3秒でわかる総括
本表47湯のpHは 1.7〜9.5、泉温は 13.7℃〜94.6℃、溶存物質は 150〜約14,590 mg/kg。
メタけい酸トップ:草津 無料共同浴場(240.6 mg/kg・次点は鹿沢 紅葉館240・伊香保枠は丸本館181)/ アルカリ最強:釈迦の霊泉(pH 9.5)/ 酸性最強:草津 大滝乃湯(万代鉱源泉 pH 1.7)/ 濃さ最高:八千代 芹の湯(約14,590 mg/kg・高張性冷鉱泉)/ 泉温最高:草津 大滝乃湯(万代鉱源泉 94.6℃・加水なしで入れる最高は万座 豊国館 74.5℃)/ 湯使い5項目すべて掲示「該当なし」の完全かけ流し:大峰館・長生館・応徳温泉 くつろぎの湯・旅館うめや・幡谷温泉 ささの湯。
「源泉かけ流し」とパネルに書いてあっても、お湯の中身は数字を読まないと分かりません。本記事は、筆者が群馬県内の温泉を実地で訪問し、現地で成分表を撮影・記録できた47湯を扱う一次データ集です。
最終更新:2026-08-22(47湯まで拡張+ランキング全面更新。溶存物質トップ=八千代 芹の湯 約14,590(高張性冷鉱泉)、最強酸性=草津 万代鉱源泉 pH1.7、メタけい酸最高=草津 無料240.6・鹿沢 紅葉館240・大滝乃湯236.6、泉温最高=万代鉱94.6℃。詳しい変更履歴は記事末尾の「更新履歴」へ)。新しい湯に入って成分表が取れるたびに更新します。
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- 🏆 pH 最高:釈迦の霊泉 9.5(強アルカリ性)
- ⭐ メタけい酸 最高:草津 無料共同浴場 240.6・鹿沢 紅葉館 240・大滝乃湯 236.6 mg/kg(さらに草津町公式の万代鉱源泉分析では 528.3 と群を抜く。大滝乃湯の内湯掲示は227.4/伊香保 丸本館は 181)
- 🔥 泉温 最高:草津 万代鉱源泉 94.6℃(次いで王湯 75.3℃/加水なしで入れる最高は万座 苦湯 74.5℃)
- 💎 溶存物質 トップ:八千代温泉 芹の湯 約14,590 mg/kg(下仁田・高張性の炭酸冷鉱泉/次点 半出来 登喜和荘 4,954)
- 💎 重曹食塩泉型の濃い湯:砦乃湯 1,744 mg/kg(安中)
- 🌊 単一成分は薄くても “効く” 湯:釈迦の霊泉(組合せで効く論点)
- 🛁 湯使い純度:大峰館・長生館・応徳温泉・うめや・ささの湯(5項目すべて掲示「該当なし」)
- 🏟 同じ源泉・違う湯使い:沢渡温泉 共同浴場(300円) vs 龍鳴館(700円)
- 🎙️ 自宅ブレンド派の供給源:沢渡 共同浴場(10L 200円)・釈迦の霊泉(4L持ち帰り無料)
- 群馬の温泉をpH(アルカリ性)が高い順で見る【実測ランキング】
- よくある質問(FAQ)
- 次に訪問したい群馬の温泉(本表に含まれていない名湯)
- 更新履歴
群馬の温泉、結局どこに行けばいい?(簡易比較ガイド)
まずは温泉選びの参考になる5項目に絞った早見表をどうぞ。詳しい泉質データや化学的な読み解きは、後半の「マニア向けセクション」にあります。
| 温泉名 | エリア | pH | メタけい酸 (mg/kg) | 日帰り料金 |
|---|---|---|---|---|
| 砦乃湯 とりでのゆ | 安中・松井田 | 8.0 | 54.6 | 800円 |
| 丸本館 黄金の湯 まるもとかん | 伊香保 | 6.4 | 181 | 500円 |
| 伊香保露天風呂 いかほ ろてんぶろ | 伊香保 | 6.4 | 181 | 600円 |
| 石段の湯 いしだんのゆ | 伊香保 | 6.4 | 181 | 800円 |
| 南郷温泉しゃくなげの湯 | 利根・沼田 | 9.37 | 56.5 | 800円 |
| 御夢想の湯 | 四万温泉 | 8.7 | 50.8 | 無料 |
| 上の湯 | 四万温泉 | 7.2 | 104 | 無料 |
| 河原の湯 | 四万温泉 | 6.5 | 142 | 無料 |
| 山ばと 滝見の湯 | 四万温泉 | 8.76 | 49.5 | 2,200円 |
| 釈迦の霊泉 (冷鉱泉) | みなかみ | 9.5 ⭐ | 54.7 | 1,500円 |
| 大峰館 おおみねかん | みなかみ・上牧 | 7.72 | 49.2 | 1,000円 |
| 長生館 野天風呂 ちょうせいかん | みなかみ・猿ヶ京 | 7.6 | 54.3 | 500円 |
| 沢渡温泉 共同浴場 さわたり | 中之条・沢渡 | 8.32 | 64.3 | 300円 |
| 沢渡温泉 龍鳴館 りゅうめいかん | 中之条・沢渡 | 8.32 | 64.3 | 700円 |
| 応徳温泉 くつろぎの湯 おうどく | 中之条・六合 | 8.1 | 74.2 | 500円 |
| 川原湯温泉 王湯 かわらゆ おうゆ | 長野原・八ッ場 | 7.41 | 88.3 | 500円 |
| 万座温泉 豊国館 まんざ | 万座・嬬恋 | 2.2 | 158.7 | 800円 |
| 半出来温泉 登喜和荘 はんでき | 嬬恋 | 7.1 | 148.9 | 500円 |
| 川場温泉 悠湯里庵 かわば | 川場村 | 9.1 | 60.6 | 1,100円 |
| 湯宿温泉 湯本館 ゆもとかん | みなかみ・湯宿 | 8.3 | 64.2 | 600円 |
| 湯宿温泉 太陽館 たいようかん | みなかみ・湯宿 | 8.0 | 60.6 | 700円 |
| 天狗の湯きむら苑 てんぐのゆ きむらえん | みなかみ・水上 | 7.6 | 43.7 | 1,000円 |
| 草津 大滝乃湯 おおたきのゆ | 草津 | 2.1/1.7 | 236.6 | 1,200円 |
| 草津 無料共同浴場 むりょうきょうどうよくじょう | 草津 | 約2.1 | 240.6 ⭐ | 無料 |
| 温泉農家民宿はしば はしば | みなかみ・猿ヶ京 | 7.8 | 74.5 | 550円 |
| 鈴森の湯 すずもりのゆ | みなかみ・仏岩 | 8.2 | 29.9 | 900円 |
| 清流荘 せいりゅうそう | 下仁田 | 6.0 | 55.1 | 1,000円 |
| 八千代温泉 芹の湯 せりのゆ | 下仁田 | 6.51 | 43.7 | 800円 |
| まえばし駅前 ゆ〜ゆ ゆ〜ゆ | 前橋 | 7.46 | 58.4 | 平日900円 |
| 湯都里 ゆとり | 高崎・京ヶ島 | 7.7 | 64.1 | 平日980円 |
| 老神温泉 東秀館 とうしゅうかん | 沼田・老神 | 8.44 | 61.0 | 1,000円 |
| ぎょうざの満洲 東明館 とうめいかん | 沼田・老神 | 8.4 | 65.0 | 700円 |
| 天野屋 あまのや(水上温泉 旧湯) | 利根・みなかみ | 7.6 | 42.8 | 500円 |
| 鹿沢温泉 紅葉館 こうようかん(雲井の湯) | 嬬恋・鹿沢 | 6.7 | 240 | 500円 |
| 月夜野温泉 三峰の湯 みつみねのゆ(みなかみ町営) | みなかみ・月夜野 | 9.0 | 38.6 | 600円(町外) |
| 高崎中尾温泉 天神の湯 てんじんのゆ | 高崎(前橋IC) | 7.69 | 44.6 | 950円〜 |
| 幡谷温泉 ささの湯 ささのゆ | 利根・片品 | 8.7 | 29.2 | 750円 |
| 花湯スカイテルメリゾート 旧スカイテルメ渋川 | 渋川 | 7.60 | 72.2 | 750〜850円 |
| 群馬温泉 やすらぎの湯 やすらぎのゆ | 高崎 | 7.80 | 59.2 | 800〜950円 |
| 大塚温泉 金井旅館 おおつかおんせん かないりょかん | 中之条 | 8.6 | 42.6 | 400円 |
| 老神温泉 石亭旅館 せきてい | 沼田・老神 | 8.5 | 63.0 | 1,000円 |
| 天然温泉 安眠の湯 あんみんのゆ | 太田(イオンモール太田隣) | 7.9 | 19.0 | 850円〜 |
| 地蔵温泉 ゆに〜いく ゆにーいく | 沼田 | 8.40 | 37.3 | 850〜1,000円 |
| 旅館うめや 片品温泉 釈迦の湯 | 利根・片品 | 9.04 | 73.0 | 800円 |
| 老神温泉 伍楼閣 ごろうかく | 沼田・老神 | 8.1 | 49.2 | 1,000円 |
| 根古屋乃湯(根古屋城温泉) ねごやのゆ | 東吾妻 | 8.1 | 121.8 | 400円 |
| 尻焼温泉 星ヶ岡山荘 ほしがおかさんそう | 中之条・六合(尻焼) | 7.9 | 56.2 | 900円 |
迷ったらこう選ぶ(用途別の3秒ガイド)
- ツルツル・とろみで選ぶ → 南郷温泉 (pH 9.37)、釈迦の霊泉 (pH 9.5・とろみ系)
- 刺激・強酸性で選ぶ(酸性硫黄泉) → 草津 無料共同浴場 (無料・pH2.1の強酸性硫黄)、草津 大滝乃湯 (合わせ湯・万代鉱 pH1.7/1,200円)、万座 豊国館 (pH2.2の乳白色硫黄・混浴露天)
- 湯使い純度で選ぶ(5項目掲示クリア) → 大峰館 (1,000円)、長生館 野天風呂 (500円)、応徳温泉 くつろぎの湯 (500円)、旅館うめや (800円)、幡谷温泉 ささの湯 (750円)
- とにかく安く本物に入る → 沢渡 共同浴場 (300円・本表内最安)、四万 共同浴場3湯 (無料・全湯療養泉)、伊香保 丸本館 (500円)
- 成分濃度で選ぶ(療養泉トップ層) → 八千代 芹の湯 (約14,590)、半出来 登喜和荘 (4,954)、河原の湯 (2,040・無料⭐)、砦乃湯 (1,744)、大峰館 (1,559)、上の湯 (1,516)
