泉質別禁忌症では酸性泉・硫黄泉(同じ禁忌症)として皮膚・粘膜の過敏な方、高齢者の皮膚乾燥症が挙げられています。pHだけで見れば伊香保(6.4)・清流荘(6.0)は中性域です。ただし清流荘の加温槽は塩素消毒があるため、塩素が苦手な方は源泉そのままの槽(約19℃と冷たいので足元から)で様子を見てください。心配な場合は長湯を避け、上がり湯で流してください。

Q. 群馬で日帰りできる乳白色のにごり湯はどこですか?

A. 万座温泉の2湯です。豊国館(日帰り800円・深さ1mの混浴大露天)と湯の花旅館(日帰り1,000円・総木造の湯小屋「延寿の湯」)。どちらも遊離硫化水素が40 mg/kg を超える濃い硫黄泉です。

Q. 群馬で茶色いにごり湯はどこですか?

A. 伊香保温泉の「黄金の湯」を引く3湯(丸本館500円・石段の湯800円・伊香保露天風呂600円)、下仁田温泉 清流荘(1,000円)、高崎市倉渕町の相間川温泉 ふれあい館(520円)とはまゆう山荘(570円)です。伊香保は鉄(II)イオン 7.23 mg/kg が酸化した茶褐色、清流荘は鉄 5.83 mg/kg の酸化による茶色です(遊離二酸化炭素 1,120 mg/kg を含む炭酸の冷鉱泉ですが、色そのものは鉄由来)。

まとめ|色で選ぶと、群馬の温泉は広がる

「にごり湯」で括ってしまうと万座と草津の話で終わってしまいますが、色の正体で分けると、伊香保の石段街も下仁田の山あいも同じ地図に載ってきます。

  • 乳白が見たいなら万座 — 硫化水素の濃さは群馬でも突出しています
  • 茶褐色なら伊香保・下仁田・倉渕 — 鉄の色。伊香保は同じ湯を3湯が引いています
  • そして濁りは固定ではない — 湯口では透明で、湯船で色がつく。日によっても変わります

濁りの正体を知ってから入ると、湯口をのぞく時間が少し長くなります。

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