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群馬の源泉かけ流し12湯 泉質比較データ|pH・メタけい酸・湯使い

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3秒でわかる総括

本表12湯のpHは 6.4〜9.5、泉温は 22.2℃〜63.6℃、溶存物質は 150〜2,040 mg/kg
美肌系トップ:丸本館(メタけい酸 181 mg/kg)/ アルカリ最強:釈迦の霊泉(pH 9.5)/ 濃さ最高:河原の湯(2,040 mg/kg・無料)/ 熱湯派も 河原の湯(63.6℃)/ 湯使い5項目すべて掲示「該当なし」の完全かけ流し:大峰館(「行っていません」掲示)・長生館(「使用していません」掲示)。

「源泉かけ流し」とパネルに書いてあっても、お湯の中身は数字を読まないと分かりません。本記事は、筆者が群馬県内の温泉に実地で訪問し、現地で成分表を撮影・記録できた12湯のみを扱う一次データ集です。

最終更新:2026-05-25(8湯→12湯に拡張:沢渡温泉 共同浴場・龍鳴館、上牧温泉 大峰館、猿ヶ京温泉 長生館を追加)/次回更新予定:6月(草津温泉訪問後)。新しい湯に入って成分表が取れるたびに更新します。

▼ 今回の拡張&データ補完(8湯→12湯)で見えてきた4つの変化

  • 四万温泉 共同浴場3湯すべて療養泉判明(御夢想 1,070/上の湯 1,516/河原の湯 2,040)。さらに 河原の湯 2,040 mg/kg が本表内の溶存物質トップ(旧トップ砦乃湯 1,760 を抜く)。無料の共同浴場が「濃さ最高」の座についた構図。
  • 療養泉(①基準:溶存物質1,000mg/kg以上)が 2湯 → 10湯 に拡大。みなかみ・中之条・四万・伊香保エリアが分厚い。さらに メタほう酸 HBO₂ を多く含む湯(5 mg/kg 以上で温泉判定基準該当)も3湯:上の湯(35.1)・河原の湯(49.8)・長生館(11.1)。※メタほう酸は温泉として認定される鉱泉成分の基準値であって、療養泉の特殊成分基準(②基準)には含まれていません。
  • 湯使い5項目すべて掲示「該当なし」の完全かけ流しが2湯増えた(大峰館・長生館)。本表内の希少カテゴリ。
  • 沢渡温泉組合の同一源泉を引く「共同浴場 300円 vs 龍鳴館 700円」という、湯使いと値段の対比軸が新登場。同じpH 8.32・メタけい酸 64.3 でも、放流式と循環ろ過併用で性格が分かれる。
  1. 群馬の温泉、結局どこに行けばいい?(簡易比較ガイド)
    1. 迷ったらこう選ぶ(用途別の3秒ガイド)
    2. 数字の見方ざっくり3行
  2. 群馬12湯と関連記事(クラスタ記事一覧)
    1. 12湯の個別レポート
    2. 関連記事(自宅ブレンド入浴・温泉水汲み)
  3. 関連記事(温泉グッズシリーズ)
  4. 群馬 源泉かけ流し pH・メタケイ酸・湯使い 完全比較表(実地12湯・10列フル版)
  5. 群馬の温泉の pH・メタケイ酸・泉質を読み解く(数字の見方)
    1. pH の見方(酸性〜アルカリ性)
    2. メタケイ酸(美肌の湯)の見方
    3. 溶存物質と療養泉の見方
    4. 泉質名の読み方(陽イオン-陰イオンの組合せ)
    5. 湯使い(加水・加温・循環・消毒)の見方
  6. 群馬の源泉かけ流しで注目すべき泉質ポイント9選(本表12湯のなかで)
    1. 🏆 pH 最高:釈迦の霊泉 9.5(強アルカリ性)
    2. ⭐ メタケイ酸 最高:丸本館 181 mg/kg(伊香保「黄金の湯」)
    3. 🔥 泉温 最高:河原の湯 63.6℃(四万温泉・無料)
    4. 💎 溶存物質 トップ:河原の湯 2,040 mg/kg(四万温泉・無料の塩化物・硫酸塩泉)
    5. 💎 溶存物質 第2位:砦乃湯 1,760 mg/kg(安中の重曹食塩泉)
    6. 🌊 単一成分は薄くても “効く” 湯:釈迦の霊泉(組合せで効く論点)
    7. 🛁 湯使い純度:大峰館・長生館(5項目すべて掲示「該当なし」)
    8. 🏟 同じ源泉・違う湯使い:沢渡温泉 共同浴場(300円) vs 龍鳴館(700円)
    9. 🎙️ 自宅ブレンド派の供給源:沢渡 共同浴場(10L 200円)・釈迦の霊泉(4L持ち帰り無料)
  7. よくある質問(FAQ)
    1. Q. メタケイ酸が多いとどんな効果があるの?
    2. Q. pH 9以上のアルカリ性温泉は肌に悪い?
    3. Q. pH 9以上の強アルカリ性温泉は飲んで平気?
    4. Q. 療養泉と単純温泉の違いは?
    5. Q. 単純冷鉱泉は本当に温泉?
    6. Q. 「源泉かけ流し」と書いてあれば全部同じ?
    7. Q. 温泉の「鮮度」って何?どこを見ればわかる?
    8. Q. 「足元湧出」「自噴」って何が違うの?
    9. Q. 湧出地からの距離は正確に分かるの?
  8. 次に訪問したい群馬の温泉(本表に含まれていない名湯)
  9. 更新履歴