- 個別の特殊枠 → 熱湯派は 河原の湯 (63.6℃・無料)/飲泉できる冷鉱泉は 釈迦の霊泉 (4L持ち帰り無料)/総檜の独湯は 沢渡 龍鳴館 (700円)
数字の見方ざっくり3行
- pH:9以上=ツルツル感(皮脂を乳化。ただし成分が極端に薄い湯では体感は弱く、とろみ止まりのことも)/6〜7=刺激なし/3未満=ピリピリ(草津・万座系)
- メタけい酸:50 mg/kg超で慣用的に「美肌の湯」(「天然の美容液」と呼ばれる成分)
- 湯使い:「完全かけ流し」は加水・加温・循環ろ過・入浴剤添加・消毒の5項目すべて該当なしのこと(温泉成分等掲示基準)
もっと詳しい泉質データ(陽イオン・陰イオン組合せ、療養泉基準、特筆成分など)と、化学的な読み解きは 後半の「マニア向けセクション」にあります。
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個別レポート
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- 幡谷温泉 ささの湯|片品村の純温泉A・pH8.7のぬる湯を朝7時からかけ流し 750円
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- 群馬温泉 やすらぎの湯(高崎)|淡黄色モール系・炭酸水素イオン1,074mgの重曹優勢。天神の湯と同泉質で対照的な併用かけ流し
- 大塚温泉 金井旅館|中之条の32.8℃自噴ぬる湯・源泉槽は掲示裏付けの完全非加熱かけ流し 400円
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- 尻焼温泉 星ヶ岡山荘(中之条・六合)|温泉利用証に「完全放流式・加温なし」・55.6℃の硫酸塩・塩化物温泉を加水だけで内湯と野天へ・900円
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━━━ ここから先はマニアックな話です ━━━
フル比較表・鉱泉分析法指針に準拠した解説・FAQ
温泉化学・泉質マニア向けの詳細データセクション
ここから先は、温泉化学・balneology に踏み込んだ詳細セクションです。陽イオン×陰イオンの組合せ、療養泉の2基準、湯使いの内訳、各湯の特筆成分まで一気に読み解きます。
▼ 読む前に:単位と用語の早見
- 陽イオン略記:Na=ナトリウム / Ca=カルシウム / Mg=マグネシウム / Fe²⁺=鉄(II)
- 陰イオン略記:HCO3⁻=炭酸水素 / SO4²⁻=硫酸 / Cl⁻=塩化物
- 単位:mg/kg に統一(1,000 mg/kg = 1.0 g/kg)
- 療養泉:環境省の鉱泉分析法指針で、泉温25℃以上・溶存物質1,000 mg/kg以上・特定成分のいずれかを満たす温泉(泉質名と適応症が付くのはこの区分だけ)
- 単純温泉:溶存物質1,000 mg/kg未満 かつ 泉温25℃以上(泉温の基準で療養泉に該当する泉質名)
- 温泉法上の温泉(療養泉非該当):温泉法の温泉成分は満たすが療養泉基準に達せず、泉温25℃未満のため単純温泉にも当たらない温泉(療養泉としての泉質名なし)。本表では釈迦の霊泉が該当
群馬県内には数百の温泉があり、本表に含まれない名湯(川中・法師・宝川など)もまだあります。「群馬全体ランキング」ではなく、「実地47湯のなかで何が見えるか」という限定スコープでお読みください。
群馬 源泉かけ流し pH・メタけい酸・湯使い 完全比較表(実地47湯・11列フル版)
| 温泉名 | エリア | 泉温 | pH | 泉質(陽-陰イオン) | メタけい酸 (mg/kg) | 特筆成分 (mg/kg) | 溶存物質 (mg/kg) | 湯使い | 日帰り料金 | 宿泊予約 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 砦乃湯 とりでのゆ | 安中・松井田 | 40.8℃ 内湯ぬる湯39.1℃ | 8.0 弱アルカリ性 | Na-HCO3・Cl ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物温泉 (重曹食塩泉) | 54.6 | HCO3⁻ 959 | 1,744 療養泉 | 内湯:完全かけ流し 露天:加温あり 加水・循環・消毒なし | 800円 | — |
| 丸本館 黄金の湯 まるもとかん | 伊香保 | 41.2℃ | 6.4 中性 | Ca・Na-SO4・HCO3・Cl カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物温泉 (黄金の湯・総合湯) | 181 | Fe²⁺ 7.23 伊香保 集中管理源泉 合計 4,627 L/分(街全体) | 1,180 療養泉 | かけ流し 冬季加温 | 500円 | — |
| 伊香保露天風呂 いかほ ろてんぶろ | 伊香保 源泉地 | 41.2℃ 総合湯/露天43.5℃ | 6.4 中性 | Ca・Na-SO4・HCO3・Cl カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物温泉 (黄金の湯・総合湯) | 181 | Fe²⁺ 7.23 黄金の湯 総合湯(丸本館と同源泉) SO4²⁻ 284/HCO3⁻ 275/Cl⁻ 146 成分総計1.36g/kg | 約1,180 療養泉 | 100%源泉かけ流し 循環・消毒なし 源泉地直結 | 600円 | — |
| 石段の湯 いしだんのゆ | 伊香保 石段街 | 41.2℃ 総合湯/引き湯・体感40℃ | 6.4 中性 | Ca・Na-SO4・HCO3・Cl カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物温泉 (黄金の湯・総合湯) | 181 | Fe²⁺ 7.23 黄金の湯 総合湯(丸本館と同源泉) 約2km引き湯 洗い場・休憩室あり | 約1,180 療養泉 | 源泉かけ流し 引き湯・加温・注し湯あり 循環なし | 800円 (渋川市民500円) | — |
| 南郷温泉 しゃくなげの湯 なんごうおんせん | 利根・沼田 | 55.4℃ 利用施設43℃ | 9.37 アルカリ性 (慣用:強アルカリ性) | アルカリ性 単純温泉 | 56.5 | F⁻ 12.9 フッ素含有 Cl⁻ 60.5 | 420 単純温泉 | かけ流し 加温あり | 800円 | — |
| 御夢想の湯 ごむそうのゆ | 四万温泉 | 48.8℃ | 8.7 アルカリ性 | Ca・Na-SO4 カルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉 | 50.8 | SO4²⁻ 652 混合泉 (湯の泉・山陽の湯・御夢想の湯) | 1,070 療養泉 | かけ流し 共同浴場 | 無料 | — |
| 上の湯 かみのゆ (塩の湯) | 四万温泉 | 60.9℃ | 7.2 中性 | Na・Ca-Cl・SO4 ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉 | 104 | HBO2 35.1 メタほう酸を多く含む (温泉判定基準5を超過) | 1,516 療養泉 | かけ流し 共同浴場 | 無料 | — |
| 河原の湯 かわらのゆ | 四万温泉 | 63.6℃ 🔥 | 6.5 中性 | Na・Ca-Cl・SO4 ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉 | 142 | HBO2 49.8 メタほう酸を多く含む (温泉判定基準5を超過) 総ヒ素 1.57 | 2,040 ⭐ 療養泉・無料で最濃 | かけ流し 共同浴場 | 無料 | — |
| 山ばと 滝見の湯 やまばと | 四万温泉 | 49.4℃ | 8.76 アルカリ性 | Ca・Na-SO4 カルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉 | 49.5 | SO4²⁻ 651 | 1,070 療養泉 | かけ流し 加温あり | 2,200円 (入浴+貸切) | — |
| 釈迦の霊泉 (奈女沢温泉) しゃかのれいせん | みなかみ | 22.2℃ 冷鉱泉 | 9.5 ⭐ アルカリ性 (慣用:強アルカリ性) | 温泉法上の温泉 (療養泉非該当・泉質名なし) | 54.7 | 飲泉可 | 150 | かけ流し 加温あり | 1,500円 | — |
| 大峰館 おおみねかん (大峰の湯/上牧温泉) | みなかみ・上牧 | 43.3℃ | 7.72 弱アルカリ性 | Na・Ca-SO4・Cl ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉 | 49.2 | SO4²⁻ 613 湯口にCaSO4析出 | 1,559 療養泉 | 完全かけ流し 5項目すべて 「行っていません」 | 1,000円 (90分) | — |
| 長生館 野天風呂 ちょうせいかん (共有泉湯島/猿ヶ京) | みなかみ・猿ヶ京 | 55.5℃ 浴用42℃ | 7.6 中性〜弱アルカリ性 | Ca・Na-SO4 カルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉 | 54.3 | SO4²⁻ 652 レジオネラ検出なし | 1,210 療養泉 | 完全かけ流し 5項目すべて 「使用していません」 | 500円 (野天/内湯1000円/両方1500円) | — |
| 沢渡温泉 共同浴場 さわたり きょうどうよくじょう | 中之条・沢渡 | 55.1℃ | 8.32 弱アルカリ性 (採水時 8.5) | Ca・Na-SO4・Cl カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉 | 64.3 | SO4²⁻ 489/Cl⁻ 204 「一浴玉の肌」 持ち帰り 10L 200円 | 1,130 療養泉 | かけ流し 放流式 (161L/分動力揚湯) | 300円 | — |
| 沢渡温泉 龍鳴館 りゅうめいかん | 中之条・沢渡 | 55.1℃ | 8.32 弱アルカリ性 (採水時 8.5) | Ca・Na-SO4・Cl カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉 (低張性アルカリ性高温泉) | 64.3 | SO4²⁻ 489/Cl⁻ 204 総檜の独湯 昭和35年の手書き分析表 | 1,130 療養泉 | 新湯供給型 +循環ろ過併用 フィルター次亜塩素酸消毒 隔週1回換水 | 700円 | — |
| 応徳温泉 くつろぎの湯 おうどく | 中之条・六合 道の駅六合 | 52.6℃ 浴用41℃前後 | 8.1 弱アルカリ性 | 含S-Na・Ca-SO4・Cl 含硫黄-ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉 (低張性弱アルカリ性高温泉) | 74.2 | 総硫黄 2mg/kg超 HS⁻5.1+チオ硫酸3.0+遊離H₂S0.5=硫黄泉 SO4²⁻ 378.5/Cl⁻ 181.0 成分総計1.01g/kg | 1,000 療養泉(硫黄泉) | 完全かけ流し 5項目すべて 「していません」 | 500円 | — |
| 川原湯温泉 王湯 かわらゆ おうゆ (王湯会館) | 長野原・八ッ場 吾妻郡 | 75.3℃ 本表の源泉最高温 浴用43℃(加水) | 7.41 中性 | 含S-Ca・Na-Cl・SO4 含硫黄-カルシウム・ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉 (低張性中性高温泉) | 88.3 | 含硫黄=硫黄泉 HS⁻1.9+チオ硫酸2.3+遊離H₂S1.7 Cl⁻ 652.2/SO4²⁻ 589.0 成分総計2.13g/kg | 約2,118 療養泉(硫黄泉) | 源泉かけ流し 加水あり(源泉75.3℃) 加温・循環・消毒なし | 500円 | — |
| 万座温泉 豊国館 まんざ ほうこくかん | 万座・嬬恋 | 74.5℃ | 2.2 酸性 | 酸性・含S-Na-SO4・Cl 酸性・含硫黄-ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉(硫化水素型) | 158.7 | 遊離H₂S 49.7 「苦湯」乳白色 | 1,200 療養泉 | 完全かけ流し 放流式・加水/加温/消毒なし | 800円 | — |
| 半出来温泉 登喜和荘 はんでき ときわそう | 嬬恋 | 42.3℃ | 7.1 中性 | Na・Ca-Cl ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 | 148.9 | Cl⁻ 2,354(陰イオン82%) 成分総計5.0g/kg | 4,954 療養泉 | 源泉100%かけ流し 加水・加温・循環なし | 500円 | — |
| 川場温泉 悠湯里庵 かわば ゆとりあん | 川場村 | 39.3℃ | 9.1 アルカリ性 | 単純温泉 アルカリ性単純温泉(低張性) | 60.6 | ぬる湯(体感37℃) 無加水・無加温・無消毒 | 298 | ぬる湯=放流式 他槽は加水・加温・消毒併用 | 1,100円 | — |
| 湯宿温泉 湯本館 ゆもとかん | みなかみ・湯宿 | 62.7℃ 自然湧出 | 8.3弱アルカリ性 | Na・Ca-SO4 ナトリウム・カルシウム-硫酸塩温泉(芒硝性苦味泉) | 64.2 | SO4²⁻ 750 湯口に菊花状の析出物 | 1,426 療養泉 | かけ流し 加水セルフ可・無循環無消毒(析出と溢れで確認) | 600円 | — |
| 湯宿温泉 太陽館 たいようかん | みなかみ・湯宿 | 59.1℃ 浴用42.0℃(加水) | 8.0 弱アルカリ性 | Na・Ca-SO4 ナトリウム・カルシウム-硫酸塩温泉(窪湯源泉) | 60.6 | SO4²⁻ 主成分 窪湯源泉・湯本館と同系 | 1,310 療養泉 | かけ流し(加水あり) 加温・循環・消毒なし(掲示) | 700円 | — |
| 天狗の湯きむら苑 てんぐのゆ きむらえん | みなかみ・水上 | 40.1℃ ぬる湯・自家源泉 | 7.6 弱アルカリ性 | Ca・Na-SO4 カルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉(2009年分析) | 43.7 | 自家源泉 毎分200L超 混浴大露天・2009年分析 | 1,040 療養泉 | 完全かけ流し 加水加温なし・塩素消毒なし(公表記録) | 1,000円 | — |
| 草津 大滝乃湯 おおたきのゆ | 草津 | 48.5℃ 煮川/万代鉱94.6℃ | 2.1 1.7 強酸性 | 酸性 含S-Al-SO4・Cl 酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉(硫化水素型) | 236.6 | 遊離H₂S 5.4 万代鉱はpH1.7 | 1,540 療養泉 | 名物「合わせ湯」 かけ流し 加水なし自然冷却 | 1,200円 | — |
| 草津 無料共同浴場 むりょうきょうどうよくじょう | 草津 | 約52℃ 白旗/地蔵/千代 | 約2.1 強酸性 | 酸性 含S-Al-SO4・Cl 酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉(硫化水素型) | 240.6 ⭐ | 遊離H₂S 6.4 白旗源泉 | 1,780 療養泉 | 完全かけ流し 白旗・地蔵・千代の3湯 | 無料 | — |
| 温泉農家民宿はしば はしば | みなかみ・猿ヶ京 | 53.7℃ | 7.8 弱アルカリ性 | Na・Ca-SO4・Cl ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉 | 74.5 | 純温泉A認定 | 約1,330 療養泉 | 完全かけ流し 純温泉A(民宿) | 550円 | — |
| 鈴森の湯 すずもりのゆ | みなかみ・仏岩 | 33.5℃ ぬる湯 | 8.2 弱アルカリ性 | Ca-SO4 カルシウム-硫酸塩温泉 | 29.9 | 深さ110cmの源泉浴 | 約1,350 療養泉 | かけ流し 源泉そのまま | 900円 | — |
| 清流荘(下仁田温泉) せいりゅうそう | 下仁田 | 13.7℃ 冷鉱泉 | 6.0 中性 | 含CO2 Ca・Na-HCO3 含二酸化炭素-カルシウム・ナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉 | 55.1 | 炭酸冷鉱泉・析出びっしり | 約2,680 療養泉 | 貸切 加温槽+非加温の源泉槽(約19℃) | 1,000円 | — |
| 八千代温泉 芹の湯 せりのゆ | 下仁田 | 13.8℃ 冷鉱泉 | 6.51 中性 | 含CO2 Na-Cl・HCO3 含二酸化炭素-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉(高張性) | 43.7 | 高張性・濃厚ぬるぬる | 約14,590 高張性 療養泉・本表内最高 | かけ流し 冷鉱泉を加温 | 800円 | — |
| まえばし駅前 ゆ〜ゆ ゆ〜ゆ | 前橋 | 55.4℃ | 7.46 弱アルカリ性 | Na-Cl ナトリウム-塩化物泉 | 58.4 | 黒色沈殿・駅前の本物 | 約4,240 療養泉 | かけ流し 駅前天然温泉 | 平日900円 | — |
| 湯都里 ゆとり | 高崎・京ヶ島 | 57.5℃ | 7.7 弱アルカリ性 | Na-Cl・HCO3 ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉 | 64.1 | 重曹食塩泉 | 約3,361 療養泉 | 日帰り施設 塩サウナ動線も | 平日980円 | — |
| 老神温泉 東秀館 とうしゅうかん | 沼田・老神 | 50.7℃ | 8.44 アルカリ性 | 単純温泉 アルカリ性単純温泉 | 61.0 | 旧「硫化水素泉」・黄析出 | 540 1g未満=単純温泉 | 完全かけ流し 加水・加温・循環ろ過・消毒なし(掲示) | 1,000円 | — |
| 満洲 東明館 とうめいかん | 沼田・老神 | 55.6℃ | 8.4 弱アルカリ性 | 単純硫黄温泉 単純硫黄温泉(含硫黄) | 65.0 | HS⁻ 5.7(硫黄泉) | 560 療養泉 | 完全かけ流し 加水・加温・循環ろ過・消毒なし(掲示) | 700円 | — |
| 天野屋 あまのや(水上温泉 旧湯) | 利根・みなかみ | 42.5℃ | 7.6 弱アルカリ性 | 単純温泉 低張性弱アルカリ性高温泉 | 42.8 | SO₄²⁻ 475・Ca²⁺ 177 石膏系 | 930 1g未満=単純温泉 | 完全かけ流し 加水・加温・循環・消毒なし | 500円 | みなかみエリア宿 |