群馬の温泉、結局どこに行けばいい?(簡易比較ガイド)

まずは温泉選びの参考になる5項目に絞った早見表をどうぞ。詳しい泉質データや化学的な読み解きは、後半の「マニア向けセクション」にあります。

温泉名エリアpHメタケイ酸
(mg/kg)
日帰り料金
砦乃湯
とりでのゆ
安中・松井田8.054.6800円
丸本館 黄金の湯
まるもとかん
伊香保6.4181500円
南郷温泉しゃくなげの湯利根・沼田9.2756.5800円
御夢想の湯四万温泉8.750.8無料
上の湯四万温泉7.2104無料
河原の湯四万温泉6.5142無料
山ばと 滝見の湯四万温泉8.7649.52,200円
釈迦の霊泉
(冷鉱泉)
みなかみ9.554.71,500円
大峰館
おおみねかん
みなかみ・上牧7.7249.21,000円
長生館 野天風呂
ちょうせいかん
みなかみ・猿ヶ京7.654.3500円
沢渡温泉 共同浴場
さわたり
中之条・沢渡8.3264.3300円
沢渡温泉 龍鳴館
りゅうめいかん
中之条・沢渡8.3264.3700円

迷ったらこう選ぶ(用途別の3秒ガイド)

数字の見方ざっくり3行

  • pH:9以上=ツルツル感(皮脂を乳化)/6〜7=刺激なし/3未満=ピリピリ(草津・万座系)
  • メタケイ酸:50 mg/kg超で慣用的に「美肌の湯」(天然の美容液成分)
  • 湯使い:「完全かけ流し」は加水・加温・循環ろ過・入浴剤添加・消毒の5項目すべて該当なしのこと(温泉成分等掲示基準)

もっと詳しい泉質データ(陽イオン・陰イオン組合せ、療養泉基準、特筆成分など)と、化学的な読み解きは 後半の「マニア向けセクション」にあります。

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━━━ ここから先はマニアックな話です ━━━

フル比較表・鉱泉分析法指針に準拠した解説・FAQ

温泉化学・泉質マニア向けの詳細データセクション

ここから先は、温泉化学・balneology に踏み込んだ詳細セクションです。陽イオン×陰イオンの組合せ、療養泉の2基準、湯使いの内訳、各湯の特筆成分まで一気に読み解きます。

▼ 読む前に:単位と用語の早見

  • 陽イオン略記:Na=ナトリウム / Ca=カルシウム / Mg=マグネシウム / Fe²⁺=鉄(II)
  • 陰イオン略記:HCO3⁻=炭酸水素 / SO4²⁻=硫酸 / Cl⁻=塩化物
  • 単位:mg/kg に統一(1,000 mg/kg = 1.0 g/kg)
  • 療養泉:温泉法上、療養効果を国が認める基準を満たした温泉
  • 単純温泉:溶存物質1,000 mg/kg未満 かつ 泉温25℃以上
  • 単純冷鉱泉:温泉法上の温泉成分を満たすが、療養泉基準に達せず、泉温25℃未満

群馬県内には数百の温泉があり、本表に含まれない名湯(草津・万座・川中・法師・宝川・湯宿など)が多数あります。「群馬全体ランキング」ではなく、「実地12湯のなかで何が見えるか」という限定スコープでお読みください。

群馬 源泉かけ流し pH・メタケイ酸・湯使い 完全比較表(実地12湯・10列フル版)

温泉名エリア泉温pH泉質(陽-陰イオン)メタケイ酸
(mg/kg)
特筆成分
(mg/kg)
溶存物質
(mg/kg)
湯使い日帰り料金宿泊予約
砦乃湯
とりでのゆ
安中・松井田40.8℃
内湯ぬる湯39.1℃
8.0
弱アルカリ性
Na-HCO3・Cl
ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物温泉
(重曹食塩泉)
54.6HCO3⁻ 9591,760 療養泉内湯:完全かけ流し
露天:加温あり
加水・循環・消毒なし
800円伊香保エリア宿
丸本館 黄金の湯
まるもとかん
伊香保41.2℃6.4
中性
Ca・Na-SO4・HCO3・Cl
カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉
181Fe²⁺ 7.23
伊香保 集中管理源泉
合計 4,627 L/分(街全体)
1,180 療養泉かけ流し
冬季加温
500円丸本館
南郷温泉
しゃくなげの湯
なんごうおんせん
利根・沼田55.4℃
利用施設43℃
9.27
アルカリ性
(慣用:強アルカリ性)
アルカリ性
単純温泉
56.5F⁻ 12.9
フッ素含有
Cl⁻ 60.5
420
単純温泉
かけ流し
加温あり
800円水上・みなかみエリア宿
御夢想の湯
ごむそうのゆ
四万温泉48.8℃8.7
アルカリ性
Ca・Na-SO4
カルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉
50.8SO4²⁻ 652
混合泉
(湯の泉・山陽の湯・御夢想の湯)
1,070 療養泉かけ流し
共同浴場
無料四万温泉エリア宿
上の湯
かみのゆ
(塩の湯)
四万温泉57.3℃7.2
中性
Na・Ca-Cl・SO4
ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉
104HBO2 35.1
メタほう酸を多く含む
(温泉判定基準5を超過)
1,516 療養泉かけ流し
共同浴場
無料四万温泉エリア宿
河原の湯
かわらのゆ
四万温泉63.6℃ 🔥6.5
中性
Na・Ca-Cl・SO4
ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉
142HBO2 49.8
メタほう酸を多く含む
(温泉判定基準5を超過)
総ヒ素 1.57
2,040
療養泉・本表内最高
かけ流し
共同浴場
無料四万温泉エリア宿
山ばと 滝見の湯
やまばと
四万温泉49.4℃8.76
アルカリ性
Ca・Na-SO4・Cl
カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉
49.5SO4²⁻ 6511,070 療養泉かけ流し
加温あり
2,200円
(入浴+貸切)
山ばと
釈迦の霊泉
(奈女沢温泉)
しゃかのれいせん
みなかみ22.2℃
冷鉱泉
9.5
アルカリ性
(慣用:強アルカリ性)
単純冷鉱泉54.7飲泉可150かけ流し
加温あり
1,500円水上・みなかみエリア宿
大峰館
おおみねかん
(大峰の湯/上牧温泉)
みなかみ・上牧43.3℃7.72
弱アルカリ性
Na・Ca-SO4・Cl
ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉
49.2SO4²⁻ 613
湯口にCaSO4析出
1,559 療養泉完全かけ流し
5項目すべて
「行っていません」
1,000円
(90分)
大峰館
長生館 野天風呂
ちょうせいかん
(共有泉湯島/猿ヶ京)
みなかみ・猿ヶ京55.5℃
浴用42℃
7.6
中性〜弱アルカリ性
Ca・Na-SO4
カルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉
54.3SO4²⁻ 652
レジオネラ検出なし
1,210 療養泉完全かけ流し
5項目すべて
「使用していません」
500円
(野天/内湯1000円/両方1500円)
水上・みなかみエリア宿
沢渡温泉
共同浴場
さわたり きょうどうよくじょう
中之条・沢渡55.1℃8.32
弱アルカリ性
(採水時 8.5)
Ca・Na-SO4・Cl
カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉
64.3SO4²⁻ 489/Cl⁻ 204
「一浴玉の肌」
持ち帰り 10L 200円
1,130 療養泉かけ流し
放流式
(161L/分動力揚湯)
300円中之条・沢渡
エリア宿
沢渡温泉
龍鳴館
りゅうめいかん
中之条・沢渡55.1℃8.32
弱アルカリ性
(採水時 8.5)
Ca・Na-SO4・Cl
カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉
(低張性弱アルカリ性高温泉)
64.3SO4²⁻ 489/Cl⁻ 204
総檜の独湯
昭和35年の手書き分析表
1,130 療養泉新湯供給型
+循環ろ過併用
フィルター次亜塩素酸消毒
隔週1回換水
700円中之条・沢渡
エリア宿

※「療養泉」は 溶存物質1,000mg/kg以上(①基準)または 遊離CO₂・総鉄イオン・総硫黄・総ヨウ素・銅・アルミニウム・水素イオン(酸性)・ラドン などの特定成分基準(②基準) で該当した湯を表示(メタほう酸は温泉判定基準にはありますが、療養泉成分には含まれません)。
※ 四万温泉は42源泉の総称泉質「Na・Ca-Cl・SO4」(四万温泉協会公表)。共同浴場ごとの個別源泉系統は協会公表に準じます。御夢想の湯は「湯の泉・山陽の湯・御夢想の湯」混合泉。
沢渡温泉 共同浴場と龍鳴館は同じ沢渡温泉組合管轄の現代分析書(2017年・群馬県薬剤師会 環境衛生試験センター)を引用。泉質データは同一だが、湯使い(放流式 vs 新湯供給型+循環ろ過併用)と料金(300円 vs 700円)で性格が大きく分かれる。
※ 宿泊予約リンクは LinkSwitch でじゃらんnetアフィリエイトに自動変換されます。

群馬の温泉の pH・メタケイ酸・泉質を読み解く(数字の見方)

pH の見方(酸性〜アルカリ性)

環境省「鉱泉分析法指針」の区分は以下のとおり。pHは肌触りの方向性を一目で示します。

概ね pH 9 以上(資料により 8.5 以上)を慣用的に「強アルカリ性」と呼ぶことがあります。本表では南郷温泉と釈迦の霊泉が該当。pH 9.5の釈迦の霊泉に入ると、石鹸を流し残したような独特のぬるぬる感が出ます。