| 鹿沢温泉 紅葉館 こうようかん(雲井の湯) | 嬬恋・鹿沢 | 48.0℃ 浴槽約45℃(雲井+竜宮ブレンド) | 6.7 中性 | Mg・Na-HCO3 マグネシウム・ナトリウム-炭酸水素塩温泉 (重曹系) | 240 | HCO₃⁻ 846・遊離CO₂ 178 うたせ湯=竜宮の湯(鉄・炭酸)は別源泉 | 1,400 療養泉 | 完全放流式 加水・加温・循環・消毒なし(温泉利用証) | 500円 | 嬬恋エリア宿 |
| 月夜野温泉 三峰の湯 みつみねのゆ(みなかみ町営) | みなかみ・月夜野 | 49.5℃ | 9.0 アルカリ性 | 単純温泉 アルカリ性単純温泉 (低張性・高温泉) | 38.6 | CO₃²⁻ 13.5・F⁻ 1.6 pH9.0のヌルすべ系 | 360 | 源泉かけ流し 加水・加温・循環なし/衛生管理で塩素系薬剤使用 | 600円(町外) 町民400円 | みなかみエリア宿 |
| 高崎中尾温泉 天神の湯 てんじんのゆ | 高崎(前橋IC) | 53.0℃ 露天源泉浴槽は実測47℃ | 7.69 弱アルカリ性 | Na-Cl・HCO₃ ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉 (塩湯+重曹系) | 44.6 | HCO₃⁻ 831.8・Cl⁻ 781.2 水風呂は井戸水(温泉と別系統) | 2,540 療養泉 | 全浴槽かけ流し 露天源泉浴槽=加水・加温・循環・消毒なし/適温槽=井水加水+適宜塩素 | 950円 土日祝1,100円・朝風呂850円〜 | -(日帰り専業) |
| 幡谷温泉 ささの湯 ささのゆ | 利根・片品 | 42.1℃ 浴槽は温湯 内湯39〜40℃・露天はさらにぬるめ | 8.7 アルカリ性 | Na-HCO₃ アルカリ性単純温泉(低張性・ナトリウム-炭酸水素塩泉系) | 29.2 | HCO₃⁻ 175・CO₃²⁻ 14.1 重曹系 | 340 1g未満=単純温泉 | 完全かけ流し 純温泉A・5項目すべてなし | 750円 子ども550円・地元手形400円 | — |
| 花湯スカイテルメリゾート 旧スカイテルメ渋川 | 渋川 | 65.0℃ 地下1,400m・動力揚湯294L/分 | 7.60 弱アルカリ性 | Na・Ca-Cl ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉(等張性弱アルカリ性高温泉) | 72.2 | Cl⁻ 5,200・Na⁺ 2,537・Ca²⁺ 752 強塩化物系 | 8,810 療養泉 等張性(8〜10g/kg帯) | 露天は生源泉かけ流し 内湯の湯使いは非公表(訪問時掲示なし) | 750円 土日祝850円・朝風呂朝食コース1,400/1,600円 | — |
| 群馬温泉 やすらぎの湯 やすらぎのゆ | 高崎 | 57.0℃ 動力揚湯199L/分 | 7.80 弱アルカリ性 | Na-Cl・HCO₃ ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉(低張性弱アルカリ性高温泉) | 59.2 | HCO₃⁻ 1,074・Cl⁻ 658.7・Na⁺ 776.6 重曹優勢のモール系 | 2,670 療養泉 低張性(2〜3g/kg帯) | 掛け流し・循環併用 加水/塩素あり・加温なし(利用状況掲示) | 800円 土日祝950円・1日券・回数券17枚1万円 | — |
| 大塚温泉 金井旅館 おおつかおんせん かないりょかん | 中之条 | 32.8℃ 源泉槽は非加熱そのまま・上がり湯のみ加温 | 8.6 アルカリ性 | 単純温泉 アルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性低温泉) | 42.6 | Cl⁻ 170・SO₄²⁻ 108 塩化物・硫酸塩系(薄め) | 500 1g未満=単純温泉 | 源泉槽は完全かけ流し 加水・循環・消毒・入浴剤なし/加温は上がり湯のみ(掲示5項目) | 400円 2時間以内・延長1時間100円 | — |
| 老神温泉 石亭旅館 せきてい | 沼田・老神 | 59.1℃ 利用施設40℃・夏期は非加温 | 8.5 アルカリ性 | 単純硫黄温泉 アルカリ性単純硫黄温泉 | 63.0 | HS⁻ 3.2・SO₄²⁻ 144 硫黄はイオン型=ほぼ無臭の硫黄泉 | 520 1g未満だが硫黄で療養泉該当 | 源泉かけ流し 加水・循環・消毒・入浴剤なし/加温は冬期12〜3月のみ(掲示5項目) | 1,000円 2時間・湯を抜く日あり=要事前電話 | — |
| 天然温泉 安眠の湯 あんみんのゆ | 太田(イオンモール太田隣) | 32.7℃ 利用施設41℃・化石海水型 | 7.9 弱アルカリ性 | Na-Cl ナトリウム-塩化物温泉(低張性弱アルカリ性低温泉) | 19.0 | Na⁺ 2,185・Cl⁻ 3,664・Br⁻ 16.2 臭化物イオン=海水由来の傍証 | 6,160 療養泉 6.16g/kg・化石海水 | 檜・壺3・個室2はかけ流し 加水・循環なし/加温・塩素系消毒あり(掲示5項目)。岩風呂は循環 | 850円〜 土日祝1,000円・毎月26日700円 | — |
| 地蔵温泉 ゆに〜いく ゆにーいく | 沼田 | 51.0℃ 動力揚湯32.5L/分 | 8.40 弱アルカリ性 | Na-Cl ナトリウム-塩化物温泉(低張性弱アルカリ性高温泉) | 37.3 | Cl⁻ 2,320・Na⁺ 1,279・Ca²⁺ 273 塩化物が陰イオン当量の94% | 4,150 療養泉 低張性(4g/kg帯) | 掛け流し・循環ろ過併用 加水あり・加温は熱交換・塩素系薬剤を必要最小限(利用状況掲示) | 850円 土日祝1,000円・お盆等の特別期間は1,100円 | — |
| 旅館うめや (釈迦の湯2号/片品温泉) | 利根・片品 | 48.3℃ 高温泉・動力揚湯160L/分 | 9.04 アルカリ性 | 単純硫黄温泉 アルカリ性単純硫黄温泉(アルカリ性低張性高温泉) | 73.0 | HS⁻ 3.0・F⁻ 4.4・CO₃²⁻ 26.1 総硫黄3.0で療養泉該当(遊離H₂Sは0.0) | 317 0.317g/kg・1g未満だが硫黄で療養泉該当 | 源泉かけ流し 加水・加温・循環・入浴剤・消毒すべて「していません」(掲示5項目) | 800円 現金のみ・宿泊客が入る15時前が目安/要事前連絡 | — |
| 老神温泉 伍楼閣 (7号泉・若の湯3号の混合泉) | 沼田・老神 | 48.2℃ 高温泉・利用施設42.0℃/2源泉とも動力揚湯 | 8.1 弱アルカリ性 | 単純温泉 単純温泉(低張性弱アルカリ性高温泉) | 49.2 | SO₄²⁻ 231・Cl⁻ 83.6・F⁻ 7.0 陰イオンの60%が硫酸イオン/遊離H₂S 0.1未満で硫黄泉に該当せず | 580 1g未満=単純温泉 | 浴室で分かれる 混浴露天2つは加水・循環・入浴剤・消毒なし(加温のみ気温の低い期間)/内湯は通年加温・循環装置・紫外線消毒 | 1,000円 1時間(2時間2,000円)・現金のみ・受付は正午〜15時 | — |
| 根古屋乃湯(根古屋城温泉) ねごやのゆ | 東吾妻 | 34.2℃ 分析時・ぬる湯源泉 | 8.1 弱アルカリ性 | Na-Cl ナトリウム-塩化物温泉(弱アルカリ性低張性温泉) | 121.8 | Cl⁻ 729・Na⁺ 497・HCO₃⁻ 85.5 メタほう酸 11.2 | 1,540 療養泉 低張性(1.5g/kg帯) | 源泉かけ流し(加温あり) 内湯・露天とも100%かけ流し・加水なし・入浴剤不使用(掲示)・消毒なし(聞き取り) | 400円 土日祝のみ営業・11〜18時フリータイム | — |
| 尻焼温泉 星ヶ岡山荘 ほしがおかさんそう(旧 関晴館) | 中之条・六合(尻焼) | 55.6℃ 昭和62年分析・自然湧出/温泉利用証(2010年)は54.6℃ | 7.9 弱アルカリ性(温泉利用証の値) | Ca・Na-SO₄・Cl カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉(弱アルカリ性低張性高温泉) | 56.2 | SO₄²⁻ 736・Ca²⁺ 264・Cl⁻ 218・Na⁺ 183 陰イオンの約70%が硫酸イオン/メタほう酸 13.0 | 1,510 療養泉 低張性(1.5g/kg帯) | 完全放流式(加水あり) 温泉利用証(2010年発行・失効掲示)=循環装置なし・加温なし・入浴剤なし・消毒なし/高温のため水道水を加水 | 900円 日帰り12:30〜14:30(受付13:45)・水木休 | — |
※表の「療養泉」表示は 溶存物質1,000mg/kg以上(①基準)または 遊離CO₂・総鉄イオン・総硫黄・総ヨウ素・銅・アルミニウム・水素イオン(酸性)・ラドン などの特定成分基準(②基準) で該当した湯に付けています(泉温25℃以上だけで該当する湯は「単純温泉」と表示=これも療養泉。メタほう酸は温泉判定基準にはありますが、療養泉成分には含まれません)。
※ 四万温泉は42源泉の総称泉質「Na・Ca-Cl・SO4」(四万温泉協会公表)。共同浴場ごとの個別源泉系統は協会公表に準じます。御夢想の湯は「湯の泉・山陽の湯・御夢想の湯」混合泉。
※ 沢渡温泉 共同浴場と龍鳴館は同じ沢渡温泉組合管轄の現代分析書(2017年・群馬県薬剤師会 環境衛生試験センター)を引用。泉質データは同一だが、湯使い(放流式 vs 新湯供給型+循環ろ過併用)と料金(300円 vs 700円)で性格が大きく分かれる。