メタケイ酸(美肌の湯)の見方

「天然の美容液」と呼ばれる成分。観光・温泉業界で慣用的に「50 mg/kg以上で美肌の湯」とされます(※出典は長野県観光部「信州美肌の湯」基準を全国に転用したもの。温泉法上の鉱泉判定基準として 50 mg/kg があり、これが美肌目安として広まりました。療養泉の判定成分ではありません)。本表では 12湯すべてで測定済み丸本館の181 mg/kg が慣用基準の3.6倍で圧倒的トップ。次いで 河原の湯 142・上の湯 104・沢渡共同/龍鳴館 64.3・南郷しゃくなげ 56.5(旧表記の89.3は美又温泉との取り違いを修正)・釈迦の霊泉 54.7・砦乃湯 54.6・長生館 54.3・御夢想 50.8 と続きます。50超え組は10湯(大峰館 49.2・山ばと 49.5 の2湯のみが慣用基準にわずかに届かず)。

溶存物質と療養泉の見方

「療養泉」(温泉法の医療効果認定)は 2つの基準のどちらかを満たせば該当します。

  • ① 溶存物質量 1,000 mg/kg 以上 — 本表では 河原の湯 (2,040・本表内最高)、砦乃湯 (1,760)、大峰館 (1,559)、上の湯 (1,516)、長生館 (1,210)、丸本館 (1,180)、沢渡共同浴場/龍鳴館 (1,130)、御夢想の湯 (1,070)、山ばと (1,070) の 10湯 が該当。
  • ② 特定成分が規定量以上(環境省『鉱泉分析法指針』の療養泉特殊成分8種)— 遊離CO₂ 1,000 mg/kg以上、総鉄イオン(Fe²⁺+Fe³⁺)20 mg/kg以上、総硫黄 2 mg/kg以上、総ヨウ素 10 mg/kg以上、銅イオン 1 mg/kg以上、アルミニウムイオン 100 mg/kg以上、水素イオン 1 mg/kg以上(pH 3未満)、ラドン 30×10⁻¹⁰ キュリー/kg(8.25マッヘ単位≒約111 Bq/kg)以上。本表のサンプル範囲では②基準該当は確認できる範囲で未達(丸本館 Fe²⁺ 7.23 mg/kg は鉄基準20に未達、河原の湯 総ヒ素 1.57 mg/kg も②基準対象外)。

そして温泉法上の用語:

  • 単純温泉:溶存物質1,000 mg/kg未満 かつ 泉温25℃以上(薄いが優しい、長湯向き)。本表では 南郷温泉しゃくなげの湯(420 mg/kg・55.4℃・pH 9.27のアルカリ性単純温泉)が該当。
  • 単純冷鉱泉:温泉法の温泉成分を満たすが、療養泉基準に達せず、泉温25℃未満。本表では 釈迦の霊泉(150 mg/kg・22.2℃)が該当

泉質名の読み方(陽イオン-陰イオンの組合せ)

「ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉」のような表記は、「陽イオン-陰イオン」の組合せです。前半(陽イオン)が湯のタイプ、後半(陰イオン)が体感・効能の方向性を決めます。

  • 陰イオン(体感・効能の方向性)
    • HCO3⁻(炭酸水素):Na⁺主体の炭酸水素塩泉(重曹泉)では皮脂を乳化してツルツル感を生む。一方、Ca²⁺主体のHCO3⁻泉では Ca²⁺+HCO3⁻ → CaCO₃(炭酸カルシウム)の析出が起こり、湯ノ花・石灰華沈着が前に出てツルツル感は弱め
    • SO4²⁻(硫酸):鎮静・皮膚修復、「傷の湯」と呼ばれる方向性。
    • Cl⁻(塩化物)皮膚表面に薄い塩の被膜ができ、湯上り後の水分蒸散と熱放散を抑える(俗に「熱の湯」)。
  • 陽イオン(湯のタイプ)
    • Na⁺:温まりやすい、Cl⁻と組むと典型的な「熱の湯」
    • Ca²⁺:鎮静、HCO3⁻と組むと石灰系の沈着
    • Mg²⁺:代謝促進

つまり「Na・Ca-SO4・Cl」と書かれていれば、「ナトリウム+カルシウムが土台で、硫酸による鎮静・皮膚修復と塩化物による保温が同居する湯」と読めます。単一成分の濃度より、この組合せが温泉の体感を決めます。

湯使い(加水・加温・循環・消毒)の見方

「源泉かけ流し」を名乗っていても、加水・加温・循環ろ過・入浴剤添加・消毒の有無で実際の鮮度は違います。「完全かけ流し」とは 温泉成分等掲示基準(環境省告示)の5項目すべて該当なし のこと。砦乃湯は「内湯:完全かけ流し/露天:加温あり」のように、浴槽ごとに湯使いが分かれるケースもあります(マニア視点では浴槽別の記載が好まれます)。

本表12湯を 湯使いの精度 で並べ直すと、おおよそ4階層に分かれます:

  • A. 5項目すべて掲示「該当なし」の完全かけ流し大峰館(「行っていません」掲示)、長生館(「使用していません」掲示)。加水・加温・循環・入浴剤・消毒の5項目すべての該当の有無欄が「なし」と肉筆で明記された希少カテゴリ。本表内ではこの2湯のみ。
  • B. 加温のみあり・他4項目は該当なし(5項目中4項目クリア):丸本館(冬季)南郷温泉山ばと釈迦の霊泉(冷鉱泉22.2℃のため不可避)。源泉温度の都合で加温だけが入る現実的な完全かけ流し。
  • C. 完全放流式・共同浴場沢渡温泉 共同浴場四万温泉 共同浴場3湯。5項目掲示は未確認だが、湧出量と浴槽容積の関係でオーバーフロー量が大きい運用。
  • D. 新湯供給+循環ろ過併用沢渡温泉 龍鳴館。湯花が多すぎる源泉の運用上、ろ過装置側を次亜塩素酸消毒・隔週1回換水で衛生確保しつつ、浴槽の湯は常時新湯がオーバーフローする方式。「源泉掛け流し100%」と「循環ろ過併用」が両立する沢渡型のかけ流し。

砦乃湯は内湯がA寄り(完全かけ流し)、露天がB(加温あり)と 浴槽別に階層が分かれる 例です。「源泉かけ流し」と書いてあっても、この4階層のどこに当たるかを湯使いの欄で確認するのがマニア視点の基本動作です。

群馬の源泉かけ流しで注目すべき泉質ポイント9選(本表12湯のなかで)

※12湯化+四万3湯のフルデータ取得で、ランキング上位が更新されました:pH最高(釈迦の霊泉 9.5)/メタけい酸最高(丸本館 181) は据え置きですが、溶存物質最高は河原の湯 2,040(旧トップ砦乃湯 1,760 を抜く・無料の共同浴場が王座を取った構図)。さらに3軸が新登場で計9項目構成:湯使い純度(大峰館・長生館=5項目掲示クリア)、同源泉・違う湯使い(沢渡共同 vs 龍鳴館=同分析書で運用が分岐)、自宅ブレンド派の供給源(沢渡共同・釈迦の霊泉=持ち帰り公式可)。順に見ていきます。

🏆 pH 最高:釈迦の霊泉 9.5(強アルカリ性)

本表内で最も強いアルカリ性(指針上のアルカリ性で、慣用的に強アルカリ性領域)。皮脂を乳化してツルツル感が強く出る。源泉22.2℃の冷鉱泉なので浴槽は加温で入りますが、飲泉口では非加熱の源泉そのものを汲めるのが特徴。pH 9.5の冷鉱泉ですが、館内では「御神水」として飲用温泉水4Lまで無料持ち帰り(10L販売)の運用が公式に行われています(環境省『鉱泉分析法指針』に基づく飲泉の目安は 1回150mL程度を標準、1日合計200〜1,000mL、食前30分〜1時間前または食間に。腎臓病・心不全・胃酸過少症・妊婦の方は医師に相談を。なお飲泉提供は温泉法に基づく所轄保健所の許可が必要で、施設での飲用運用はその許可に従って行われています)。お釈迦様のお告げで湧いたとされる宗教色の強い湯で、ガン封じ・難病平癒の伝説、4Lボトル販売の文脈と合わせて、群馬の秘湯としての存在感は大きい。本表内では強アルカリ性かつ飲泉可は釈迦の霊泉だけ

⭐ メタケイ酸 最高:丸本館 181 mg/kg(伊香保「黄金の湯」)

本表12湯のなかで圧倒的トップ。慣用基準(50 mg/kg)の3.6倍に達する濃度です。伊香保温泉には2系統の源泉があり、「黄金の湯」(茶褐色・含鉄)「白銀の湯」(無色透明・メタけい酸主体)と呼ばれます。丸本館が引いているのは「黄金の湯」側で、その中でも金気色がはっきり出るタイプ。

鉄(II)イオン 7.23 mg/kg を含み、源泉内では無色〜淡緑色の Fe²⁺ として溶存している鉄が、湧出後に空気に触れて酸化され、水酸化鉄(III) として析出することで「黄金色」を呈するのがこの濁り湯の正体です(言い換えれば「鉄分が空気と触れて錆びるイメージ」)。

湧出量は伊香保集中管理源泉合計で 4,627 L/分(丸本館単独ではなく、伊香保温泉街の宿が引いている総合源泉の数値です)。立ち寄り湯500円・電話予約制という入り口の狭さも含めて、本表内の伊香保枠としては筆頭の濃さです。

🔥 泉温 最高:河原の湯 63.6℃(四万温泉・無料)

四万温泉の共同浴場、無料で入れる超高温源泉。加水で多少冷ますが、それでも体感は熱湯クラス。「源泉の温度そのものを味わいたい」場合、本表内では筆頭

💎 溶存物質 トップ:河原の湯 2,040 mg/kg(四万温泉・無料の塩化物・硫酸塩泉)

本表内の溶存物質トップは 四万温泉 共同浴場「河原の湯」の 2,040 mg/kg無料で入れる共同浴場が、本表内12湯のなかで最も成分が濃いという構図です。塩化物イオン 695 mg/kg・硫酸イオン 420 mg/kg・ナトリウム 467 mg/kg を主軸に、メタけい酸 142 mg/kg(美肌の湯基準の2.8倍)+ メタほう酸 49.8 mg/kg(温泉判定基準5を大きく超過) という構造。pH 6.5 の中性で肌当たりが穏やかな分、長湯しやすい高温泉。「四万温泉の街中・無料・最濃」という3拍子の隠れた本命湯です。

💎 溶存物質 第2位:砦乃湯 1,760 mg/kg(安中の重曹食塩泉)

本表内2位の濃さ。河原の湯とは性格が真逆で、炭酸水素イオン 959 mg/kg が突出する 「Na-HCO3・Cl」=重曹食塩泉型Na⁺+HCO3⁻のツルツル感(重曹泉的)と、Cl⁻による保温(塩化物泉的)が同居するのが特徴で、pH 8.0 の弱アルカリ性ながら肌当たりが柔らかい。安中の隠れた濃厚湯。

🌊 単一成分は薄くても “効く” 湯:釈迦の霊泉(組合せで効く論点)

溶存物質 150 mg/kg は本表内最低(砦乃湯の約10分の1)。それでも pH 9.5 + メタケイ酸 54.7 mg/kg の組合せで美肌系として成立しています。「濃ければ効く」ではなく「組合せで効く」ことを示す好例で、本記事を通じて最も伝えたい論点です。

🛁 湯使い純度:大峰館・長生館(5項目すべて掲示「該当なし」)

本表12湯のなかで 湯使いの5項目(加水・加温・循環・入浴剤・消毒)すべての該当の有無欄に肉筆で「該当なし」相当が書かれている のはこの2湯だけ。大峰館は群馬県知事印付きの「成分に影響を与える項目の掲示事項」に「行っていません」、長生館は温泉成分等掲示表に「使用していません/入れていません」と明記されています。湧出量と源泉立地の関係(敷地内自噴/湧出量過剰)でこれが成り立つ稀少枠で、1,000円・500円という日帰り価格でこの掲示が読めるのは、群馬の温泉文化のなかでも独特です。

🏟 同じ源泉・違う湯使い:沢渡温泉 共同浴場(300円) vs 龍鳴館(700円)

沢渡温泉組合管轄の同一現代分析書(2017年)を共有する2湯。泉温・pH・メタけい酸・溶存物質・主成分すべてが同値(55.1℃/8.32/64.3/1,130/SO4²⁻ 489)ですが、湯使いと料金で明確に分かれます。共同浴場は完全放流式・300円(本表内最安)、龍鳴館は新湯供給型+循環ろ過併用・700円。「同じ湯を最安で本物で入る」なら共同浴場、「総檜の独湯で長く浸かる」なら龍鳴館、と用途で住み分けられる珍しい組合せ。外湯と旅館が同じ温泉組合の運営下で並立する温泉地構造は、群馬では沢渡が筆頭格(草津・伊香保にも外湯はあるが、沢渡ほど分析書共有が明示的でない)。湯量と組合運営が両輪で揃って初めて成立する形です。

🎙️ 自宅ブレンド派の供給源:沢渡 共同浴場(10L 200円)・釈迦の霊泉(4L持ち帰り無料)

温泉ドライブの締めにポリタンクで湯を持ち帰り、自宅の風呂に薄めて投入する自宅ブレンド入浴派にとって、本表内で持ち帰りが公式に許可されているのは2湯。沢渡温泉 共同浴場は 10L 200円(20L超は不可)、釈迦の霊泉は 4L まで無料持ち帰り可(追加分はボトル販売)。しゃくなげの湯 温泉スタンド(20L汲み)と合わせると、群馬県内で3つの異なる泉質(硫酸塩・塩化物/アルカリ性単純冷鉱泉/アルカリ性単純温泉) を自宅でブレンドできる供給源が揃います。Cl⁻ 204 mg/kgの保温感(沢渡)と pH 9.5 のぬるすべ感(釈迦)を1日交互で楽しむ運用も可能。

よくある質問(FAQ)

Q. メタケイ酸が多いとどんな効果があるの?

A. メタケイ酸はケイ素を含むイオンで、皮膚の角質層に作用して保湿・柔軟化を促すとされ、慣用的に「天然の美容液」と呼ばれます。50 mg/kg以上で「美肌の湯」と呼ぶ慣用基準があり、本表内では丸本館 181 mg/kgが圧倒的トップ。ただし療養泉の判定成分ではないため、医学的効能の公式認定とは別物です。

出典:長野県観光部「信州美肌の湯」基準/環境省「温泉法」「鉱泉分析法指針」

Q. pH 9以上のアルカリ性温泉は肌に悪い?

A. pH 9以上の温泉は皮脂を乳化させるため、入浴後に肌が乾燥しやすくなることがあります。長湯を避け、上がり湯で軽く流す、保湿クリームで補うことで対応可能。本表の南郷温泉(9.27)と釈迦の霊泉(9.5)は強アルカリ寄りですが、本格的に肌に厳しいレベルは pH 10超や強酸性(草津 pH 2台)など極端な湯です。