※ 宿泊予約リンクは LinkSwitch でじゃらんnetアフィリエイトに自動変換されます。
群馬の温泉の pH・メタけい酸・泉質を読み解く(数字の見方)
pH の見方(酸性〜アルカリ性)
環境省「鉱泉分析法指針」の区分は以下のとおり。pHは肌触りの方向性を一目で示します。
- 酸性(pH 3未満):ピリピリとした刺激。本表では 草津 大滝乃湯 (万代鉱1.7/煮川2.1)、草津 無料共同浴場 (約2.1)、万座 豊国館 (2.2) が該当(強酸性。皮膚の弱い人・乾燥肌・高齢者は刺激に注意=環境省の泉質別禁忌症)。
- 弱酸性(pH 3〜6未満):本表に該当湯なし。
- 中性(pH 6〜7.5未満):刺激が少なく敏感肌でも入りやすい。本表では 清流荘 (6.0)、丸本館 (6.4)、伊香保露天風呂 (6.4)、石段の湯 (6.4)、河原の湯 (6.5)、八千代 芹の湯 (6.51)、上の湯 (7.2)、王湯 (7.41)、ゆ〜ゆ (7.46)。
- 弱アルカリ性(pH 7.5〜8.5未満):肌に優しい美肌湯。本表では 長生館 (7.6)、湯都里 (7.7)、大峰館 (7.72)、はしば (7.8)、砦乃湯 (8.0)、応徳温泉 (8.1)、鈴森の湯 (8.2)、沢渡共同浴場 (8.32)、龍鳴館 (8.32)、満洲 東明館 (8.4)、老神 東秀館 (8.44)。
- アルカリ性(pH 8.5以上):皮脂を乳化してツルツル感が出やすい。本表では 御夢想の湯 (8.7)、山ばと (8.76)、南郷温泉 (9.37)、釈迦の霊泉 (9.5)。ただし pH が高くても成分が極端に薄い湯では体感は弱く、成分総計 0.15 g/kg の釈迦の霊泉は実際には「ヌルヌル」ではなくほのかなとろみでした。
※ 概ね pH 9 以上(資料により 8.5 以上)を慣用的に「強アルカリ性」と呼ぶことがあります。本表では南郷温泉と釈迦の霊泉が該当。ただしpH 9.5 の釈迦の霊泉は成分総計 0.15 g/kg と極めて薄く、実際の湯触りは「ヌルヌル」ではなく、ほのかなとろみでした。pH の数値だけで湯ざわりが決まるわけではありません。
メタけい酸(美肌の湯)の見方
「天然の美容液」と呼ばれる成分。観光・温泉業界で慣用的に「50 mg/kg以上で美肌の湯」とされます(※出典は長野県観光部「信州美肌の湯」基準を全国に転用したもの。温泉法上の鉱泉判定基準として 50 mg/kg があり、これが美肌目安として広まりました。療養泉の判定成分ではありません)。本表の最高は 草津 無料共同浴場(白旗源泉)の240.6 mg/kg、次いで鹿沢 紅葉館 240・草津 大滝乃湯 236.6(源泉単位では草津 万代鉱 528.3)。伊香保勢は丸本館・伊香保露天風呂・石段の湯が同じ黄金の湯で181で、慣用基準の3.6倍にあたります。以下 万座 豊国館 158.7・半出来 登喜和荘 148.9・河原の湯 142・根古屋乃湯 121.8・上の湯 104・王湯 88.3・応徳温泉 74.2・うめや 73.0・満洲 東明館 65・沢渡共同/龍鳴館 64.3・湯都里 64.1・湯宿 太陽館 60.6・川場 悠湯里庵 60.6・群馬温泉 やすらぎの湯 59.2・南郷しゃくなげ 56.5(旧表記の89.3は美又温泉との取り違いを修正)・尻焼 星ヶ岡山荘 56.2・釈迦の霊泉 54.7・砦乃湯 54.6・長生館 54.3・御夢想 50.8 と続きます。慣用基準50を超えるのは47湯中34湯。下回るのは13湯で、山ばと 49.5・大峰館 49.2・伍楼閣 49.2・天神の湯 44.6・きむら苑 43.7・八千代 芹の湯 43.7・天野屋 42.8・大塚 金井旅館 42.6・三峰の湯 38.6・地蔵温泉 ゆに〜いく 37.3・鈴森の湯 29.9・ささの湯 29.2・安眠の湯 19.0 です。
溶存物質と療養泉の見方
「療養泉」(環境省「鉱泉分析法指針」による区分)は 泉温25℃以上、または次の2つの成分基準のどちらかを満たせば該当します。本表47湯では、①または②の成分基準で 37湯、これに泉温25℃以上の単純温泉8湯を加えた 45湯が療養泉に該当します(該当しないのは泉温22.2℃の釈迦の霊泉1湯=後述)。
- ① 溶存物質量 1,000 mg/kg 以上 — 本表では47湯中 35湯 が該当。2,000 mg/kg 超だけで12湯:八千代 芹の湯 (約14,590・本表内最高・高張性)、花湯スカイテルメリゾート (8,810)、安眠の湯 (6,160)、半出来 登喜和荘 (4,954)、まえばし駅前 ゆ〜ゆ (約4,240)、地蔵温泉 ゆに〜いく (4,150)、湯都里 (約3,361)、清流荘 (約2,680)、群馬温泉 やすらぎの湯 (2,670)、天神の湯 (2,540)、王湯 (約2,118)、河原の湯 (2,040・無料の共同浴場で最濃)。1,000台にも 草津 無料共同浴場 (1,780)、砦乃湯 (1,744)、大峰館 (1,559)、草津 大滝乃湯 (1,540)、根古屋乃湯 (1,540)、上の湯 (1,516)、尻焼 星ヶ岡山荘 (1,510)、湯宿 湯本館 (1,426)、鹿沢 紅葉館 (1,400)、鈴森の湯 (約1,350)、はしば (約1,330)、湯宿 太陽館 (1,310)、長生館 (1,210)、万座 豊国館 (1,200)、丸本館・伊香保露天風呂・石段の湯 (各約1,180・黄金の湯 総合湯)、沢渡共同浴場/龍鳴館 (1,130)、御夢想の湯 (1,070)、山ばと (1,070)、きむら苑 (1,040)、応徳温泉 (1,000) の23湯が続く。
- ② 特定成分が規定量以上(環境省『鉱泉分析法指針』の療養泉特殊成分8種)— 遊離CO₂ 1,000 mg/kg以上、総鉄イオン(Fe²⁺+Fe³⁺)20 mg/kg以上、総硫黄 2 mg/kg以上、総ヨウ素 10 mg/kg以上、銅イオン 1 mg/kg以上、アルミニウムイオン 100 mg/kg以上、水素イオン 1 mg/kg以上(pH 3未満)、ラドン 30×10⁻¹⁰ キュリー/kg(8.25マッヘ単位≒約111 Bq/kg)以上。本表では10湯が②基準に該当します。酸性泉かつ硫黄泉のダブル該当が3湯:万座 豊国館は pH 2.2=水素イオン基準と遊離硫化水素 49.7 mg/kg=総硫黄基準、草津の無料共同浴場と大滝乃湯も pH 2.1=水素イオン基準+硫化水素型の含硫黄で同じ組合せです。酸性でない硫黄泉は5湯:応徳温泉(硫化水素イオン HS⁻ 5.1+チオ硫酸イオン 3.0+遊離硫化水素 0.5・pH 8.1)、王湯(HS⁻ 1.9+チオ硫酸イオン 2.3+遊離硫化水素 1.7・pH 7.41)、満洲 東明館(HS⁻ 5.7)、老神 石亭旅館(HS⁻ 3.2・イオン型でほぼ無臭)、旅館うめや(総硫黄 3.0)がそれぞれ総硫黄基準(2 mg/kg以上)を満たします。さらに泉質名に「含二酸化炭素」を冠する清流荘と八千代 芹の湯が遊離CO₂基準の該当組。それ以外はサンプル範囲では②未達(丸本館 Fe²⁺ 7.23 mg/kg は鉄基準20に未達、河原の湯 総ヒ素 1.57 mg/kg も②基準対象外)。
そして温泉法上の用語:
- 単純温泉:溶存物質1,000 mg/kg未満 かつ 泉温25℃以上(薄いが優しい、長湯向き)。本表では 南郷温泉しゃくなげの湯(420 mg/kg・55.4℃・pH 9.37)のほか、天野屋 (930)、老神 伍楼閣 (580)、老神 東秀館 (540)、大塚温泉 金井旅館 (500)、月夜野 三峰の湯 (360)、幡谷 ささの湯 (340)、川場 悠湯里庵 (298) の 8湯 が該当。※満洲 東明館・老神 石亭旅館・旅館うめやは溶存1,000 mg/kg未満でも総硫黄が②基準を満たすため、「単純温泉」でなく単純硫黄温泉です(どちらも療養泉)。
- 温泉法上の温泉(療養泉非該当):温泉法の温泉成分を満たすが、療養泉基準に達せず、泉温25℃未満の冷鉱泉。本表では 釈迦の霊泉(150 mg/kg・22.2℃)が該当。掲示の泉質欄も「温泉法第2条の『温泉』に該当(メタけい酸含有)」で、療養泉としての泉質名は付いていません
泉質名の読み方(陽イオン-陰イオンの組合せ)
「ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉」のような表記は、「陽イオン-陰イオン」の組合せです。前半(陽イオン)が湯のタイプ、後半(陰イオン)が体感の方向性を決めます。
- 陰イオン(体感の方向性)
- HCO3⁻(炭酸水素):Na⁺主体の炭酸水素塩泉(重曹泉)では皮脂を乳化してツルツル感を生む。一方、Ca²⁺主体のHCO3⁻泉では Ca²⁺+HCO3⁻ → CaCO₃(炭酸カルシウム)の析出が起こり、湯ノ花・石灰華沈着が前に出てツルツル感は弱め。
- SO4²⁻(硫酸):「傷の湯」と呼ばれる方向性。
- Cl⁻(塩化物):皮膚表面に薄い塩の被膜ができ、湯上り後の水分蒸散と熱放散を抑える(俗に「熱の湯」)。
- 陽イオン(湯のタイプ)
- Na⁺:温まりやすい、Cl⁻と組むと典型的な「熱の湯」
- Ca²⁺:HCO3⁻と組むと石灰系の沈着
つまり「Na・Ca-SO4・Cl」と書かれていれば、「ナトリウム+カルシウムが土台で、「傷の湯」と呼ばれる硫酸塩と、塩化物による保温が同居する湯」と読めます。単一成分の濃度より、この組合せが温泉の体感を決めます。
湯使い(加水・加温・循環・消毒)の見方
「源泉かけ流し」を名乗っていても、加水・加温・循環ろ過・入浴剤添加・消毒の有無で実際の鮮度は違います。「完全かけ流し」とは 温泉成分等掲示基準(環境省告示)の5項目すべて該当なし のこと。砦乃湯は「内湯:完全かけ流し/露天:加温あり」のように、浴槽ごとに湯使いが分かれるケースもあります(マニア視点では浴槽別の記載が好まれます)。