出典:環境省「鉱泉分析法指針」のpH分類

Q. pH 9以上の強アルカリ性温泉は飲んで平気?

A. 温泉法に基づく所轄保健所の飲泉許可を取った施設の温泉であれば、適量を守れば一般的に問題ありません。本表内では 釈迦の霊泉(pH 9.5) が「御神水」として飲用温泉水の運用(入浴客4Lまで無料持ち帰り+10L販売)を行っています(南郷温泉しゃくなげの湯 pH 9.27 は飲泉口の設置はなく、温泉スタンドでの汲み上げのみ)。環境省『鉱泉分析法指針』の飲泉方法は 1回150mL程度を標準、1日合計200〜1,000mL、食前30分〜1時間前または食間に飲用。アルカリ性の温泉水は胃酸を中和する性質があるため、胃酸過少症の方/腎臓病・心不全でNa・K制限がある方/妊娠中の方は医師に相談を。pH の高さよりも「飲泉許可の有無」と「適量を守る」ことのほうがずっと重要です。

出典:環境省「鉱泉分析法指針」飲用方法/温泉法に基づく保健所の飲泉許可制度

Q. 療養泉と単純温泉の違いは?

A. 療養泉は溶存物質1,000 mg/kg以上、または特定成分(鉄・硫黄・遊離CO₂・ヨウ素・ラドン等)が一定量以上の温泉。単純温泉は溶存物質1,000 mg/kg未満かつ泉温25℃以上の温泉。療養泉のほうが「医療効果」の認定はありますが、単純温泉も薄く優しい湯として長湯派に好まれます。

出典:環境省「温泉法」「鉱泉分析法指針」

Q. 単純冷鉱泉は本当に温泉?

A. はい、温泉法上は泉温25℃未満でも温泉成分基準を満たせば「温泉」。ただし療養泉基準には達しないため「単純冷鉱泉」と分類されます。本表の釈迦の霊泉がこれにあたります。源泉そのままは冷たいので、浴槽では加温して入ります。

出典:環境省「温泉法」第2条、「鉱泉分析法指針」

Q. 「源泉かけ流し」と書いてあれば全部同じ?

A. 違います。同じ「かけ流し」でも、加水・加温・循環ろ過・入浴剤添加・消毒の有無で実際の鮮度はまったく異なります。「完全かけ流し」は 温泉成分等掲示基準(環境省告示)の5項目すべて該当なし のこと。本表の砦乃湯のように浴槽ごとに湯使いが違うケースもあります。湯使いの欄を必ず確認してください。

出典:消費者庁「景品表示法」に基づく温泉表示のガイドライン/日本温泉協会の温泉利用表示基準

Q. 温泉の「鮮度」って何?どこを見ればわかる?

A. 温泉は湧出から時間が経つほど成分が変化し、「鮮度」が落ちます。化学的には以下が起こります:

  • ① 鉄(II)→鉄(III)の酸化:金気色の鉄泉が褐色に変色(伊香保「黄金の湯」の発色機序そのもの)
  • ② 遊離CO₂の揮発:炭酸泉の発泡感が消える
  • ③ 温度低下による析出:CaCO₃(炭酸カルシウム)やメタケイ酸が沈殿、湯ノ花化
  • ④ 硫化水素 H₂S の消失:硫黄泉の硫黄分が空気酸化・微生物分解で抜ける
  • ⑤ pHの中和方向への移動:強アルカリ・強酸性が時間とともに穏やかに

鮮度を見るキーワードは 「足元湧出」「自噴」「短距離引湯」「大容量湧出」 の4つ。源泉から浴槽までの距離が短く、ポンプを介さず、空気接触が少ないほど鮮度が高くなります。

出典:環境省「鉱泉分析法指針」、日本温泉協会、温泉ソムリエ協会の用語解説

Q. 「足元湧出」「自噴」って何が違うの?

A. 足元湧出は浴槽の底から直接湯が湧き出る、最高の鮮度形態です。群馬では 法師温泉 長寿館「法師乃湯」 が国内屈指の足元湧出として有名。群馬外では 温泉津温泉 元湯泉薬湯(島根) が1300年湧き続ける足元湧出の聖地です。

自噴はポンプを使わず、地下圧力で自然に湧き出ること。足元湧出は自噴の一形態です。対照的に 動力揚湯(ポンプ汲み上げ) では地下高圧から大気圧へ一気に解放され、遊離CO₂や硫化水素が湧出時に多く失われます。自噴の湯は揚湯時の成分損失が少なく、源泉本来の組成に近い湯に入れるのが大きな魅力です。

本表12湯のうち、各湯の正確な湧出形態(足元湧出か、自噴か、動力揚湯か)は次回訪問時に確認・追記予定です。なお、沢渡温泉組合の源泉(共同浴場・龍鳴館)は分析書に「動力揚湯 161 L/分」と明記されています。

出典:泉薬湯 温泉津温泉元湯 公式サイト、法師温泉 長寿館 公式サイト、日本温泉協会「自噴泉と動力揚湯」

Q. 湧出地からの距離は正確に分かるの?

A. 正直、ほとんどの温泉施設で引湯距離は公表されていません。公式サイト・温泉分析書・観光協会の資料を見ても省略されているのが普通です。現実的には、以下の代替指標で鮮度を判定するのがマニアの定石です:

  • 「足元湧出」「自噴」と公式が誇っているか
  • 湧出口や源泉プールが見学できる
  • 湯量と浴槽容積の比(1分あたり投入量で「ザバ盛り」かどうか)
  • 源泉温度と浴槽温度の差(差が小さいほど距離が短い/加温なし)
  • 鉄泉なら色の濃さ(湧出から時間経過で茶色化)
  • 温泉分析書の採取日(古すぎる施設は注意)