本表47湯を 湯使いの精度 で並べ直すと、おおよそ4階層に分かれます:
- A. 5項目すべて掲示「該当なし」の完全かけ流し:大峰館(「行っていません」掲示)、長生館(「使用していません」掲示)、応徳温泉 くつろぎの湯(「していません」掲示・源泉52.6℃を加温せず浴槽41℃前後に自然冷却)、旅館うめや(「していません」掲示・48.3℃の高温泉を加温も加水もせず内湯へ)、幡谷温泉 ささの湯(純温泉A認定・5項目すべてなし)。加水・加温・循環・入浴剤・消毒の5項目すべての該当の有無欄が「なし」と明記された希少カテゴリ。本表内ではこの5湯のみ。
- B. 加温のみあり・他4項目は該当なし(5項目中4項目クリア):丸本館(冬季)、南郷温泉、山ばと、釈迦の霊泉(冷鉱泉22.2℃のため不可避)。源泉温度の都合で加温だけが入る現実的な完全かけ流し。
- C. 放流式・共同浴場:沢渡温泉 共同浴場、四万温泉 共同浴場3湯(5項目掲示は未確認だが、湧出量と浴槽容積の関係でオーバーフロー量が大きい運用)。川原湯温泉 王湯も同じ共同浴場だが、源泉75.3℃が高温のため5項目のうち加水のみあり(加温・循環ろ過・入浴剤・消毒は掲示で「なし」)=加水だけの源泉かけ流し。一軒宿では尻焼温泉 星ヶ岡山荘が同じ型で、温泉利用証(2010年発行)に循環装置なし・完全放流式・加温なし、55.6℃の源泉に水道水を加水とある。
- D. 新湯供給+循環ろ過併用:沢渡温泉 龍鳴館。湯花が多すぎる源泉の運用上、ろ過装置側を次亜塩素酸消毒・隔週1回換水で衛生確保しつつ、浴槽の湯は常時新湯がオーバーフローする方式。「源泉掛け流し100%」と「循環ろ過併用」が両立する沢渡型のかけ流し。
砦乃湯は内湯がA寄り(完全かけ流し)、露天がB(加温あり)と 浴槽別に階層が分かれる 例です。「源泉かけ流し」と書いてあっても、この4階層のどこに当たるかを湯使いの欄で確認するのがマニア視点の基本動作です。
群馬の源泉かけ流しで注目すべき泉質ポイント9選(本表47湯のなかで)
※47湯化でも、ランキングのpH最高(釈迦の霊泉 9.5)/メタけい酸最高(草津 無料240.6・鹿沢 紅葉館240・大滝乃湯236.6、伊香保枠は丸本館181)/溶存物質最高(八千代 芹の湯 約14,590・高張性冷鉱泉)/最強酸性(草津 万代鉱 pH1.7)は不動。9項目構成も維持しています:湯使い純度(大峰館・長生館・応徳温泉・うめや・ささの湯=5項目掲示クリア)、同源泉・違う湯使い(沢渡共同 vs 龍鳴館=同分析書で運用が分岐)、自宅ブレンド派の供給源(沢渡共同・釈迦の霊泉=持ち帰り公式可)。順に見ていきます。
🏆 pH 最高:釈迦の霊泉 9.5(強アルカリ性)
本表内で最も強いアルカリ性(指針上のアルカリ性で、慣用的に強アルカリ性領域)。ただし成分総計 0.15 g/kg と極めて薄く、実際の湯触りは「ヌルヌル」ではなくほのかなとろみでした。源泉22.2℃の冷鉱泉なので浴槽は加温で入りますが、飲泉口では非加熱の源泉そのものを汲めるのが特徴。pH 9.5の冷鉱泉ですが、館内では「御神水」として飲用温泉水4Lまで無料持ち帰り(10L販売)の運用が公式に行われています(環境省『鉱泉分析法指針』に基づく飲泉の目安は 1回150mL程度を標準、1日合計200〜1,000mL、食前30分〜1時間前または食間に。腎臓病・心不全・胃酸過少症・妊婦の方は医師に相談を。なお飲泉提供は温泉法に基づく所轄保健所の許可が必要で、施設での飲用運用はその許可に従って行われています)。お釈迦様のお告げで湧いたとされる宗教色の強い湯で、ガン封じ・難病平癒の伝説、4Lボトル販売の文脈と合わせて、群馬の秘湯としての存在感は大きい。本表内では強アルカリ性かつ飲泉可は釈迦の霊泉だけ。
⭐ メタけい酸 最高:草津 無料共同浴場 240.6・鹿沢 紅葉館 240・大滝乃湯 236.6 mg/kg(さらに草津町公式の万代鉱源泉分析では 528.3 と群を抜く。大滝乃湯の内湯掲示は227.4/伊香保 丸本館は 181)
本表の伊香保枠では圧倒的トップ(本表全体では草津の白旗 240.6・鹿沢 紅葉館 240・煮川 236.6 が上、源泉単位では草津万代鉱 528.3 が最高)。慣用基準(50 mg/kg)の3.6倍に達する濃度です。伊香保温泉には2系統の源泉があり、「黄金の湯」(茶褐色・含鉄)と「白銀の湯」(無色透明・メタけい酸主体)と呼ばれます。丸本館が引いているのは「黄金の湯」側で、その中でも金気色がはっきり出るタイプ。同じ黄金の湯(総合湯)を引く 伊香保露天風呂・石段の湯 も同値の181 mg/kgで、伊香保枠ではこの3施設がメタけい酸トップ(181)を分け合っています(本表全体の最高は草津勢で、240.6〜源泉単位528.3)。源泉地の露天・旅館の内湯・石段街の共同浴場と、同じ湯を違う湯使いで味わい比べられるのが伊香保の面白さです。
鉄(II)イオン 7.23 mg/kg を含み、源泉内では無色〜淡緑色の Fe²⁺ として溶存している鉄が、湧出後に空気に触れて酸化され、水酸化鉄(III) として析出することで「黄金色」を呈するのがこの濁り湯の正体です(言い換えれば「鉄分が空気と触れて錆びるイメージ」)。
湧出量は伊香保集中管理源泉合計で 4,627 L/分(丸本館単独ではなく、伊香保温泉街の宿が引いている総合源泉の数値です)。立ち寄り湯500円・電話予約制という入り口の狭さも含めて、本表内の伊香保枠としては筆頭の濃さです。
🔥 泉温 最高:草津 万代鉱源泉 94.6℃(次いで王湯 75.3℃/加水なしで入れる最高は万座 苦湯 74.5℃)
源泉温度そのものの最高は 草津 大滝乃湯が引く 万代鉱源泉 94.6℃(草津で最も高温・強酸性の系統)。次いで 川原湯温泉 王湯の 75.3℃。ただし王湯は高温源泉を加水して浴槽43.0℃に整えているため、湯船で「熱湯」を浴びるわけではありません。加水なしの湯にそのまま熱く入れる枠では、万座 豊国館の源泉「苦湯」74.5℃・自然湧出が本表トップ。内湯は加水なしの湯治場スタイルで、各自が湯もみ・加水して入ります。無料で入れる枠では四万温泉「河原の湯」63.6℃が最高温で、こちらも体感は熱湯クラスです。
💎 溶存物質 トップ:八千代温泉 芹の湯 約14,590 mg/kg(下仁田・高張性の炭酸冷鉱泉/次点 半出来 登喜和荘 4,954)
本表内の溶存物質トップは 八千代温泉 芹の湯の 約14,590 mg/kg(高張性の含二酸化炭素-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉。13.8℃の冷鉱泉を加温利用)。次いで 半出来温泉 登喜和荘(嬬恋)の 4,954 mg/kg(成分総計 5.002 g/kg)。塩化物イオン Cl⁻ 2,354 mg/kg が陰イオンの約82%を占めるナトリウム・カルシウム-塩化物泉で、メタけい酸 148.9 mg/kg も含みます。pH 7.1 の中性・混浴露天で日帰り500円という、濃さとコスパが両立した一軒。2位は 川原湯温泉 王湯の 約2,118 mg/kg(成分総計 2.13 g/kg・八ッ場の含硫黄泉)で、500円の共同浴場としては屈指の濃さです。無料で入れる枠では、四万温泉 共同浴場「河原の湯」の 2,040 mg/kg(塩化物・硫酸塩泉、pH 6.5)が最濃で、「街中・無料・最濃」の隠れた本命湯です。
💎 重曹食塩泉型の濃い湯:砦乃湯 1,744 mg/kg(安中)
本表内でも上位の濃さ。河原の湯とは性格が真逆で、炭酸水素イオン 959 mg/kg が突出する 「Na-HCO3・Cl」=重曹食塩泉型。Na⁺+HCO3⁻由来のとろみと、Cl⁻による保温(塩化物泉的)が同居するのが特徴で、pH 8.0 の弱アルカリ性ながら肌当たりが柔らかい。実際の体感は「ヌルヌルはしないが、明確なとろみはある」で、pH 9前後の湯で言われる「強アルカリのヌルヌル」とは別カテゴリでした。安中の隠れた濃厚湯。
🌊 単一成分は薄くても “効く” 湯:釈迦の霊泉(組合せで効く論点)
溶存物質 150 mg/kg は本表内最低(砦乃湯の約10分の1)。それでも pH 9.5 + メタけい酸 54.7 mg/kg の組合せで、ほのかなとろみのある湯として成立しています。「濃ければ効く」ではなく「組合せで効く」ことを示す好例で、本記事を通じて最も伝えたい論点です。
🛁 湯使い純度:大峰館・長生館・応徳温泉・うめや・ささの湯(5項目すべて掲示「該当なし」)
本表47湯のなかで 湯使いの5項目(加水・加温・循環・入浴剤・消毒)すべての該当の有無欄に「該当なし」相当が明記されている のはこの5湯だけ。大峰館は群馬県知事印付きの「成分に影響を与える項目の掲示事項」に「行っていません」、長生館は温泉成分等掲示表に「使用していません/入れていません」、応徳温泉 くつろぎの湯は更衣室の分析書掲示で5項目すべてに「していません」と明記されています(道の駅六合の敷地内・源泉52.6℃を加温せず引くだけで浴槽41℃前後のぬる湯になる放流式)、旅館うめやは温泉法18条の利用状況掲示に5項目すべて「していません」(48.3℃の源泉を加温も加水もせず、露天を作らずに内湯へ集中させている)、幡谷温泉 ささの湯は純温泉A認定で加水・加温・循環・消毒・添加の5項目すべて「なし」。湧出量と源泉立地の関係(敷地内自噴/湧出量過剰)でこれが成り立つ稀少枠で、1,000円・500円・500円・800円・750円という日帰り価格でこの掲示が読めるのは、群馬の温泉文化のなかでも独特です。