距離と温度・色の変化を目で見える形で確認できる稀有な施設が、群馬外ですが 島根の温泉津温泉 元湯泉薬湯源泉から浴槽までわずか1〜1.6mという究極の短距離引湯で、加水・加熱・冷却・循環すべてなしの本物の源泉掛け流し。日本温泉協会から2005年に「全項目満点」評価を受けた稀少な施設です。

浴槽は3つあり、湧出口に近い順に:

  • 熱い湯:46〜48℃ — 湧出口に最も近く、湯はほぼ無色透明
  • ぬるい湯:43〜44℃ — 距離が伸びて温度が下がり、色付きが始まる
  • 初心者向け:38〜40℃ — 一番遠く、温度が落ち、色も濃くなる

湧出から時間が経つほど、溶存する鉄(II)イオン Fe²⁺ が空気に触れて 水酸化鉄(III) Fe(OH)₃ に酸化し、無色→淡色→濃色へと変化していきます。元湯泉薬湯はこの「鉄の酸化と鮮度の時間軸」を3つの浴槽で見える化した教材的な施設。本記事の伊香保 丸本館「黄金の湯」の発色機序も、原理は同じです。

出典:温泉津温泉元湯 泉薬湯 公式サイト、環境省「鉱泉分析法指針」、温泉文化に関する各種一次資料

次に訪問したい群馬の温泉(本表に含まれていない名湯)

本表は実地12湯の一次データに限られています。群馬には他にもマニア必訪の名湯が多数あり、次回以降の訪問・データ追加を予定しています。

  • 草津温泉(pH 2台の強酸性、湯畑、湯もみ)
  • 万座温泉(pH 2.5前後、硫黄含有量国内屈指)
  • 川中温泉(メタケイ酸 200mg超の伝承)
  • 法師温泉(長寿館「法師乃湯」は国内屈指の足元湧出、文化財建築)⭐ 鮮度の聖地
  • 宝川温泉(巨大露天、複数源泉ブレンド)
  • 湯宿温泉(共同浴場、pH 9の高アルカリ)
  • 梨木温泉(強アルカリ+飲泉系)
  • 尻焼温泉(川底湧出の野湯型)

群馬外の参考として、足元湧出・鮮度の聖地として知られる湯:

  • 温泉津温泉 元湯泉薬湯(島根・1300年の自噴源泉、足元湧出、温度48.8℃・pH 6.6・溶存物質7.8 g/kg)— 鮮度の聖地 ⭐
  • 温泉津温泉 薬師湯(震湯)(島根・1872年濱田地震で湧出した別源泉、施設地下2mからの自噴・浴槽直送)

本表は新しい湯に入って成分表が取れるたびに更新します。次回更新は2026年6月(草津温泉訪問後を予定)。

更新履歴

  • 2026-05-25:8湯 → 12湯に拡張+既存湯のデータ補完を一括実施
    • 新規4湯追加:上牧温泉 大峰館(pH 7.72/メタけい酸 49.2/溶存 1,559・5項目すべて「行っていません」完全かけ流し)、猿ヶ京温泉 長生館(pH 7.6/54.3/1,210・野天500円・5項目すべて「使用していません」・メタほう酸 HBO₂ 11.1)、沢渡温泉 共同浴場(pH 8.32/64.3/1,130・本表内最安300円・「一浴玉の肌」)、沢渡温泉 龍鳴館(pH 8.32/64.3/1,130・新湯供給型+循環ろ過併用)。
    • 既存湯のデータ補完:南郷温泉しゃくなげの湯の メタけい酸 値を 89.3 → 56.5 に修正(旧表記は島根・美又温泉のメタけい酸値との取り違え)、泉温55.4℃/溶存物質420(単純温泉)を追記。伊香保 丸本館の溶存物質 1,180 を反映(療養泉認定)。四万温泉 共同浴場3湯(御夢想/上の湯/河原の湯)の全項目を実地分析書写真から復元:御夢想 メタけい酸 50.8/溶存 1,070、上の湯 メタけい酸 104/HBO₂ 35.1/溶存 1,516、河原の湯 メタけい酸 142/HBO₂ 49.8/溶存 2,040(本表内最高)
    • ランキング更新:溶存物質トップが砦乃湯 1,760 → 河原の湯 2,040(無料の共同浴場が王座を取得)。療養泉認定が2湯→10湯(四万3湯すべて療養泉判明+丸本館を反映)、メタけい酸測定が5湯→12湯(全湯完了)、メタけい酸50超え組が4湯→10湯、メタほう酸5超え湯(温泉判定基準該当)が0湯→3湯(長生館 11.1/上の湯 35.1/河原の湯 49.8)。
  • 2026-05-13:初版公開。群馬県内8湯の実地比較(pH 6.4〜9.5/泉温 22.2〜63.6℃/溶存物質 150〜1,760 mg/kg)、用途別3秒ガイド、鮮度関連FAQ8問を収録。

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