🏟 同じ源泉・違う湯使い:沢渡温泉 共同浴場(300円) vs 龍鳴館(700円)
沢渡温泉組合管轄の同一現代分析書(2017年)を共有する2湯。泉温・pH・メタけい酸・溶存物質・主成分すべてが同値(55.1℃/8.32/64.3/1,130/SO4²⁻ 489)ですが、湯使いと料金で明確に分かれます。共同浴場は完全放流式・300円(本表内最安)、龍鳴館は新湯供給型+循環ろ過併用・700円。「同じ湯を最安で本物で入る」なら共同浴場、「総檜の独湯で長く浸かる」なら龍鳴館、と用途で住み分けられる珍しい組合せ。外湯と旅館が同じ温泉組合の運営下で並立する温泉地構造は、群馬では沢渡が筆頭格(草津・伊香保にも外湯はあるが、沢渡ほど分析書共有が明示的でない)。湯量と組合運営が両輪で揃って初めて成立する形です。
同じ「同源泉・違う湯使い」の構図は、伊香保「黄金の湯」(総合湯)にもあります。pH 6.4・メタけい酸 181 mg/kg の同じ総合湯を、伊香保露天風呂(源泉地で循環・消毒なしの100%かけ流し・600円)、丸本館(旅館の内湯・冬季加温・500円)、石段の湯(約2km引き湯で加温・注し湯あり/循環なし・800円=洗い場つき)の3施設が、それぞれ違う湯使いで供給しています。「源泉地で鮮度を浴びる」「旅館でゆっくり」「街なかで洗ってさっぱり」と、同じ黄金の湯を役割で巡り分けられるのが伊香保の楽しみ方です。
🎙️ 自宅ブレンド派の供給源:沢渡 共同浴場(10L 200円)・釈迦の霊泉(4L持ち帰り無料)
温泉ドライブの締めにポリタンクで湯を持ち帰り、自宅の風呂に薄めて投入する自宅ブレンド入浴派にとって、本表内で持ち帰りが公式に許可されているのは2湯。沢渡温泉 共同浴場は 10L 200円(20L超は不可)、釈迦の霊泉は 4L まで無料持ち帰り可(追加分はボトル販売)。しゃくなげの湯 温泉スタンド(20L汲み)と合わせると、群馬県内で性格の違う3つの湯(硫酸塩・塩化物泉/療養泉に該当しない冷鉱泉〔メタけい酸含有〕/アルカリ性単純温泉) を自宅でブレンドできる供給源が揃います。Cl⁻ 204 mg/kgの保温感(沢渡)と pH 9.5 のほのかなとろみ(釈迦)を1日交互で楽しむ運用も可能。
群馬の温泉をpH(アルカリ性)が高い順で見る【実測ランキング】
本表47湯を実測pHの高い順に並べると、群馬で最もアルカリ性が強いのは釈迦の霊泉(pH9.5)。次いで南郷温泉しゃくなげの湯(pH9.37)、川場温泉 悠湯里庵(pH9.1)と続きます。逆に最も酸性が強いのは草津(大滝乃湯が引く万代鉱源泉 pH1.7、大滝乃湯 煮川・無料共同浴場 約pH2.1)。次いで万座温泉 豊国館(pH2.2)。pH7.5以上の弱〜強アルカリ性が、群馬の日帰り温泉では多数派でした。
| 順位 | 温泉 | pH | エリア |
|---|---|---|---|
| 1 | 釈迦の霊泉 | 9.5 | みなかみ |
| 2 | 南郷温泉しゃくなげの湯 | 9.37 | 利根・沼田 |
| 3 | 川場温泉 悠湯里庵 | 9.1 | 川場村 |
| 4 | 旅館うめや | 9.04 | 利根・片品 |
| 5 | 月夜野温泉 三峰の湯 | 9.0 | みなかみ・月夜野 |
| 6 | 山ばと 滝見の湯 | 8.76 | 四万温泉 |
| 7 | 御夢想の湯 | 8.7 | 四万温泉 |
| 8 | 幡谷温泉 ささの湯 | 8.7 | 利根・片品 |
| 9 | 大塚温泉 金井旅館 | 8.6 | 中之条 |
| 10 | 老神温泉 石亭旅館 | 8.5 | 沼田・老神 |
| 11 | 老神温泉 東秀館 | 8.44 | 沼田・老神 |
| 12 | ぎょうざの満洲 東明館 | 8.4 | 沼田・老神 |
| 13 | 地蔵温泉 ゆに〜いく | 8.4 | 沼田 |
| 14 | 沢渡温泉 共同浴場 | 8.32 | 中之条・沢渡 |
| 15 | 沢渡温泉 龍鳴館 | 8.32 | 中之条・沢渡 |
| 16 | 湯宿温泉 湯本館 | 8.3 | みなかみ・湯宿 |
| 17 | 鈴森の湯 | 8.2 | みなかみ・仏岩 |
| 18 | 応徳温泉 くつろぎの湯 | 8.1 | 中之条・六合 |
| 19 | 老神温泉 伍楼閣 | 8.1 | 沼田・老神 |
| 20 | 根古屋乃湯(根古屋城温泉) | 8.1 | 東吾妻 |
| 21 | 砦乃湯 | 8.0 | 安中・松井田 |
| 22 | 湯宿温泉 太陽館 | 8.0 | みなかみ・湯宿 |
| 23 | 天然温泉 安眠の湯 | 7.9 | 太田 |
| 24 | 尻焼温泉 星ヶ岡山荘 | 7.9 | 中之条・六合 |
| 25 | 温泉農家民宿はしば | 7.8 | みなかみ・猿ヶ京 |
| 26 | 群馬温泉 やすらぎの湯 | 7.8 | 高崎 |
| 27 | 大峰館 | 7.72 | みなかみ・上牧 |
| 28 | 湯都里 | 7.7 | 高崎・京ヶ島 |
| 29 | 高崎中尾温泉 天神の湯 | 7.69 | 高崎 |
| 30 | 長生館 野天風呂 | 7.6 | みなかみ・猿ヶ京 |
| 31 | 天狗の湯きむら苑 | 7.6 | みなかみ・水上 |
| 32 | 水上温泉 天野屋 | 7.6 | 利根・みなかみ |
| 33 | 花湯スカイテルメリゾート | 7.6 | 渋川 |
| 34 | まえばし駅前 ゆ〜ゆ | 7.46 | 前橋 |
| 35 | 川原湯温泉 王湯 | 7.41 | 長野原・八ッ場 |
| 36 | 上の湯 | 7.2 | 四万温泉 |
| 37 | 半出来温泉 登喜和荘 | 7.1 | 嬬恋 |
| 38 | 鹿沢温泉 紅葉館 | 6.7 | 嬬恋・鹿沢 |
| 39 | 八千代温泉 芹の湯 | 6.51 | 下仁田 |
| 40 | 河原の湯 | 6.5 | 四万温泉 |
| 41 | 丸本館 黄金の湯 | 6.4 | 伊香保 |
| 42 | 伊香保露天風呂 | 6.4 | 伊香保 |
| 43 | 石段の湯 | 6.4 | 伊香保 |
| 44 | 清流荘 | 6.0 | 下仁田 |
| 45 | 万座温泉 豊国館 | 2.2 | 万座・嬬恋 |
| 46 | 草津 無料共同浴場 | 約2.1 | 草津 |
| 47 | 草津 大滝乃湯 | 2.1/1.7 | 草津 |
pHが高い湯ほど肌あたりは“つるつる”と感じやすいですが、これはアルカリ性による湯ざわりで、美肌・美容の効果を保証するものではありません(泉質と感触の話として読んでください)。
よくある質問(FAQ)
Q. メタけい酸が多いとどんな効果があるの?
A. メタけい酸はケイ素を含むイオンで、慣用的に「美肌成分」「天然の美容液」と呼ばれます。50 mg/kg以上を「美肌の湯」と呼ぶ慣用基準があり、本表内では草津勢(無料共同浴場 240.6・大滝乃湯 236.6、源泉単位で万代鉱 528.3)がトップで、伊香保枠は丸本館 181 mg/kg。ただしこれは呼称・慣用基準であって、メタけい酸が肌の保湿や改善に効くことを示した信頼性の高いヒト試験は乏しく、療養泉の医学的効能としても認定されていません。「メタけい酸が多い=肌に効く」と断定はできないため、含有量は事実として読む程度にとどめるのが正確です。
出典:長野県観光部「信州美肌の湯」基準/環境省「温泉法」「鉱泉分析法指針」
Q. pH 9以上のアルカリ性温泉は肌に悪い?
A. pH 9以上の温泉は皮脂を乳化させるため、入浴後に肌が乾燥しやすくなることがあります。長湯を避け、上がり湯で軽く流す、保湿クリームで補うことで対応可能。本表の南郷温泉(9.37)と釈迦の霊泉(9.5)は強アルカリ寄りですが、本格的に肌に厳しいレベルは pH 10超や強酸性(草津 pH 2台)など極端な湯です。
出典:環境省「鉱泉分析法指針」のpH分類
Q. pH 9以上の強アルカリ性温泉は飲んで平気?
A. 温泉法に基づく所轄保健所の飲泉許可を取った施設の温泉であれば、適量を守れば一般的に問題ありません。本表内では 釈迦の霊泉(pH 9.5) が「御神水」として飲用温泉水の運用(入浴客4Lまで無料持ち帰り+10L販売)を行っています(南郷温泉しゃくなげの湯 pH 9.37 は飲泉口の設置はなく、温泉スタンドでの汲み上げのみ)。環境省『鉱泉分析法指針』の飲泉方法は 1回150mL程度を標準、1日合計200〜1,000mL、食前30分〜1時間前または食間に飲用。アルカリ性の温泉水は胃酸を中和する性質があるため、胃酸過少症の方/腎臓病・心不全でNa・K制限がある方/妊娠中の方は医師に相談を。pH の高さよりも「飲泉許可の有無」と「適量を守る」ことのほうがずっと重要です。
出典:環境省「鉱泉分析法指針」飲用方法/温泉法に基づく保健所の飲泉許可制度
Q. 療養泉と単純温泉の違いは?
A. 療養泉は、泉温25℃以上・溶存物質1,000 mg/kg以上・特定成分(鉄・硫黄・遊離CO₂・ヨウ素・ラドン等)が一定量以上、のいずれかを満たす温泉。単純温泉は、そのうち溶存物質1,000 mg/kg未満かつ泉温25℃以上のものに付く泉質名で、単純温泉も療養泉の一種です。成分の濃い泉質に比べて薄く優しい湯として長湯派に好まれます。
出典:環境省「温泉法」「鉱泉分析法指針」
Q. 療養泉ではない冷鉱泉は本当に温泉?
A. はい、温泉法上は泉温25℃未満でも温泉成分基準を満たせば「温泉」。ただし療養泉基準には達しないため、療養泉としての泉質名は付かず、掲示の泉質欄も「温泉法第2条の温泉に該当(メタけい酸含有)」という書き方になります。本表の釈迦の霊泉がこれにあたります。源泉そのままは冷たいので、浴槽では加温して入ります。
出典:環境省「温泉法」第2条、「鉱泉分析法指針」
Q. 「源泉かけ流し」と書いてあれば全部同じ?
A. 違います。同じ「かけ流し」でも、加水・加温・循環ろ過・入浴剤添加・消毒の有無で実際の鮮度はまったく異なります。「完全かけ流し」は 温泉成分等掲示基準(環境省告示)の5項目すべて該当なし のこと。本表の砦乃湯のように浴槽ごとに湯使いが違うケースもあります。湯使いの欄を必ず確認してください。
出典:消費者庁「景品表示法」に基づく温泉表示のガイドライン/日本温泉協会の温泉利用表示基準
Q. 温泉の「鮮度」って何?どこを見ればわかる?
A. 温泉は湧出から時間が経つほど成分が変化し、「鮮度」が落ちます。化学的には以下が起こります:
- ① 鉄(II)→鉄(III)の酸化:金気色の鉄泉が褐色に変色(伊香保「黄金の湯」の発色機序そのもの)
- ② 遊離CO₂の揮発:炭酸泉の発泡感が消える
- ③ 温度低下による析出:CaCO₃(炭酸カルシウム)やメタけい酸が沈殿、湯ノ花化
- ④ 硫化水素 H₂S の消失:硫黄泉の硫黄分が空気酸化・微生物分解で抜ける
- ⑤ pHの中和方向への移動:強アルカリ・強酸性が時間とともに穏やかに
鮮度を見るキーワードは 「足元湧出」「自噴」「短距離引湯」「大容量湧出」 の4つ。源泉から浴槽までの距離が短く、ポンプを介さず、空気接触が少ないほど鮮度が高くなります。
出典:環境省「鉱泉分析法指針」、日本温泉協会、温泉ソムリエ協会の用語解説
Q. 「足元湧出」「自噴」って何が違うの?
A. 足元湧出は浴槽の底から直接湯が湧き出る、最高の鮮度形態です。群馬では 法師温泉 長寿館「法師乃湯」 が国内屈指の足元湧出として有名。群馬外では 温泉津温泉 元湯泉薬湯(島根) が1300年湧き続ける足元湧出の聖地です。
自噴はポンプを使わず、地下圧力で自然に湧き出ること。足元湧出は自噴の一形態です。対照的に 動力揚湯(ポンプ汲み上げ) では地下高圧から大気圧へ一気に解放され、遊離CO₂や硫化水素が湧出時に多く失われます。自噴の湯は揚湯時の成分損失が少なく、源泉本来の組成に近い湯に入れるのが大きな魅力です。
本表47湯のうち、各湯の正確な湧出形態(足元湧出か、自噴か、動力揚湯か)は次回訪問時に確認・追記予定です。なお、沢渡温泉組合の源泉(共同浴場・龍鳴館)は分析書に「動力揚湯 161 L/分」と明記されています。
出典:泉薬湯 温泉津温泉元湯 公式サイト、法師温泉 長寿館 公式サイト、日本温泉協会「自噴泉と動力揚湯」
Q. 湧出地からの距離は正確に分かるの?
A. 正直、ほとんどの温泉施設で引湯距離は公表されていません。公式サイト・温泉分析書・観光協会の資料を見ても省略されているのが普通です。現実的には、以下の代替指標で鮮度を判定するのがマニアの定石です:
- 「足元湧出」「自噴」と公式が誇っているか
- 湧出口や源泉プールが見学できるか
- 湯量と浴槽容積の比(1分あたり投入量で「ザバ盛り」かどうか)
- 源泉温度と浴槽温度の差(差が小さいほど距離が短い/加温なし)
- 鉄泉なら色の濃さ(湧出から時間経過で茶色化)
- 温泉分析書の採取日(古すぎる施設は注意)
距離と温度・色の変化を目で見える形で確認できる稀有な施設が、群馬外ですが 島根の温泉津温泉 元湯泉薬湯。源泉から浴槽までわずか1〜1.6mという究極の短距離引湯で、加水・加熱・冷却・循環すべてなしの本物の源泉掛け流し。日本温泉協会から2005年に「全項目満点」評価を受けた稀少な施設です。
浴槽は3つあり、湧出口に近い順に:
- 熱い湯:46〜48℃ — 湧出口に最も近く、湯はほぼ無色透明
- ぬるい湯:43〜44℃ — 距離が伸びて温度が下がり、色付きが始まる
- 初心者向け:38〜40℃ — 一番遠く、温度が落ち、色も濃くなる
湧出から時間が経つほど、溶存する鉄(II)イオン Fe²⁺ が空気に触れて 水酸化鉄(III) Fe(OH)₃ に酸化し、無色→淡色→濃色へと変化していきます。元湯泉薬湯はこの「鉄の酸化と鮮度の時間軸」を3つの浴槽で見える化した教材的な施設。本記事の伊香保 丸本館「黄金の湯」の発色機序も、原理は同じです。
出典:温泉津温泉元湯 泉薬湯 公式サイト、環境省「鉱泉分析法指針」、温泉文化に関する各種一次資料
次に訪問したい群馬の温泉(本表に含まれていない名湯)
本表は実地47湯の一次データに限られています。群馬には他にもマニア必訪の名湯が多数あり、次回以降の訪問・データ追加を予定しています。
- 川中温泉(メタけい酸 200mg超の伝承)
- 法師温泉(長寿館「法師乃湯」は国内屈指の足元湧出、文化財建築)⭐ 鮮度の聖地
- 宝川温泉(巨大露天、複数源泉ブレンド)
- 梨木温泉(強アルカリ+飲泉系)
- 尻焼温泉(川底湧出の野湯型)
群馬外の参考として、足元湧出・鮮度の聖地として知られる湯:
- 温泉津温泉 元湯泉薬湯(島根・1300年の自噴源泉、足元湧出、温度48.8℃・pH 6.6・溶存物質7.8 g/kg)— 鮮度の聖地 ⭐
- 温泉津温泉 薬師湯(震湯)(島根・1872年濱田地震で湧出した別源泉、施設地下2mからの自噴・浴槽直送)
本表は新しい湯に入って成分表が取れるたびに更新します。
更新履歴
- 2026-09-06:46湯 → 47湯に拡張(尻焼温泉 星ヶ岡山荘を追加。営林署源泉・昭和62年分析=カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉、55.6℃・pH7.9(温泉利用証)・メタけい酸56.2mg/kg・溶存1,510mg/kg。温泉利用証(2010年)は循環なし・完全放流式・加温なし・加水あり)。
- 2026-08-22:45湯 → 46湯に拡張(東吾妻・根古屋乃湯を追加。源泉「姫子の湯」34.2℃・pH8.1・メタけい酸121.8mg/kg・平成6年分析)。
- 2026-08-20:44湯 → 45湯に拡張(老神温泉 伍楼閣=7号泉・若の湯3号の混合泉。石亭旅館と同じ7号泉を使いながら、32℃の若の湯3号との混合で硫黄が基準を割り単純温泉になっている実例)。
- 2026-08-19:43湯 → 44湯に拡張(旅館うめや〔片品温泉 釈迦の湯2号〕を追加。pH9.04・48.3℃のアルカリ性単純硫黄温泉、溶存0.317g/kgと薄いが総硫黄3.0mg/kgで療養泉該当。18条掲示は5項目すべて「していません」)。
- 2026-08-09:42湯 → 43湯に拡張(地蔵温泉ゆに〜いく/沼田・薄根町。Na-塩化物泉 pH8.40・51.0℃・溶存4.15g/kg。加温を熱交換で行う珍しい方式)。
- 2026-08-07:41湯 → 42湯に拡張(天然温泉 安眠の湯〔太田〕=化石海水型Na-塩化物泉・溶存6.16g/kg・壺湯かけ流し)。
- 2026-08-06:40湯 → 41湯に拡張(老神温泉 石亭旅館=アルカリ性単純硫黄温泉 pH8.5・メノウ風呂・夏期は完全非加温のかけ流し)。
- 2026-07-26:39湯 → 40湯に拡張(中之条・大塚温泉 金井旅館を追加。pH8.6/メタけい酸42.6/溶存物質0.50g/kg・泉温32.8℃の掘削自噴ぬる湯。源泉槽は加水・加温・循環・消毒・入浴剤すべてなし=湯使い5項目掲示で裏取り、加温は上がり湯のみ)。
- 2026-07-19:38湯 → 39湯に拡張(高崎・群馬温泉やすらぎの湯を追加。溶存2.67g/kg・HCO₃⁻1,074mgの重曹優勢モール系)。
- 2026-07-18:37湯 → 38湯に拡張(渋川・花湯スカイテルメリゾート「きらめきの湯」を追加。溶存8.81g/kgの等張性塩化物泉)。
- 2026-07-12:36湯 → 37湯に拡張(幡谷温泉 ささの湯を追加=片品村エリア初収録)。
- 2026-07-11:34湯 → 36湯に拡張(月夜野温泉 三峰の湯・高崎中尾温泉 天神の湯を追加)。
- 2026-07-06:33湯 → 34湯に拡張(鹿沢温泉 紅葉館を追加=2源泉を完全放流式で使い分ける一軒宿)。
- 2026-06-30:22湯 → 33湯に拡張(草津 大滝乃湯・無料共同浴場ほか計11湯を追加。溶存物質トップ=八千代 芹の湯 約14,590、最強酸性=草津 万代鉱源泉 pH1.7 など全ランキング更新)。
- 2026-06-14:15湯 → 22湯に拡張(応徳温泉 くつろぎの湯・川原湯温泉 王湯・伊香保露天風呂・石段の湯を追加)。
- 2026-06-07:12湯 → 15湯に拡張(万座 豊国館・半出来 登喜和荘・川場 悠湯里庵を追加。メタけい酸の効能表現を科学的根拠に沿って見直し)。
- 2026-05-25:8湯 → 12湯に拡張+既存湯のデータ補完(南郷温泉しゃくなげの湯のメタけい酸を 89.3 → 56.5 に修正〔他温泉の値との取り違え〕、四万温泉 共同浴場3湯の全項目を実地分析書写真から復元)。
- 2026-05-13:初版公開(群馬県内8湯の実地比較・用途別3秒ガイド・鮮度関連FAQ8問)。
▶ 温泉の効能はどこまで本当?泉質の俗称と適応症の読み方(この表の泉質名・適応症の「読み方」を一次ソースで整理した解説)



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